1. HOME
  2. おすすめ
  3. 【新潟市】スペイン料理店『名もなき店・神田良平さん』にインタビュー!40歳でスペインへ渡り、“美食の街”の魅力を古町で届ける♪

【新潟市】スペイン料理店『名もなき店・神田良平さん』にインタビュー!40歳でスペインへ渡り、“美食の街”の魅力を古町で届ける♪

配信日:2026年08月08日 更新日:2026年08月08日

アイキャッチ

【プロフィール】

神田良平(かんだ りょうへい):村上市出身。高校卒業後に就職。26歳の時に友人の誘いを受けて上京し、飲食の道へ。スペインバルの店長を務めた後、本場の味を知るためにスペインへ渡航。2026年1月から古町のスペイン料理店・アンビエンテで「名もなき店」の間借り営業を始める。

「誰にでもできる」と思っていた飲食の仕事

神田さん:大欠という地域で育ち、柔道の推薦で新潟市内の高校に進学しました。その後は総合セキュリティー会社に就職し、社会人になりました。

神田さん:26歳の時です。なんとなく暮らしていた僕に、東京にいる友人が「こっちに来ないか」と誘ってくれたのがきっかけでした。

それまで料理の経験もなかったのですが、当時は「誰にでもできるだろう」と甘く見ていたんです。サービスや料理の世界がこんなに奥深いなんて微塵にも思っていませんでしたね。

名もなき店

シェフ不在が人生の転機に

神田さん:サービスを担当していたのですが、人形町のスペインバルに勤めていたときに転機が訪れました。10年ほど店長を務めていた時にシェフが辞めて、求人を出してもまったく応募がなかったんです。

それで、僕が厨房に立つしかないという状況になりました。レシピはあったので、ひたすらそれをなぞる形で調理していましたね。

神田さん:ありましたね。下積みもないし、料理に対する思いも強くない…。でも、僕の作った料理を食べたお客様が「おいしい」と言ってくださるわけです。

「シェフはどこの店の出身?」「修業先は?」と聞かれるたびに“モヤモヤとした気持ち”が湧いてきて、「本当にこれでいいのか?」と疑問を抱くようになりました。

神田さん:そんなときに偶然、フレンチのオーナーシェフと出会いました。話をしているうちに意気投合したんです。

その人に頼み込んで、自分の店が終わってから彼の店へ行き、皿洗いや仕込みなど様々なことを教えてもらいました。ジャンルこそ違いますが、料理の基礎はその人に教わりました。

名もなき店・神田良平さん

「このままでいいのか」40歳で選んだ挑戦

神田さん:料理に対する思いが強くなり、「スペイン料理とはどんなものだろう」と考えるようになりました。奇しくも、僕自身がまもなく40歳になるタイミング。

「スペインへ渡って、いろいろ学ぼう。自分の料理が本場で通用するか確かめよう」と考え、約2年後の渡航に向けて準備を始めました。

神田さん:店長という立場だったので引き継ぎも考え、1年後に退職することを会社へ伝えました。また、渡航資金と魚の勉強をするため、豊洲の魚屋で1年半働きましたね。

さらに料理の幅を広げるため、豊洲近くの居酒屋で夕方から24時までバイトをして、そのまま市場で働く生活でした。

名もなき店

美食の街で出会った、理想の食卓

神田さん:サン・セバスチャン一択でした。創造力あふれるシェフがいて、世界的に有名なレストランも多い「美食の街」です。

数多くのバルがあり、庶民的な味から高級な料理まで楽しめるので、この場所へ行くことしか考えていませんでした。

神田さん:「自分が作っていた料理の方向性は間違っていなかった」と、答え合わせができたような気がしました。

同時に、現地でしか分からない調理法や調味料、食材の扱い方など毎日が勉強でしたね。

神田さん:“ボリューム感”です。お国柄もあるのでしょうが、スペインの人たちは食事をすごく楽しんでいるように見えたんです。

友人と店に集まり、和やかに笑いながら食事を楽しむ姿が印象的でした。その空気の中心には、バラエティー豊かでボリュームのある料理が並んでいる。「自分が店をやるなら、そういう店にしたい」と強く思いました。

名もなき店

父の死が故郷へ帰る背中を押した

神田さん:知り合いも多かったので、「東京に出店しよう」と考えていました。しかし、そのタイミングで父が亡くなり、少しでも母の近くにいられるよう、新潟での出店を考えました。

神田さん:雇っていただくことも頭に置いたうえで、まずは新潟市内のスペイン料理店を探しました。その中で、今間借りさせていただいている「アンビエンテ」さんの存在を知ったんです。

金曜と土曜のみ営業されているお店で、「もしかして…」と考え、まずお店は食事に伺いました。おいしい料理とお酒をいただき、会計後に話をさせていただいたんです。

名もなき店

ひと晩の出会いから始まった『名もなき店』

神田さん:これまでの経緯とともに、間借りの話をさせていただきました。すると、お二人はとても快く「いいよ」と二つ返事。

その1ヵ月後から間借りを始めました。メニューを考える余裕もなく、最初は5~6品ほどだったと思います。とにかく「早く自分の味を食べてもらいたい」という気持ちが強かったですね。

神田さん:オープンといっても間借り営業ですし、花が店頭に並んだわけでもなかったので、客入りは寂しいものでした。

オーナーさんの紹介や知り合いが来てくれる程度でしたね。転機になったのは、4月に出店した古町夜市です。

名もなき店

神田さん:運営の方から声を掛けていただいたのがきっかけです。イベントのInstagramで紹介された投稿を見たお客様から、「一番の目当てがこの店」と言われたときは嬉しかったですね。

イベントをきっかけに、お店にも足を運んでくださるお客様が増えました。

神田さん:炒める、焼く、揚げる。素材の持ち味を生かすため、できるだけ手をかけずに“シンプルな調理法”で仕上げる料理が多いです。また、スペインで体験した“ボリューム感”は絶対に外さないようにしています。

数人で来ていただいて、ワイワイ料理を頼み、ガブガブ飲んで…。僕の感じたスペインを楽しんでもらいたいですね。

名もなき店

神田さん:「インド産本マグロとマンチェゴチーズ」がおすすめです。入荷状況によって提供できないこともありますが、ぜひ食べていただきたいオリジナルメニューですね。

神田さん:まずはご縁をいただいたこの場所で頑張って、いろいろと勉強させていただくこと。そして、いずれは古町で小さくてもいいので、「自分の店を持ちたい」ですね。

名もなき店

SNSで記事を共有する