【出演者】
・漫談師/新潟県防犯交通安全アドバイザー 中野小路たかまろ(写真中央)
・新潟県警察 交通総合対策室長 桜井智晃(写真右)
・新潟県警察 安全安心推進室長 髙橋雅樹(写真左)
【プロフィール】
中野小路 たかまろ(なかのこうじ たかまろ):阿賀町出身。新潟県警察を定年退職後、「新潟弁で語る漫談師」として交通安全漫談をはじめる。県内各メディアに取り上げられ、年間約200本以上の講習会、講演会を行う。新潟県防犯アドバイザー・交通安全アドバイザー。
安心・安全に関わる講演活動をされている漫談師・中野小路たかまろさんに、高齢者の交通安全と特殊詐欺について伺いました!
「新潟県警察の交通総合対策室長・桜井智晃さん」と「安全安心推進室長・髙橋雅樹さん」に、事件・事故の現状も教えていただきながらのお話は、全世代に知っておいて欲しいことばかり◎
もしかして「自分は大丈夫」なんて思っていませんか?
そんな皆さんこそ、要注意かもしれませんよ!
“笑い”の力で交通安全・特殊詐欺防止を喚起
――中野小路たかまろさん(以下、たかまろ)の活動について教えてください。
たかまろさん:主に高齢者を対象に「新潟弁で語る漫談師」として、“笑いを交えた交通安全・特殊詐欺防止の講演活動”に取り組んでいます。
警察と一般の人たちの橋渡しになることを目指しています。
――ご衣装のインパクトがとっても強いですね。
たかまろさん:こんな格好をしていますが(笑)、元々は警察官として42年間勤め、現在は新潟県の防犯交通安全アドバイザーとしても活動しています。
私自身も75歳なので、高齢者の気持ちは分かっているつもりです。

ベテランドライバーこそ油断禁物
――新潟県内における「高齢ドライバーの事故状況」を教えていただけますか?
桜井さん:高止まりの傾向です。令和7年は“死者数が22人”で、特に車両単独事故が半数を超えます。
過去3年間の特徴として、特に午前10時~12時と14時~16時の時間帯に自宅近くでの事故が多く、「ちょっとそこまで買い物をしに」といった状況での事故が目立っています。
――具体的に気をつけるポイントは?
たかまろさん:まずは“運転の基本に立ち返って、緊張感を持って安全確認をしっかりすること”です。
――やはり基本が一番大切ですね。
たかまろさん:健康管理や体の衰えの自覚も大事です。歳をとると疲れやすくもなります。例えば首があまり回らず目視確認に不安があるなら、上半身からしっかり回して確認しないと。
ちゃんと確認をすれば事故は防げるし、「少しくらいいいねっか」はダメ!
――「自分は大丈夫だから」と思うドライバーも少なくないと思います。
たかまろさん:ベテランになるほど我流になって、間違いに気付きづらくなるものです。客観的に運転を見てくれる人に同乗してもらうといいと思います。
――高齢者の歩行中の事故はいかがでしょうか?
たかまろさん:特に多いケースが、“道路横断中”の事故です。「今なら渡れる」ではなく、「あの車が通り過ぎたら渡ろう」という意識を持って欲しいですね。
桜井さん:ドライバーへの意思表示として、手を上げる・目で合図を送るなどの「渡るよサイン(※)」も活用していただきたいです。また、帽子やバッグなどに明るい色味のものを取り入れて、自身の存在をドライバーにアピールしましょう。
※「渡るよサイン」…歩行者がドライバーに横断意思を伝える様々な動作の総称。

ニセ警察詐欺にだまされないために
――特殊詐欺の被害も年々増加しているようですね。
髙橋さん:過去最悪だった昨年をすでに上回るペース(2026年7月末時点)です。警察官をかたってお金をだまし取る「ニセ警察詐欺の被害」が急増しています。
――どのような手口から詐欺被害に遭うのでしょうか?
たかまろさん:郵便局員や税関職員などをかたって、電話をかけてきます。その後、警察官役が電話を代わり「あなたの口座が犯罪に利用されている」「あなた宛の荷物から違法なものが見つかった」などと不安を煽り、SNSへと誘導します。
――詐欺を見抜くポイントは?
髙橋さん:お金の話が出たら疑うことはもちろん、「決まった時間に連絡して」とか、「誰にも話さないで」などと言われたら、それは“詐欺を疑う重要なサイン”です。電話は国際電話を使ってかけてくるケースも多いですね。
たかまろさん:話を聞かなければだまされないから、知らない番号の電話は取らないことが一番大事です。特に電話番号の頭に「プラス(+)の記号」がついていたら国際電話なので、詐欺の電話だと疑ってください。
――対策方法がわかると安心ですね。
たかまろさん:被害者に話を聞くと、「自分は大丈夫だ」と思っていたなんてよくある話ですからね。
髙橋さん:県警察では、被害に遭わないための三つの対策を呼びかけています。
①携帯電話対策として、「警察庁推奨特殊詐欺対策アプリ」のダウンロード
②固定電話対策として、「国際電話の利用休止の申し込み」
③県警防犯アプリ「にいがたポリス」をダウンロードし、最新の手口を把握して防犯力を高めること
「にいがたポリス」は、特殊詐欺のほかにも「不審者や熊出没情報」など県内のさまざまな事件・事故をいち早く知ることができる無料のアプリです。

「自分は大丈夫」と慢心しないで。
――最後にメッセージをお願いします!
たかまろさん:ちょっとした不注意が死亡事故の原因になることもあります。車は人の命を奪ってしまう力があることを意識するだけで、きっと運転の仕方が変わるはずです。
――桜井さんと高橋さんも一言お願いします!
桜井さん:秋から冬にかけては日没が早くなるので、外の暗さに目が慣れるのを待ったり速度を落とすなど、特に注意しながら運転していただきたいですね。
髙橋さん:匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の強盗事件などでも、電話で言葉巧みに家族構成や資産状況などを聞き出そうとするので、電話に出ないのが一番です。もしも出てしまった場合は、絶対に個人情報を教えないでください。
たかまろさん:読者の皆さん、詐欺にも事故にも、よ~く気ぃつけらっしぇや~!
