【プロフィール】
SWAMP(スワンプ):三条市出身。10代の頃から、作詞やライブパフォーマンスを行うラップアーティスト。2005年からはラジオパーソナリティとしても活動し、アウトドアプレゼンターとしての顔も持つ。現在は、バンド「SWAMP GYPSY CARAVAN」での活動を精力的に行っている。

メロコア全盛期に、刺さった日本語ラップ
——HIP HOPに出会ったのは?
SWAMPさん:19歳の頃です。当時はメロコア(メロディック・ハードコア)ブームのまっただ中で、みんなが「Hi-STANDARD」や「BRAHMAN」を聞いていました。
一方で、日本語ラップにも注目が集まり始めていて、僕にはそちらのほうが肌に合っていたんですよね。
——当時の日本語ラップシーンはどんな雰囲気でしたか?
SWAMPさん:ハイスタの存在で、インディーズ音楽のかっこよさに同世代のみんなが気付き始めたんですよね。レコードショップの店員さんが教えてくれるようなマニアックな曲とかアンダーグラウンドシーンにも注目が集まって、ラップにもその流れが広がっていった感覚です。
同時にクラブイベントが地方でも行われるようになり、僕を取り巻く音楽の色々な要素がガチっとハマったんです。
——もともと音楽が好きだったのですか?
SWAMPさん:母親が音楽好きで、家には様々なジャンルのレコードやCDがありました。玉置浩二からマイケル・ジャクソン、スチャダラパーまで本当に幅広くて。
初めて買ったCDは、ルパン三世のテーマ曲などを手掛けられている「ジャズピアニストの大野雄二さん」でしたね。今考えると、少し友だちとは音楽の趣味が違っていたかもしれません(笑)。

「人と違う」が武器に
——学生時代はどんな夢を持っていましたか?
SWAMPさん:漠然と「盛り上げたい」「目立ちたい」という思いだけでした。具体像みたいなものは一切ありませんでしたね(笑)。
——HIP HOPには、どのようにハマっていったのですか?
SWAMPさん:DJをやろうと考えて、当時乗っていたバイクを売って、ターンテーブル2台とミキサーを買いました。
レコードを買い漁ってDJを始めたのですが、当時はDJ人口が多くて…。一方でMCが少なかったんですよね。そこでラップをノリで始めて、作詞もするようになり、クラブでパフォーマンスをするようになりました。
——人前でパフォーマンスした時はどんな感覚でしたか?
SWAMPさん:自分としてはフィットしている感覚がありました。幼い頃から色々なジャンルの音楽を聞いてきたことで、発する言葉や取り上げるテーマが周囲と被らなかったんです。
それが自分の色として出たことが良かったですね。当時は、「少数派なラッパー」といじられることもありました。

地方のシーンを覆した1,000人の熱狂
——活動はどのように広がっていったのですか?
SWAMPさん:最初は2MC、1DJのグループを組んでいました。その後、大人数で活動したり、東京でライブもしていたのですが、徐々に離れていくメンバーも出てきて。
本気で音楽に取り組むか否か。気付けば、僕はソロでライブをするようになっていました。
——そこからはずっと一人で?
SWAMPさん:いえ、違います。東京だけでなく、新潟でもライブやクラブイベ ントを主催するようになった頃、のちのHilcrhymeのTOCさんに声を掛けていただいたんです。
それがHIGH de CREWのUSUさんが発起人となったチーム「NITE FULL MAKERS」でした。CDをリリースして、1,000人以上のキャパの会場を満員にするなど、当時の地方の音楽シーンでは考えられないことが、次々と形になっていきました。

ラジオからアウトドアへの広がり
——2005年からはラジオパーソナリティとしても活動を始められましたね!
SWAMPさん:僕のイベントに来ていたFM KENTOの方から誘っていただいたんです。「クラブミュージックの音楽番組をやりたいから、ラジオパーソナリティをやってみないか」と。
ラジオは不特定多数の方に言葉が届くので、最初は言葉選びに手こずりましたね。情報を届けながら、自分のキャラクターも出す。そのバランスには葛藤もありました。
——アウトドアに興味を持ったきっかけは?
SWAMPさん:小さい頃から釣りが好きで、大人になってからはキャンプをして釣りをするようになりました。そもそも自然が好きだったんでしょうね。
山や川に囲まれているのが好きで、その様子をSNSにアップしていたら、ラジオのディレクターから連絡があり、キャンプ番組をすることになったんです(笑)。それが今も続いている BSN ラジオ「A Laid-back Life-旅するテント-」という番組です。

「違和感」が新しい音楽を生み出す
——『SWAMP GYPSY CARAVAN』結成の経緯は?
SWAMPさん:キャンプ帰りの朝に立ち寄った阿賀町のパン屋さんで「ジプシージャズのライブがあります」という張り紙を見つけたんです。
日時を見たらその日だったので、ご縁を感じて観に行ったのが始まりですね。
——ジプシージャズのライブを観て、どう感じましたか?
SWAMPさん:当時の僕にとって未知のジャンルで、すごく気になったんです。アンプラグドで全部生楽器での演奏に、“心をグッと掴まれました”ね。
ライブ終わりにメンバーの方に声を掛けたんですよ(笑)。そこで仲良くなり、「一緒にライブをしよう」という話になりました。

——バンドを始めて、変化はありましたか?
SWAMPさん:音楽性の幅が広がりました。ラップの仕方や音楽理論、歌い方、物事の考え方まで改めて見直すようになりましたね。
ルーツの異なる音楽の融合ですから、考え方や音楽の捉え方は今でもメンバーと全然違います。でも、彼らと合わない部分をあえて残しつつ、一つの音楽を作る作業は非常に楽しく、僕にとって有意義な時間です。
——最後に、今後の目標を教えてください!
SWAMPさん:全国各地で「SWAMP GYPSY CARAVAN」をつくりたいです。
僕が一人で旅をしながら、東京や他のエリアで活動するミュージシャンたちとバンドを結成して、その場その場で音楽を奏でていく。そんな活動をしてみたいですね。
——さまざまな表情を持つSWAMPさん、その根っこにあるものはなんですか?
SWAMPさん:“ワクワクした環境を作り続けたい”。その気持ちだと思います。
【イベント出演情報】
「DONS TACOS NIGHT」
会場:小針浜 DONS TACOS&BBQ
入場料:2,000円
日時:10月4日(日) 16:00〜20:00

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