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【田中 洸次さん・康子さん(たなか農園)】農業の面白さに魅せられて

配信日:2022年05月07日 更新日:2022年05月06日

アイキャッチ

たなか農園_新潟人


プロフィール
田中 洸次(たなか こうじ)・康子(やすこ):洸次さんは新潟市江南区、康子さんは福島県郡山市出身。洸次さんは東京農業大学卒業後、福島県郡山市の酒蔵に就職し、酒米造りと糀を担当。その酒蔵で康子さんと出会い結婚する。5年間経験を積んだ後に新潟へUターン。カガヤキ農園で農業研修後、独立して「たなか農園」を創業する。


ガタチラスタッフ:『新潟人97・98人目は「たなか農園」の田中洸次さん・康子さんご夫婦。“家族の食べ物をつくる”をテーマに、農薬・肥料不使用にこだわる生産者の素顔に迫ります!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

酒蔵から農業へ

──おふたりの経歴を教えてください。

洸次さん:新潟市江南区横越出身です。高校まで新潟市で過ごし、卒業後は東京農業大学に進学しました。元々は祖父が趣味程度で農園をしていて、父は農協職員で田んぼを他の人に貸していたので、私の代で農園を継ぎました。大学卒業後は農業の勉強も兼ねて、福島の酒蔵で夏は稲作、冬は酒造りという経験を5年間積みました。妻は福島県郡山市出身で、酒造がきっかけで出会いました。

──出会いは福島県だったのですね!

康子さん:その酒蔵のお酒が大好きで、社長と意気投合し、よく一緒にお酒を飲んでいました。それからイベントのお手伝いをするようになり、酒蔵に出入りしていたのが出会いのきっかけです。

洸次さん:5年間という約束で働いていた間に結婚しました。その後、新潟へ戻り、カガヤキ農園さんで1年半ほど研修し、2014年に「たなか農園」として独立しました。

たなか農園_田中洸次さん

──農業に興味を持ったきっかけは何ですか?

洸次さん:大学時代にハウス栽培や稲作、有機栽培、畜産など、様々な農家さんと会う中で、「農業を仕事にしたい」と思うようになりました。国際農業開発学科で海外を対象にした農業技術協力について学んでいたので、海外での仕事も考えましたが、地元で農業をしようと思いました。

──独立してから、大変だったことは何でしょうか?

洸次さん:家に少し田んぼはありましたが、全部貸していて農家ではなかったので、トラクターすらないゼロからのスタートでした。初年度にトラクターを購入し、他の機械は近所の農家さんに貸してもらいながら始めました。それだけでは食べていけないので、バイトもしていましたね。3年目になると、離農した方の田んぼを任されることになり、1年目1.7haだったのが3年目には7.2haに急増し、設備投資が間に合わないほどでした(笑)。その時に今も共同作業をしている農家さんから、「機械を共同で購入して一緒にやろう」と声をかけてもらい、作業がうまく回るようになりましたね。

康子さん:稲作は新規就農する人が少ないんです。だから、独立する時は、周りからとても心配されました。

洸次さん:「稲作は設備投資が大変だから止めた方がいい」と止められていましたが、稲作を中心に勉強してきたのでやらない選択肢はなかったです。どうにかなると、なぜか不安はありませんでした(笑)。

たなか農園_田中夫婦

家族の食べ物をつくる

──たなか農園のこだわりを教えてください。

康子さん:「家族に食べさせたいものを他の方にもお裾分けする」をテーマに、農産物や加工品をつくっています。おいしさや安全性などを考慮し、農薬不使用もしくは減農薬を原則としています。

──商品のそれぞれの特長を教えてください。

洸次さん:お米は農薬・肥料不使用の自然栽培米、減農薬米の2種類です。どちらも田んぼをよく見ないと作れないので、技術研鑽にもなっています。減農薬米は、除草剤を1回だけの使用に抑えていますが、自然栽培米をつくっているからできていると感じますし、研究会の先輩方に教えてもらいながら試行錯誤しています。ただ作って売るだけでは生計が立てられないので、付加価値や特色を出していくために、農薬不使用や減農薬に取り組むのも一つの方法だと思っています。

──農家さんが集まる勉強会もあるんですね。

洸次さん:新潟市周辺では盛んに行われていますし、県外との繋がりもあるので、県外へ勉強しに行くこともあります。共同での作業も多いので、困った時には助け合えますし、メリットが多いです。農業の在り方も、時代と共に変わっていると思います。

たなか農園_毎日味噌

──味噌の特長を教えてください!

洸次さん:味噌は私の母がもともとつくっていて、就農した時に農閑期の冬の仕事として、事業を引き継ぎました。福島の酒蔵時代に糀担当をしていたので、その経験が生かされています。「おもてなし味噌」は農薬・肥料不使用の原料を使っていて、塩も新潟県産です。「毎日味噌」は減農薬の原料を使用し、「毎日食べてほしい味噌」というテーマでつくっています。「おもてなし味噌」は、「おもてなしをする時に」という意味を込めています。大豆ももちろん地元・横越産です。

──お米と味噌のおすすめの食べ方を教えてください!

康子さん:どのお米も新米が美味しいですが、自然栽培米は劣化が少ないので、古米になってから美味しさがより分かります。味噌はやはり味噌汁で召し上がって欲しいですね。子供には無添加のものを食べさせたいので、昔ながらのつくり方にこだわっています。味噌づくりのワークショップも実施しているのですが、子育て世代のお母さんたちが積極的に参加してくれるので嬉しいですね。

──お客様との印象に残るエピソードを教えてください。

康子さん:「おひさま日曜市」や「潟マルシェ」に出店すると、「旦那ががんになり無添加のものを探していた」という方や「子供がアトピーだ」という方が当園のお米や味噌を求めて来てくれます。そういうお客様を目の当たりにすると、より良いものを作ろうと気が引き締まります。

たなか農園_お米

農業の面白さを伝えたい

──モチベーションは何ですか?

洸次さん:自営業で時間に融通は利くので、休日は子供と遊んだり、家族でよく出かけてリフレッシュしています。仕事は毎年課題を作り、それに対する取り組みを常に考えながら作業をしているので、楽しみながら農業ができています。

──農業の魅力はどんなところですか?

洸次さん:「面白い」に尽きます(笑)。自然栽培にしても、毎日試行錯誤しながら、それがハマった時は「おおっ!」と気分も上がります。ハマらなくて悔しいこともたくさんありますけどね…。

──最後に、今後の目標を教えてください。

洸次さん:農家人口を増やしたいです。できれば環境負荷が少ない農業を目指してくれる人が増えてくれると嬉しいので、そういう人たちが入りやすい支援をしたいと思います。

康子さん:子供たちの農業体験をもっとやりたいですね。今は新型ウイルス禍でなかなか実施できないのですが、そこから農家になりたいと考える方が出てくれると嬉しいです。

たなか農園_田んぼ

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たなか農園
住所:新潟市江南区横越川根町1-11-28
電話: 025-385-3381

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