【プロフィール】
大島 史也(おおしま ふみや):新発田市出身。大学を卒業して就職後、祖父からお店の閉業を聞かされ、すぐにお店を継ぐことを決断。現在はキッチンカーでも「ごまうふふ」を販売。2020年7月にカレー専門店をオープン予定。
大島 梢絵(おおしま こずえ):埼玉県出身、2018年に新潟へ。前職はアナウンサーで、大好きな新潟でメディアを作るのが夢。
SNSでの出会いからカレー屋に
――新婚のお二人、そもそも出会いはどのような形だったのでしょうか?
梢絵さん:出会いはTwitter。「note」というサービスで、考えや想いを毎日発信していてお互いに読んでいたのが始まりです。私は新潟で活躍している同世代の人のインタビューライターごっこが趣味で、史也さんのごまどうふにかける想いを読み、会って取材したいなと思ったんです。
そんな時に彼が「BOSYU」という募集サービスアプリで一緒にお茶をしてくれる人を探していたので、「これはチャンスだ!」と思いメッセージを送ったんです。実際に会ってみたらとても価値観の合う人だな、と感じて意気投合しました。
――なぜカレー屋を開こうと思ったのですか?
史也さん:「一緒にお店をやりたい」という話をした時に、「飲食店をやるなら二人がいちばん好きなカレーを作ろう!」となりました。
梢絵さん: 私はこれまで組織にしかいたことがなく、史也さんが個人で仕事をしていることがすごくカッコよく思えて、お店の話を聞いた時も「面白そうだ」と思いました。

――カレーはどのくらいの頻度で食べているんですか?
梢絵さん:ほぼ毎日ですね!出店で中途半端に余ったカレーをお昼ご飯にしたり、周りの人からレトルトカレーをたくさんプレゼントしてもらうようになったので食べたりしています。
前職を退社する時にもレトルトカレーをもらいました(笑)。毎日のように食べていると、「この味で合っているのか?」「他の人はどうやっているのだろうか?」といったことが気になるので、色々なお店のカレーを食べに行きます。
特に古町にあるカレー屋さん「スパイスプッシャー164」が大好きで、学びに行く感覚で月に1回は訪れます。
二人三脚での販売スタート
――二人で販売するようになってから、何か変化はありましたか?
史也さん:二人になってからは来てくれるお客さんや売れ方が変わりました。商品が増えたこともありますが、お店がパワーアップした感じですね。
Instagramで発信を始めたことで、若い女性がカレーと一緒にごまどうふを買ってくれる機会も増えました。普段からごまどうふを買いに来るおばあちゃんもカレーを一緒に頼んでくれて、ありがたいです。ごまどうふとカレーがうまく交わっています。
ごまどうふのパッケージも可愛くしたことで、「ごまどうふを食べたことがない人に食べてもらいたい」という想いが実現できています。

――梢絵さんは二人でお仕事するようになって変化はありましたか?
梢絵さん:環境的に変わったのは、アナウンサーをしていた時は会社やロケで毎日色々な人と関わっていましたが、今は夫の史也さんだけになったこと。信頼できる好きな人との仕事はすごく楽ですね。
また、私は「人に発信すること」がとても好きで、アナウンサーとして発信していた時は相手との距離が遠く、レスポンスを直接受けることはあまり無かったんです。
でも今はお客さんが買いに来てくれた時に「おいしかったです」と言ってくれたり、SNSで発信をしたことにコメントをくれたりと、直接レスポンスが返ってくることが嬉しくてやりがいがあります。お客さんとの距離もぐんと近づいてすごく楽しいです!
――現在の活動についてのご家族の反応は?
史也さん:基本的に活動は事後報告ですが、いつも応援してくれています。出店すれば覗きに来てくれますね。地元の新発田で出店する時も、母は友達に宣伝してくれたり、一番応援してもらっています。
梢絵さん:先日、初めて新発田市役所で一緒に出店した時は、お母さんパワーでお友達がたくさんの数のごまどうふとカレーを買ってくれました!

カレーを通じて新潟の魅力を伝えたい
――メニューはどうやって決めることが多いですか?
梢絵さん:私がセロリを使いたい、蓮根を食べたいなどと言うと、史也さんがそれに合わせて相性の良さそうな素材を考え、スパイスや調味料の方向性を決めてレシピを開発しています。
史也さん:カレー作りは独学で、どこかの味を受け継いでいるわけでもなく、自分たちが好きなものを作っている感じですね。スパイスは極め始めるとキリがないです。
――使ってみたい「新潟の食材」はありますか?
史也さん:現時点で地域の「顔」となる食材を使ったカレーは作っていませんが、これからたくさん使っていきたいです。出店しているキラキラマーケットでトマトフェアが開催された時は、フェアに合わせて濁川産のトマトを使ったカレーを3種類用意しました。
梢絵さん:実際に西区の茶豆農家さんが「時期になったらたくさん茶豆あげるね」と言ってくれたり、仲良しの南区白根のプラム農家さんの果物を隠し味として入れてみたり、そんな感じで農家さんとはたくさんコラボレーションしていきたいですね。
私はカレーを通して農家さんの魅力も発信していきたい、カレー屋だけどメディアでありたいと思っています!
――お店のこれからについて、どのように思い描いていますか?
梢絵さん:石本商店を地域に愛されるお店にしたいです。わざわざお店に来たいと思ってくれたお客さんをおもてなしして、新潟の食材のおいしさや豊かさをカレーで伝えたい。
そして、商品とお店のクオリティも上げたいですね! 私達に会いに来たいと思ってくれる方が増えると嬉しいです。

個人商店と地域のつながり
――最後にお二人が今一番伝えたいことはありますか?
史也さん:「個人商店で楽しく生きる」がスローガン。小さい商店が増えると、ローカルな場所でも豊かな生活ができるし面白い地域になるので、そんな同年代が増えたらいいなと思いますね。
30代になったら独立しようと考えている人も多いと思うけど、いつやってもどうにかなる。ごまどうふ屋で生計が成り立つくらいだからなんとかなります(笑)。これは自信を持って言えることなので、カレーを食べに来るついでに一緒にお話しましょう。
梢絵さん:新潟に来て3年目になりますが、本当に新潟が大好きです!食や自然、そして環境の豊かさが人々の心の豊かさを生むのかなってくらい人が温かい。
新潟の良さを伝えたいというのは前職からずっと思っていましたが、カレー屋になったので、カレー屋を通じて新潟の良いところを県外の人に伝えたいです。県内の人には新潟の良さにもっと自信を持ってほしいですね!

インフォメーション
| 店名 | 石本商店 |
|---|---|
| 住所 | 新潟市江南区袋津2-3-11 |
| SNS |