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【新潟市】「子ども向けキャリア教育プロジェクト」を手掛ける『MiKUMARi(ミクマリ)の白岩ましろさん』にインタビュー!“人の選択肢を増やす”地域づくりへの想いとは?

配信日:2026年07月04日 更新日:2026年07月03日

アイキャッチ

【プロフィール】
白岩 ましろ(しらいわ ましろ):京都府出身。大学卒業後、FM新潟に入社し専属ラジオパーソナリティとして活動。2015年にフリーアナウンサーへ転身し、ラジオやテレビレポーターなど幅広く活動する。現在は「(株)MiKUMARi」の取締役として企業コンサルや地域プロジェクトなどを手掛けている。

“挑戦”を重ねて広がったキャリア

白岩さん:FM新潟に就職したことがきっかけです。当時は「地方局で働きたい」というより、「ラジオの現場に立ちたい」という気持ちが一番強かったですね。

ラジオ局の採用枠はとても少なく、募集自体が全国で数局しかない年もありました。その中でご縁をいただき、新潟へ移住しました。 

白岩さん:当時は働き方改革の前で、仕事量もかなり多かったんです。「もう少し自分らしい働き方をしたい」と考え、独立を決意しました。 

結果として、ナレーションやテレビ出演、CMナレーション、芸能スクール講師など活動の幅が大きく広がりましたね。働き方を変えたことが、新しい挑戦につながったと感じています。

MiKUMARi(ミクマリ)の白岩ましろさん

白岩さん:フリーになったことで、お金の流れをすべて自分で管理する立場になりました。

知識が足りず、確定申告で損をしてしまった経験もあり、「きちんと学ばないといけない」と感じて“FP2級・AFP”を取得しました。

白岩さん:お金は単なる収入や支出ではなく、社会保障や将来設計まで含めた「人生そのもの」につながっていることを知りました。 

特に20代のうちに少し工夫するだけで、将来の選択肢は大きく変わります。だからこそ、お金について伝える活動にも力を入れています。 

MiKUMARi(ミクマリ)の白岩ましろさん

想いを形にした『MiKUMARi』

白岩さん:「もっと自分たちの考える形で地域や企業を支援したい」という想いが強くなったんです。 

そこで、同じ志を持つ当社代表取締役の岸田と話を重ね、「自分たちで実現しよう」と立ち上げました。

白岩さん:「MiKUMARi(みくまり)」は、古語の“水分(みくまり)”が由来です。山から水が分かれて流れるように、「人や事業の分岐点に寄り添い、その人らしい選択を支えられる存在でありたい」という想いを込めています。

また、「人や情報が集まり、新しい流れを生み出す存在になりたい」という願いも込められています。

白岩さん:現在は、ファイナンシャルプランニングをはじめ、企業向けコンサルティングイベント広報支援研修コミュニティづくり図書館カフェ運営など“7つの事業”を展開しています。

最初から計画していたわけではなく、企業や地域の方々から寄せられたニーズに応え続けた結果、今の形へと広がっていきました。

MiKUMARiで実施した朝限定のコーヒースタンド

地域の声から生まれた「図書館カフェ」

白岩さん:学生インターンとの企画が始まりでした。 最初は「会社の認知を広げるきっかけになれば」と、朝限定のコーヒースタンドを始めたんです。

旗を立てるとすぐに人が集まるほど反響があり、地域の方との接点が一気に増えました。

白岩さん:地域の方と話す中で、「カフェが減っている」「本屋が少なくなった」という声を多く耳にしました。

「気軽に立ち寄れる“居場所”をつくろう」と考え、図書館とカフェを組み合わせた現在の形になりました。 

白岩さん:もともと本が好きだったこともありますが、「一箱本棚」というオーナー制の図書館システムに魅力を感じたんです。

静岡県沼津が発祥のシステムで、月額2,000円で自分の本棚を持ち、本を通じて人とつながる仕組みです。新潟ではまだ珍しかったこともあり、「ぜひ取り入れたい」と思いました。 

みなと図書館/おとなりカフェFu.

白岩さん:想像以上に多くの方に利用していただいています。本をきっかけに会話が生まれたり、「こんな場所ができて嬉しい」と声を掛けていただくことも多いですね。

本棚オーナー同士の交流も生まれ、カフェ利用者と本を目的に来られる方が自然につながるなど、「地域の居場所」になってきたことを実感しています。

白岩さん:6月20日から日本海レモネイドの販売をスタートしました。「荒波ブルー」と「夕焼けオレンジ」の2種類で、“自家製レモンシロップ”を使っています。

“新潟の海をイメージ”した見た目にもこだわっているので、暑い季節にぜひ味わっていただきたいですね。

白岩さん:「読書会」や「お笑いライブ」、「本棚オーナー様のイベント」のほか、「手技マッサージの体験会」や「作品について語り合う会」など様々な企画を実施しています。 

本を楽しむだけでなく、人と人が自然につながれる場所として、これからも地域に根付いていけたらと思っています。

“未来の選択肢”を広げる

白岩さん:4月29日に初開催した、子ども向けのキャリア体験イベントです。仕事を体験するだけで終わらせず、その後に学校で授業も行う“プロジェクト”として展開しています。 

白岩さん:FPとして学校や地域でお金の教育に携わる中で、子どもたちの進路や仕事に対する「情報格差」を感じることがありました。

職業体験イベントは増えていますが、「楽しかった」で終わってしまうことも少なくありません。“その経験を将来につなげる仕組み”が必要だと考え、プロジェクトを立ち上げました。

白岩さん: 単なるイベントの開催にとどまらず、学校と連携をとり継続的に自分の強みや将来の働き方について考える機会を設けています。

体験を一日限りの思い出で終わらせるのではなく、「自分はどんな仕事に興味があるのか」 を考える学びへとつなげています。 

白岩さん:コンセプトの一つは、「地域で働く大人との接点をつくること」です。「新潟には何もないから県外へ行く」のではなく、「新潟にも面白い仕事や企業がある」と知った上で進路を選んでほしいと思っています。

県外出身の私から見ても、新潟には魅力的な企業や働く人がたくさんいます。出会うきっかけを届け、子どもたちの未来の選択肢を広げていきたいと考えています。

ミライシゴトランドEXPO in Niigata2026

“未来”につなげるキャリア教育

白岩さん:初開催にもかかわらず、 約2,000人の親子にご参加いただきました。子どもたちからは「楽しかった」、保護者の方からは「大人も体験してみたかった」という感想も多く寄せられました。 

また、「新潟にこんな企業があるとは知らなかった」という感想も多く、保護者の方にとっても地域企業を知る機会になったと感じています。

白岩さん:製造業や建設業など、普段は接点の少ない仕事への反応が印象的でしたね。保護者の方から「もし子どもが突然『左官職人になりたい』と言ったら驚くかもしれない。でも、この会社なら応援したいと思えた」という声をいただいたんです。 

仕事内容だけでなく、“そこで働く方々の人柄”まで伝えられたことは、大きな成果だったと思います。

ミライシゴトランドEXPO in Niigata2026

白岩さん:想像以上に主体的でしたね。学校で配布したチラシを見て、自分から「行きたい」とお友達同士で参加してくれた子も多くいました。

自分の意思で興味を持ち、行動すること自体がとても大切な経験だと思います。 

白岩さん:現在は300人以上の生徒に授業を行っています。「仕事について知ること」ももちろん大切ですが、それ以上に「自分を知ること」をテーマに進めています。

「強み」と聞くと特別な才能を思い浮かべがちですが、「自然に声を掛けられること」や「本を整理すること」もその人ならではの才能です。子どもたちには、“誰かと比べなくても、自分の中に強みはある”ということを伝えています。

白岩さん:就職活動になると、多くの人が「自分の強みは何だろう」と悩みます。

でも、子どもの頃から自分の得意なことや好きなことを理解していると、進路や仕事を考える時の選択肢が広がりますし、「人と違っていいんだ」と自然に思えるようになるんです。そうした土台を育んでいきたいです。

MiKUMARi(ミクマリ)の白岩ましろさん

未来の選択肢を新潟から広げていく

白岩さん:企業支援や教育事業に携わる中で感じるのは、「知らないことで選択肢が狭まってしまう人」が想像以上に多いということです。

お金や働き方、進路など本来はさまざまな選択肢があるのに、情報や経験が足りないことで“選べない”状況になってしまうこともあります。だからこそ、新しい可能性に出会える機会を増やしたいですね。

白岩さん:住む地域によって、得られる情報や体験の機会に差が生まれてしまうのは事実です。もちろん地元に残ることも素晴らしい選択ですが、「知らなかったから選べなかった」という状況を減らしたいんです。

地域の企業や働く人と出会う機会を増やし、「子どもたちが自分の可能性を広げられる環境をつくっていきたい」と思います。

白岩さん:「新潟から新しい流れを作ること」です。

人の選択肢を増やし、地域に新しい機会を生み出す活動を続けていきたいですね。まずは新潟県内で取り組みを広げ、将来的には隣県や全国へと展開していきたいと思います。

MiKUMARi(ミクマリ)のロゴ

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