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【弥彦村】『酒屋やよい・三代目店主の羽生雅克さん』にインタビュー!地酒やクラフトビール、ワイン醸造まで手掛ける“挑戦の歴史”に迫る♪

配信日:2026年07月25日 更新日:2026年07月25日

アイキャッチ

【プロフィール】
羽生 雅克(はにゅう まさかつ):弥彦村出身。高校を卒業後、東京農業大学に進学し、醸造について学ぶ。卒業後は山梨県のワイナリーに就職し、3年後に帰郷。『酒屋やよい 彌彦神社前店』を2002年にオープンした。2019年には「弥彦ブリューイング」を立ち上げ、2023年からはワイン醸造にも挑戦している。

『酒屋やよい』のルーツ

酒屋やよいの外観

羽生さん:「弥生商店」の名で商売を始めたのは祖父でした。西蒲区でしょう油の醸造を行っていて、そのときの屋号が「羽生醸造所」だったんです。

その後、祖父の弟に事業を譲り、商売の権利だけを持って弥彦村にやってきました。

羽生さん:最初は弟が造ったしょう油を販売していたそうですが、廃業した酒屋さんから酒類販売の権利を譲り受け、酒も扱うようになりました。

そして、私の父である2代目が“地酒に特化した店”へ転換しました。

羽生さん:刷り込みですよ(笑)。姉が2人いるのですが、親からは「お前がやるんだぞ」という圧があった気がします。

お付き合いのある蔵元の社長さん方からも「酒屋になるなら東京農業大学に行け」と言われ、中学生の頃には継ぐつもりになっていましたね。

酒屋やよいの店内

酒を深く知るために

羽生さん:しっかり学んだほうが日本酒への理解が深まりますし、同じ酒を売るにしても説得力が違うと考えたからです。

醸造の世界は非常に面白くて、大学では驚くほど勉強しました。また、一生付き合っていく仲間との出会いも大きかったですね。

羽生さん:〆張鶴の醸造元・宮尾酒造の宮尾夫妻のほか、米百俵の醸造元・栃倉酒造の栃倉さん、福岡の酒屋・ほしくま酒店の岩永さんなど、今でも刺激をもらう同期ばかりです。

羽生さん:大学4年次に神亀酒造さんで酒造りを経験させていただき、日本酒は実習で学ぶことができました。そこで「今度はワイン造りにも挑戦したい」と思い、山梨のワイナリーへ就職しました。

醸造だけでなく、ブドウの剪定や収穫、瓶詰め、ラベル張り、配達まであらゆる業務に携わり、ワイン造りを一から学ぶことができましたね。4年目を迎える頃に実家から連絡があり、弥彦へ戻ることになったんです。

酒屋やよいの店内

門前に店を構える覚悟

羽生さん:彌彦神社前の旅館が廃業することになり、「弥彦に根ざして商売をしたい人に譲りたい」という連絡がありました。

当時の店舗は神社から少し離れていて、「もっと彌彦神社に近い場所で商売をしたい」という思いを両親も持っていました。まさに渡りに船の話でしたね。

羽生さん:実はそうでもなくて(笑)。弥彦へ戻って挨拶回りをしていた際、カーブドッチ・ワイナリーで“カール・ベンクスさん”と出会いました。

「この建物を造った人だよ」と前社長に紹介され、「酒屋も設計できる」と聞いてしまったんです。着工直前だった地元工務店への依頼を止めて、そこから家族会議が始まりました。

羽生さん:家族5人VS僕の図式で、「会議」という名の説得が連日続きました。「せっかく門前で店を構えるなら、風情や趣を感じる店舗にしたい」と毎日言い続け、一人ずつ説得しました。

最終的にみんなが納得してくれて、カール・ベンクスさんにお願いしました。松之山の古民家の古材を使った「彌彦神社前店」は、2002年に完成しました。

酒屋やよいの店内

クラフトビールが生んだ新しい可能性

羽生さん:酒屋という商売をする中で、“地域への思い”が強くなっていたんですね。「地域に喜んでもらえることをしたい」と考える中で、とある人との出会いがありました。

羽生さん:東京でイベント出展をした際、来店された方の中にクラフトビールの醸造家がいました。

話を聞くと、一台2万円くらいの冷蔵庫でビールを醸造していると言うんです。それまで醸造には莫大な費用がかかると思っていたので、目からウロコでした。

弥彦ブリューイング

羽生さん:その方のビールを飲んで、「これだ」と思いました。弥彦へ戻って話をしたら、姉が「やりたい」と手を上げてくれたので、そこから大騒ぎです。

僕は醸造免許の取得に動き、姉には6つのブリュワリーで修業してもらいました。2019年4月11日に発泡酒製造免許を取得し、2日後には醸造を始めました。

羽生さん:枝豆やブドウなど弥彦産の農産物を副原料に使用した、“個性的なビール”です。醸造所の横にあるタップルームでは、飲み比べも楽しめます。

弥彦ブリューイングの

地域資源を生かしたワイン造り

羽生さん:3年前にワインの醸造免許を取得し、ワイン造りも始めました。弥彦村では、60年以上前からブドウを栽培している歴史があります。

農家さんへ相談し、安定して供給していただける体制を整えました。

ワイン

羽生さん:酸化防止剤を使用せず、“野生酵母で発酵させている”のが特徴です。ブドウ本来の個性を生かしたワイン造りを心掛けています。

羽生さん:弥彦には本当に多くの魅力があります。これらを生かして地域の皆さんと一緒になり、新しいことにチャレンジしたいですね。

「新潟へ来たら、弥彦にも行ってみたい」と思っていただけるような、ものづくりや情報発信を続けていきます。

酒屋やよいの外観

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