日本全国のメディアをエッセイで繋ぐ、この企画。次々とバトン(テーマ)を変えて、次の街角にリレーしていきます。
和歌山のスキマ的な読み物や情報を発信しているサイト『もっと和歌山』を運営する編集・出版事務所M to W(エムとダブリュ)の松本です。
今回のお題は「ながさきプレス」の中島さんより頂戴した「忘れられない取材」です。
「和歌山タウン情報アガサス」で勤務していた21年間と、現事務所を設立してからの8年。
衣・食・住に限らず、企業や大学、移住定住案件などあらゆる現場で取材し、生涯の知己にも出会えました。
しかし。
どちらかといえば、やらかした思い出の方がすぐに甦ってきます。
同業者の皆さん、そうですよね???
私、1997年に入社し、編集部に配属されました。
デビュー号は9月号、編集長随行のもとで飲食特集の取材を命じられました。もちろん初取材です。
ウチの場合は、編集者といっても取材・執筆だけでなく、カメラ撮影も担います。

正直記憶にないのですが、初取材はのらりくらりとなんとか終えたと思います。しかし9月号発売後、取材先から電話がかかってきました。
「なんで私の写真載ってるん?」
え?
「載せないでって、言ったやん」
ええっ!?
そう、誌面掲載NGの店員さんの写真を載せてしまったのです。
撮影時に「載せないで」と言われたかどうか記憶があやふやなのですが、自分的に良い写真が撮れたので、つい載せてしまったのだと思います。
幸い心の広い方で、編集長が電話で謝り続けた後、私も店舗に直接お詫びにうかがい、許していただけました。
その時は初めてのミスということもあり、大目に見てくれたのですが、数カ月後、別の飲食店取材でまたやらかしてしまったのです。
厨房に感じよく納まっていた男女を、確認もせずに「夫婦」と書いて載せてしまった。
で、当然のように発売後、取材先よりお電話がありました。
「俺ら夫婦とちゃうねん! 不倫とか噂されたらどうするねん!なんで書いたねん!本、回収せえ!」と矢継ぎ早に怒鳴られました。
ガチのやつでした。
私も正直すぎて「夫婦のように見えたので…」とか答えてしまったと思います。
これがもう、今でいうところの大炎上(笑)。火種を作ったうえに自ら油まで注いでしまったようで、えらい勢いで燃え盛ってしまった。
今回ばかりは仏(ほっとけ?)の編集長も「1人で謝りに行ってこい!」と一喝。
菓子折り持参で床に額をこすりつける勢いで頭を下げまくったのを覚えています。
すぐに謝りに行く、もしくは1日置く(置かない?笑)と、だいたい相手の怒りはおさまっていて、トラブル後に仲良くなったりします(私調べ)。
入社3カ月以内に大きめの失敗を2度もしたので、さすがに「終わったな」と思ったのですが、首の皮一枚でつながりました。
そして取材以外のフィールドでも地雷を踏み続けたものの、奇跡的にこの業界で生き残っています。
ちなみに今でも、年相応の男女で切り盛りしている店には、しっかり確認を取るようにしています(←当たり前やろ)。
というわけで、次回は大阪にバトンを渡します。
街の編集者たるものすべてのエリアを平等に愛するのが鉄則だと思うのですが、もし家賃も通勤も一切無視して、大阪府内で妄想引っ越しをするならどこを選びますか?
竹村さんが住人にまでなりたい「私的・大阪偏愛エリア」を教えてください!
インフォメーション
| 街角リレーエッセイ 参加メディア | 長崎 ながさきプレス 広島 Wink 和歌山 もっと和歌山 大阪 SAVVY 京都 ハンケイ500m 福井 ふーぽ |
|---|