
(左からざいおん、あきまるさら、jüliö、Itaby)
【プロフィール】
明晰夢(めいせきむ):2022年に結成し、長岡市を中心に活動する、あきまるさら(Vo&A.Gt)、jüliö(Dr.)、サポートメンバーのざいおん(Ba)、Itaby(Key) の4人組高校生バンド。叙情的な歌詞と力強いバンドサウンドが融合した、儚くもエモーショナルな世界観が特徴。代表曲は「涙灯」。「マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!」では新潟発のバンドとして3次審査に進出。
『新潟人258人目は、長岡市で活動する高校生バンド「明晰夢」です。アコースティックギターとバンドサウンドを融合させ、独特の世界観で注目を集めています。結成の経緯や閃光ライオットへの意気込み、将来の夢など、様々なお話を伺いました!笑顔でご対応いただき、ありがとうございました♪』
“一曲入魂”が生んだ出会い
──バンド結成の経緯を教えてください。
jüliö:長岡のライブハウス「音楽食瞠」で行われていた、“一曲入魂”という1曲だけ演奏できるイベントがきっかけです。
あきまる:私が「ヨルシカ」の大ファンで、どうしても演奏したい曲があったんです。音楽食瞠では木曜日が高校生を対象にした自由開放の日があり、その時にjüliöと知り合いました。お互いの幼馴染を誘って、4人でバンドを組んだのが始まりです。
──通っている高校も別々ですか?
jüliö:私とあきまるは同じ高校の軽音部で、他の2人(初期メンバー)は別の高校でした。2人が進学で上京したので、ざいおんさんとItabyにサポートをお願いして「閃光ライオット」に出場しています。
Itaby:2024年の「閃光ライオット」で2次審査まで進んだ際に、バンドメンバーを探しに「音楽食瞠」へ行き、明晰夢のメンバーと出会いました。
jüliö:昨年、Itabyに誘ってもらい、「Itaby(混合5重奏形態)」として出場したんです。それまで、「閃光ライオット」というイベントがあることを知りませんでした。
──Itabyさんはメンバーがいない状況で「閃光ライオット」に応募したのですね(笑)
Itaby:とにかくライブがしたくて、「閃光ライオット」に出場すればライブができるという感覚でした。1次審査を通過してから「音楽食瞠」の存在を知って…(笑)。高校生がライブできる場所が地元にあるなんて知りませんでした。
あきまる:1次を通過してからメンバーを集めるなんて、行動力が凄いですよね(笑)。
ざいおん:私はあきまるやjüliöと同じ高校の軽音部という繋がりで、サポートメンバーとして一緒に活動しています。
──サポートを依頼された時はどう感じましたか?
ざいおん:光栄でしたね。技術面でも卓越したものを持っているバンドで、「明晰夢はすごい人たちになっていくのかな」と感じていたので(笑)、そこに加えてもらえるのは嬉しかったです。

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
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「涙灯」に込められた、心のゆらぎ
──曲作りは誰が担当されているのですか?
jüliö:明晰夢の曲は、私が制作しています。天才肌ではないですし、まだまだ未熟なので、細かい部分はメンバーとすり合わせながら曲を完成させています。
──オリジナル曲を作ったきっかけは何ですか?
jüliö:以前はコピーだけでしたが、ライブをしていくうちに「明晰夢として本格的に活動したい」と考えるようになったんです。オリジナルは4曲まで増えました!
──曲のインスピレーションはどこから得ていますか?
jüliö:ロックやジャズなど色々な音楽を聴くのが好きで、「様々な要素を表現したい」という思いがあります。色々なジャンルから自分がやりたいことを集めて曲を作っていますね。
歌詞は、他の曲や映画などの言葉を書き留めて、それを参考にしています。書くスキルがまだ追いついていないので、やりたいことや表現したいことが無限にフワフワしている感じです(笑)。
あきまる:自分たちが行きたい方向は、「ザ・ロックバンド」じゃないもんね。

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
──確かに独特な世界観がありますよね。
jüliö:コピーバンド時代から、“好きな曲が同じコミュニティーの中で埋もれてしまう”という懸念を感じていました。そこから突出するには、「まず技術力と他と違う選曲をする独自性が必要だ」と考えたんですよね。
オリジナル曲を制作するようになってからも、「他にはないジャンルをやっていこう」と考えていたら今のコンセプトに行きつきました。
あきまる:ジャンルは後付けでしかないと思いますが、私たちがジャンルを作っていきたいと思っています。
ざいおん:同世代にはないタイプのバンドだと感じます。流行りの曲を演奏したくてバンドを組む人が多いですが、明晰夢はずっと自分たちでジャンルを生み出しているので、「すごいなぁ」と思って見ていましたね。
──代表曲「涙灯(るいとう)」の制作秘話はありますか?
jüliö:東京で開催された、「青二祭」という高校生向けのイベントに昨年出場したんです。勝ち進むうちにオリジナル曲が必要になって、急ピッチで作った曲です。
家でアコースティックギターを弾きながら “ビビッと来た”ものがあって、鼻歌を歌っていたら「これだ!」と浮かんできました。その時に、歌いながら思わず泣いてしまったんですよね。
「これはいい曲になる」と感じた、自信作でもあります。
──思い入れのある自信作なのですね。
jüliö:感情が高ぶった時は、悲しい時も嬉しい時も怒っている時も涙が出てしまうことがあると思います。涙には感情を押し固めたものが流れ出ているんじゃないかと、歌いながら泣いた時に感じたんですよね。
それで、“涙の灯(ともしび)”と書いて「涙灯」というタイトルにしました。“思いを込められる曲”で、今回の閃光ライオット3次審査でも演奏します。
>>>こちらの各種音楽サブスクサービスで「涙灯」を聴くことができます

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
明晰夢が描く“ステージという作品”
──ライブで大切にしていることは何ですか?
あきまる:「明晰夢の世界観」を出す為に、雰囲気を大切にしていますね。ステージに上がってから降りるまでが、“一つの作品”になるように意識しています。
jüliö:「明晰夢」というバンド名に合うような、“一つの夢を見ているようなコンセプト”をライブで感じさせたいと思っていますね。
あきまる:明晰夢は「夢を見ていると自覚しながら見る夢」という意味なのですが、その雰囲気をライブで感じてもらえたら嬉しいですね。
ざいおん:バンドとしての奥深さを凄く感じるので、サポートしながら引き込まれて行く感じがしています。

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
──今後はさらに活動の幅を広げていきますか?
jüliö:大きくなれるところまで、大きくなりたいですね。バンドの方向性的に、音楽番組やSNSでバズるという売れ方はないと思いますが、“音楽を愛する人たちに刺さるようになりたい”ですね。
派手さはなくても根を張って活動していきたいです。ニッチになり過ぎない程度に、自分がやりたいことを形にできたらなと思います。
あきまる:自分たちの音楽を聴いて、「ニッチなジャンルもこんなに良いんだ」と気づいてもらえるような存在になりたいですね。

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
明晰夢が挑む“閃光ライオット”という舞台
──『マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!』3次審査への出場、おめでとうございます!今の率直な気持ちを教えてください!
あきまる:初出場した昨年の景色が私の人生の中でずっと輝いていて、そんな体験を明晰夢としてできるのがとても嬉しいです。
あれだけ多くの人に見てもらえる機会は貴重ですし、可能性が広がるなと感じました。今回は、私がゴリ押しして応募したので、3次審査までいくことができて嬉しいです!
ざいおん:発表があるまでソワソワしたよね(笑)。私は「閃光ライオット」に出場するのが初めてだったので、全国規模のイベントに出るという実感が3次に通った時点で湧いてきました。
「学校で楽器を始めた自分もそんなところまで来たんだな…」と思いましたね。

(マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!)
──これから3次審査(6月14日に終了)、ファイナルステージとなりますが意気込みをお願いします!
jüliö:10分間という持ち時間のなかで、“自分たちの世界観ややりたいことをどれだけ伝えられるか”だと思います。曲の強みやバンドのグルーヴ感を伝えて、明晰夢の世界に引き込みたいですね。
あきまる:技術はもちろん、自分たちのこだわりや音楽のジャンルの強みがあるので、他のバンドに埋もれない自信はあります!
──最後に、それぞれの今後の目標を教えてください!
jüliö:「いつか絶対フジロックに出てやる!」と思っています。有名なジャズクラブ「Blue Note(ブルーノート)」にも出たいですね。これからの人生も音楽と関わっていきたいです。
あきまる:作曲できるように勉強中です!自作曲を作っていきたいですし、“自分の声が好きだ”という気持ちを大切にしていきたいです。
ざいおん:自分はプレイヤーに集中した方が強みを出せると感じたので、「スタジオミュージシャン」という形で音楽を続けていきたいですね。“ざいおん=ベース”と言ってもらえるように、演奏を極めていきたいと思います。
Itaby:個人的に『マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!』のボカロ部門にも出場しています。ファイナリストに残ることができたので頑張りたいです。
【明晰夢】
・アーティストページ
・公式Instagram
・公式X
【閃光ライオットとは】
デビューを目的とする従来のオーディションとは異なり、夏フェスの出場権を賭けた、いわば“音楽の甲子園”を標榜し、TOKYO FM/JFNで放送中の10代向け番組『SCHOOL OF LOCK!』とソニーミュージックのタッグにより2008年にスタート。
2015年から2019年は後継となる「未確認フェスティバル」にコンセプトが引き継がれ、コロナ禍で一時中断し、2023年に「閃光ライオット」再始動。
今年は「マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!」として2月に応募がスタート。3,129組の応募があり、全国スタジオ審査を経て、東京・大阪で開催した3次ライブハウス審査へは37組が進出した。
ファイナルライブ審査「マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!」は8月7日(木)にZepp DiverCity(TOKYO)で開催される。
これからの活躍に期待ね♪