【プロフィール】
新保和樹(しんぼかずき):新発田市出身。高校を卒業後、父親が経営する住宅リフォーム会社に就職。現場に立つ一方で、2021年に「WORKS&JOKER」をオープンする。店頭にはアメカジに加え、古着アイテムをラインアップ。限定アイテムを求めて、幅広い客層が訪れている。
『新潟人257人目は、新発田市にある洋服屋「WORKS&JOKER」のオーナーを務める新保和樹さんです。建築現場の最前線に立つ一方、自らのお店を営業されています。オープンの経緯や将来の夢など、様々なお話を伺いました!笑顔でご対応いただき、ありがとうございました♪』
アメカジとの出会い
——服に興味を持ったきっかけを教えてください!
新保さん:中学生の時から「アメカジ」に興味を持ち始めました。親友の親御さんがハーレー乗りで、ハーレーのイベントなどに連れて行ってくれたのがきっかけです。
——当時、アメカジにどのような印象を持ちましたか?
新保さん:“男臭さ”ですね。何より着込んでいくと、革やデニムは“自分なりの味”が出てくるので、そういった唯一無二感がありました。
——中学生の頃はどんなお店に通っていたのですか?
新保さん:新発田市内の「New Deal」や「OT&E-Shibata」には、よく通っていましたね。
大量に作っているものではなく、お店でセレクトされたものの中から、さらに自分好みを見つけ出す行為が楽しくて…、どんどんのめり込んでいきました。
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『生まれ育った新発田にお店を!』
——お店をオープンしたきっかけを教えてください!
新保さん:父が経営する住宅リフォーム会社「シーテック」に入社し、しばらくして新型ウイルス禍になりました。色々なことがこのタイミングで重なり、「新しいことに挑戦してみよう」という考えに行き着いたんです。
それで事務所の2階に、自分のお店を2021年10月にオープンさせました。
——新発田以外でオープンする気持ちはなかったのですか?
新保さん:全くありませんでしたね。こう見えて、“新発田愛”が強いんですよ!こういう土地だからこそ、“新しい刺激があるべき”だと思いました。
古着だからこそ、譲れない目利き
——オープン当時と今では、商品のラインアップに違いはありますか?
新保さん:当初はネット販売が中心だったこともあり、今とはだいぶ違うラインアップで、私の好きなアメカジが中心でしたね。
今は妻の兄と一緒にお店をやっていて、彼のセンスも加わったことで、古着色が強まったセレクトになっています。
——お店の特徴を教えてください!
新保さん:「お客様が着ているもの」や「持っているアイテム」を伺ったうえで、“アクセントを出したり、全体的にバランスよく着られる洋服”をアドバイスさせていただくことがあります。
このプロデュース的な要素が強みであり、特徴かもしれませんね。
——古着を仕入れる上での基準はどんなところですか?
新保さん:生地や作りに関しては、特に厳しい目でチェックして仕入れています。義兄はドレス系のファッションが好きなので、特にそういったところを重要視していますね。
他店には古着ベール(大量の古着を圧縮して大きな塊にしたもの)を購入しているところもありますが、当店は一点ずつチェックして、“自分たちが良いと思ったもの”を選んで販売しています。
——仕入れはどのようにしているのですか?
新保さん:ヨーロッパを中心に回っているディーラーさんから、四半期ごとに購入しています。古着のラインアップに関しては、ヨーロッパで出回っていたものが必然的に多くなっていますね。
別ルートの買い付けもあり、さらにストックしているバックヤードのアイテムもあります。これらを合わせて、店内の商品は月一程度で新しいものが入るイメージです。
“何度でも行きたいと思える場所”へ
——お店の客層はどんな感じですか?
新保さん:7~8割が男性ですね。年代に関しては、学生の時にアメカジにどっぷりハマっていた40代から50代の方々が多いですね。
最近ではInstagramを見て来てくれる高校生も徐々に増えています。私たちとの会話を楽しむ為に足を運んでくれるお客様もいて、とても嬉しいですね。
——会いに来てくれるだけでも嬉しいのですね!
新保さん:もちろん、購入していただけると嬉しいですが、そうでなくても全然問題ないです。
新発田市中曽根というこの場所が好きなので、「地域が楽しくなればいいな」という思いを強く持っています。“話をして楽しかった場所”、“何度でも行きたい場所”として認知してもらうだけでも十分です。
——学生向けの「学割サービス」があるとお聞きしました!
新保さん:来店するハードルを少しでも下げるというか、“私が感じた特別感を若い世代の人にも体験してもらいたい”という想いがあります。
ファストファッションが中心の世の中だからこそ、余計にそう感じるんですよね。
いつまでも“定番”でありたい
——今までで印象に残っているエピソードを教えてください!
新保さん:「やってみないと分からない」という言葉ですね。幼い頃に言われた言葉ですが、私の中で非常に大きな言葉になっています。
——そう感じるエピソードがあったのですね?
新保さん:出店する時に、「新発田なんかに出さないほうがいい」と言われました。
でも、最初から諦めていては何も始まりません。行動してみることで分かることがあると思います。現にこのお店も、オープンから3年が経ちました。「やってみないと分からない」を日々実感していますね。
——最後に、今後の目標を教えてください!
新保さん:「新発田エリアの定番になる」ということですね。細々でもいいから、“みんながいつでも立ち寄れるお店”として残り続けたいと思います。
【WORKS&JOKER】
住所:新発田市中曽根町3-5-4
電話:0254-28-7120
営業時間:12:00〜19:00(※土曜は11:00〜)
公式Instagram
僕もオシャレなコーディネートを組んでもらいたいな!