日本全国のメディアをエッセイで繋ぐ、この企画。次々とバトン(テーマ)を変えて、次の街角にリレーしていきます。
京都のフリーマガジン『ハンケイ500m』編集長の円城です。
今回のお題は「京都弁のトリセツ」。
京都の人は、京都弁ではなく「京ことば」と言ってほしいんです。
地元の人はあまり意識していませんが京都以外の方に聞くと、この「京ことば」がとてもやわらかく聞こえるそうです。
個人的には「そうどす」より「そうえ」の「え」が好きです。
「やってみよし」の「し」もキュンときます。
年配の凛とした女性がこんなふうに素敵な語尾をつけて、京ことばを話してくださるとテンションが上がります。
そんな「京ことば」が味わえるお店をひとつご紹介したいと思います。

大宮商店街から少し東へ細い道を入ると、北側に間口も広く奥行きのある京町家があります。
「うたかた」という和食のお店。
上がりはなに個室があり、奥には、季節のおばんざいが並ぶカウンター、さらに奥には、庭が見える個室があります。

「おいでやす」とやさしい京ことばで出迎えてくださるのが、女将の有田紀子さん。綺麗!!!!!
もともとは祇園町でお茶屋さんのお手伝いをされていたので、立ち居振る舞いも上品であこがれてしまいます。

でもなにより、お料理です。
常連客には「今日は、これが美味しいえ」とその日仕入れた新鮮な野菜や魚の料理をすすめてくれます。
この雰囲気で、なんと一見さん大歓迎。
かつて若い学生がカップルで来たこともあるが、女将さんがやさしく中へ誘ってくださったそう。
「それからは常連さんになってくれはったんえ」

小芋のたいたんやら、青菜の辛子和えやら……。
情緒あふれる空間でいただく、京都の日常のおばんざいは本当に美味。
いつか「女将さん、これおいしおすえ」って言ってみたい。
そして「おおきに」って女将に言われたい……。
そんな夢はありますが、そうなるまでにはまだまだ修行が足りないです。
そろそろ、蕪蒸しが登場するシーズン。
うたかたの女将に会いに行きよし。
次回、新潟の美でお願いしたいと思います。
写真/ハンケイ500m編集部
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