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【さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)】“私を開放してくれた、あの言葉”

配信日:2024年09月28日 更新日:2024年09月27日

アイキャッチ

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)


【プロフィール】
さとちん:見附市出身。幼い頃からアイドル歌手に憧れ、高校卒業後に就職するも夢を諦めきれずに上京。スクールとアルバイトを掛け持ちしつつ、オーディションを受ける日々を過ごす。父親の死を機に帰郷し、燕三条エフエム放送の開局に携わり、ラジオパーソナリティとして活動する。個性的な存在として高い認知度を誇る。


『新潟人220人目は、ラジオパーソナリティやローカルタレントとしてマルチに活躍する、永遠の28歳・さとちん。「ほうれい線は恋の落とし穴」をキャッチフレーズに、スピード感あるトークで多くのファンを持つ人気パーソナリティはどのように誕生したのか、そしてなぜLGBTQであることを公表したのかをお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

とにかくアイドルになりたい!

——アイドル歌手を目指していたのですね!

さとちん:物心ついたころから歌手やタレント、芸能界に憧れていたのよね。歌番組やドラマを見ているときは、「なんで自分は演じる側にいないの?」と常に思っていたわ。

バスガイドをしていた母や、地域の祭りでメガホン持ってカラオケをする祖父の影響もあったのかもしれないわね(笑)。

——成長するにつれて、その思いに変化はありましたか?

さとちん:より強くなったわ。劇団に所属したり、養成所に通いたいけれど、地元にそんなものはなく…。オーディション番組に応募するも不合格続きで、気が付いたら高校卒業となっていたの。

進路も決まっていなくて、卒業後に配られる連絡先一覧には“家事手伝い”と書くしかなく、友達にバカにされたわ。

——卒業後はどうされたのですか?

さとちん:2ヵ月くらい引きこもり(笑)。親の勧めもあって、ニット工場に勤めることになったの。でも、どうしてもアイドルになりたくて、1年で辞めて上京したわ。何の保証もないのに、今考えたら本当に無謀だったわね(笑)。

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)

睡眠時間は3時間!?夢への努力は惜しまない

——東京ではどんな生活をしていたのですか?

さとちん:ファンシーショップのような店舗に就職したの。3食付きの寮生活で資金を貯めて、「平尾昌晃先生の歌謡教室」に通ったわ。

平尾先生プロデュースのお店ができるのを知り、そこでカラオケの司会やお客さんと一緒に歌うような仕事をしていたの。19時から翌朝4時まで仕事をして、少し仮眠してレッスンに行く生活を3年間続けたわ。

——当時もオーディションは受けていたのですか?

さとちん:もちろん。原宿で行われたオーディションでは、約3,000人が応募していたなかで準優勝したのよ。これを機にグループやお笑いでのデビューの話があったけれど、どれも私のイメージとはかけ離れていて…。ピンでアイドルをやりたかったから全部お断りしたの。

——新潟に戻ってくるきっかけを教えてください!

さとちん:父親が亡くなったことがきっかけよ。上京してしばらく経ってはいたけれど、思うような結果には繋がらず…。もう少し東京でチャレンジしたかったけど、長男なので泣く泣く帰ってくることにしたの。

——「燕三条FM」のパーソナリティになった経緯を教えてください!

さとちん:「これからどうしよう」と思っていたところに、『燕三条FM』ができる話を聞いたの。スタッフ募集の締切はとっくに終わっていたけれど、ダメ元で応募してみたら「男性スタッフが欲しかった」と誘っていただいたのよ。

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)

オネエキャラ誕生の背景

——開局してすぐにパーソナリティをされたのですか?

さとちん:開局してすぐに喋っていたわ(笑)。「やっと自分の好きな仕事ができる」と本当に嬉しかったわね。でも、最初は泣かず飛ばずで、リスナーからのメールも全く来なかったわ。

——『FMながおか』でも番組を持つようになった頃からオネエキャラで知られるようになったのですか?

さとちん:パーソナリティを始めた頃は、自分がLGBTQだということは伏せていたの。今でこそ、当たり前のようにオネエタレントの方々がテレビに出ているけれど、当時はまだまだタブー視されていたからね。

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)

——LGBTQだと公表するきっかけの出来事があったのですね。

さとちん:ある日、FMながおかの番組内で女性アナウンサーさんと掛け合いをしていたら、「さとちん、ちょっとオネエっぽいよね」と言われて…。

「出ていたかな」と一瞬心配に思ったんだけど、「別にそれを生かして、さとちんらしく喋ったらいいんじゃない。そのほうがウケるわよ」と言ってくれたの。

——その言葉をきっかけに変わられたのですね!

さとちん:女性アナウンサーにつられてオネエ言葉が出たことで、女子トークみたいなノリがリスナーの方から支持されるようになったのよね。あの言葉をかけてくれていなかったら、きっと今もLGBTQを伏せたまま生きていたと思うわ。

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)

苦しんでいる人の心の支えになる存在に

——LGBTQ関連の講演会などにも参加されているそうですね!

さとちん:三条市は、新潟県で初めて(2022年9月1日~)パートナーシップ制度とファミリーシップ制度を導入したのよ。

市民一人ひとりの個性や多様な生き方を尊重し、性別にとらわれることなく誰もが暮らしやすい社会の実現を目指しているの。その一環で行われる講演会などに毎年参加させていただいているわ。

——最後に、今後の目標を教えてください!

さとちん: LGBTQだということを伏せて生きている方は多いと感じているわ。本来はゲイで男性が好きだけれど、世間体があるから女性と結婚して子供を授かり、一生秘密を抱えたままでいる方もいると思うの。

そのような方々の心の支え、元気や勇気を与えられるような発信をしていきたいですね。カミングアウトすることだけが全てではないと思うし、それに変わる方法を“私のライフワーク”として、一生懸命探して発信していきたいわね。

さとちん(ラジオパーソナリティ/ローカルタレント)

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