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【広島】記憶を呼び起こす8月6日の香り《街角リレーエッセイ 第16レーン》

配信日:2026年10月26日 更新日:2026年10月26日

アイキャッチ

日本全国のメディアをエッセイで繋ぐ、この企画。次々とバトン(テーマ)を変えて、次の街角にリレーしていきます。

広島のタウン情報メディア「Wink」の沖本です。

全国のローカルメディアがエッセイでリレーするこの企画。

京都『ハンケイ500m』の円城さんから「広島の香り」というテーマでバトンを受け取りました。

ふむふむ、面白いテーマですね。

お好み焼きのソースの香ばしい香り、

牡蠣を焼く磯の香り、瀬戸内レモンの爽やかな香り。

潮風漂う海の香りなんかも、広島を表す

代表的な香りの一つなのかもしれません。

ただせっかくなので、今の時季ならではの広島の香りを

今日はお伝えしたいと思います。

広島には、記憶を呼び起こす香りがあります。

それは「8月6日の香り」。そう、広島平和記念日です。

この日が近付くと平和記念公園には祈りを捧げる人が集まり

線香の香りが静かに漂います。

個人的には、梅雨が明けると夏になるというよりも、

線香が焚かれ始めるとあの日がやって来る、そんな感覚です。

そして、毎年8月6日におこなわれる平和記念式典。

テレビ中継で観たことがあるかと思いますが、本当に暑い。

強い日差しで熱せられたアスファルトや木々の匂い。

激しく鳴く蝉の声を聞くだけでもこの時の情景がよみがえります。

それぐらい、夏の空気感=8月6日=広島の香りとして 自然と身体に刻み込まれているのです。

広島の子どもたちは、原爆の出来事を通じて

日常的に平和学習しています。

夏休み中である8月6日も、もちろん登校日。

学校に集まり、原爆が投下された朝8時15分、

平和への願いを込めて黙とうします。

だから、いつもとは違う夏休みの学校のあの独特な匂い、

久しぶりに入る真夏の体育館のむわっとした感じもまた、

ある意味広島らしいものなのかもしれません。

(広島平和記念資料館)

ちなみに、先日取材させていただいた『広島平和記念資料館』は

今年3月に新展示コーナーを開設し、ショップをリニューアル。

2025年度の入館者数は258万人を超え、3年連続の最多更新。

さらに2028年度、子ども向けの展示スペースも新設予定です。

流行りのスポットへ足を運ぶのも良いですが

こういう場所に訪れてこそ、歴史や文化、人も含めて

広島という町の輪郭が見えてくるような気がします。

広島の香りは、8月6日の香り。

線香も真夏のアスファルトも、全国どこにでもある香りですが

広島の人にとっては、風景や心情まで思い起こされるような

ちょっと特別なもの、なのです。

次回は京都にバトンを渡します。

実は私、京都の人と話すのがほんの少し怖いです(笑)。

裏と表の意味がある、なんてよく言われますが

本当のところどうなの? 結局どう受け止めたらいいの⁉

ということで、お題は「京都弁のトリセツ」でお願いします!

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