【プロフィール】
MikU Sharecoki(ミク・シャレコキ):新発田市出身。幼い頃からモノを作ることに積極的であった。大学時代に制作した作品と新作を持参してグループ展に参加し、アーティストとしての活動を開始する。ジャンルを問わない創作活動を行い、2024年8月には京都で個展を開催。11月22日〜24日には、新潟で初となる個展「ここてんてん」を秋葉区小須戸のギャラリーで開催予定。
『新潟人226人目は、アーティストとして活動している『ミク・シャレコキ』さん。アーティストになった経緯をはじめ、アクセサリー、洋裁、陶芸などジャンルを問わない表現方法への想いについて伺いました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
褒めてくれたおばあちゃんが今への礎
——アーティストとして本格的に活動を始めたのはいつですか?
ミクさん:大学生だった4年前です。でも、アーティストと名乗り始める以前から、“モノを作ることは日常”にありました。
——幼い頃からモノ作りが好きだったのですね!
ミクさん:幼稚園の頃は粘土遊びが大好きで、買い物に行くとビーズのキットを本気でねだっていたそうです(笑)。小学生になると手芸にハマり、中学生の頃には欲しいモノは自作するような子供でした。
——学生時代はどのようなモノを自作していたのですか?
ミクさん:ビニール傘を買って、裏から自分の好きな絵を書いたりしていました。高校生になると、樹脂でアクセサリーを作っていましたね。大学生になっても創作活動は続け、おばあちゃんのミシンを使って洋裁をするようになりました。
——様々なジャンルのモノ作りをされてきたのですね!
ミクさん:年齢が上がると共にできることが増えていきましたが、常に変わらなかったのは“おばあちゃんの存在”です。今年100歳で亡くなってしまったのですが、いつも私の作品を褒めてくれました。
——“おばあちゃんの存在”が大きかったのですね。
ミクさん:おばあちゃんが「うちの孫はすごいんだよ」と自慢しているのを聞いたときは、本当に嬉しかったですね。“自分の作ったものは誰かを楽しくさせることができる”というのを教えてくれました。おばあちゃんにもらった「みくはやればなんだってできるんだよ」という魔法の言葉は今も心のなかで生きています。
グループ展への参加が“ターニングポイント”に
——アーティスト活動のきっかけを教えてください!
ミクさん:大学4年生のときに、横浜で行われた『新潟展「ばかいいねっか」』に参加したのがきっかけです。それまでは自分や友人のために制作していたのですが、「自分の作品をもっといろいろな人にも見てもらいたい」と考えるようになりました。
——初の展示会はドキドキだったのではないですか?
ミクさん:ワクワクとドキドキの入り交じる中、まずは一緒に展覧会をする仲間に見てもらったんです。リュックいっぱいに詰め込んだ作品を出すと、キラキラした目で作品を褒めてくれて……。今でもあのときの嬉しさは忘れていません。
——お客さまの反応はどうでしたか?
ミクさん:あるお客さまから「気に入ったデザインのピアスをイヤリングに変えられますか?」と相談されたんです。私の作品を評価してくれているのを目の当たりにして、「これが私のやるべきことだ」と感じましたね。
——その後は、どんな活動をされていたのですか?
ミクさん:作品を作りながら、アーティスト・作家が集まるイベントに出展していました。イベントに参加していくうちに、『世界観を表現しきれない状況』に違和感を覚えたんです。
——それで個展をスタートしたのですね!
ミクさん:2024年8月に初の個展を京都で開催しました。空間ごと作ることができて、自分の世界を拡大できました。そして、それを体感してもらえた手応えを感じたとともに、体感していただくことの面白さも知りました。
イメージのストックは三桁!?溢れ出る創作意欲
——自分のイメージを形にすることの楽しさはどこにありますか?
ミクさん:今は“モノを作る作業そのものが楽しい”です。
「手を動かすことが楽しかった幼稚園時代」からスタートし、「欲しいモノを作れることが楽しかった中学生時代」、「作ったものを人に見せることが楽しかったぢ学時代」、「作ること自体が楽しい今」と私の中では一周してきた感じですね(笑)。
——作品のイメージはどこから湧いてくるのですか?
ミクさん:日々湧いてきますね。だから、作品の創作に移っている期間は湧き出るイメージを出さないようにしています。そうしないと、作っているモノよりも面白いイメージが出てきたときに、今の創作を投げ出してしまいそうな気がするんです(笑)。
創作が一息ついたら、インプットモードにスイッチを切り替えて、自分の興味のあるものに触れて、自分のインスピレーションを耕す。そしてまた、イメージが溢れたら紙に書き留めておく。そうして生み出したアイデアの種からその瞬間、作りたいモノを一つ選んで、創作に移るという流れですね。
——イメージのストックはいくつあるのですか?
ミクさん:1,000個弱ですね。3~4年前のイメージでも、面白いと思ったら今の私のフィルターを通して形にすることもあります。それがアクセサリーや陶芸、洋裁、詩でも、形を問わず表現するようにしています。
化学反応が楽しみな個展を開催
——京都と新潟での二拠点生活だと伺いましたが、地域によって創作活動に違いはありますか?
ミクさん:人の違いはありますし、できることにも違いがあると思います。しかし、“刺激をくれるアーティストたちの存在”という意味では違いはないですね。自分なりの表現手段を持っているアーティストさんは、新潟にも数多くいると実感しています。
——11月22日〜24日には新潟で初となる個展を開催するのですね!
ミクさん:新潟で活動している「uyuさん」との同時開催です。「それってグループ展じゃないの?」と思うかもしれませんが、場所は同じでも空間は別々なので“個展の集合体”のような位置づけで考えています。
uyuさんは「新潟展」で一緒になり、私の作品を一番に褒めてくれた人でもあるんです。そんな彼女とまた一緒にできることが不思議であり、楽しくもありますね。
——最後に、今後の目標を教えてください!
ミクさん:アーティストとして、できるだけたくさんの表現をして、生きていきたい!ただただそれだけですね。
【ここてんてん】
開催日:11月22日(金)〜24日(日)
開催時間:10:00〜18:00
会場:gallery akagoya(新潟市秋葉区小須戸680-3)
公式Instagram:@miku__sharecoki
※イベント問い合わせはInstagramのDMで
個展にもぜひ足を運んでみましょう♪