1. HOME
  2. おすすめ
  3. 【玉川皓太さん(アルビレックス新潟 エキップメントマネージャー)】チームに必要とされるスタッフとしてJ1昇格を目指す

【玉川皓太さん(アルビレックス新潟 エキップメントマネージャー)】チームに必要とされるスタッフとしてJ1昇格を目指す

配信日:2021年06月26日 更新日:2021年06月25日

アイキャッチ

アルビレックス新潟エキップメントマネージャー_玉川皓太さん


プロフィール
玉川皓太(たまかわ こうた):新潟市出身。小学校3年生からサッカーを始め、アルビレックス新潟ジュニアユース(現U-15)→アルビレックス新潟ユース(現U-18)→JAPANサッカーカレッジを経て、アルビレックス新潟シンガポールでもプレー。2017年からアルビレックス新潟エキップメントマネージャーに就任。選手のスパイクやウェアなどの管理を行っている。


スパイクが大好きだった少年時代

──サッカーを始められたきっかけを教えてください。

玉川さん:誰かに誘われてということではなく、何となく始めていました。小学校のチームは4年生から参加できる決まりだったのですが、3年生の時にコーチに体験入部させてもらったのが最初でした。

──アルビレックス新潟U-18ユース時代の同年代はすごい選手揃いですね…。

玉川さん:そうですね。先輩には酒井高徳選手(ヴィッセル神戸)や泉澤仁選手(ヴァンフォーレ甲府)がいました。後輩には早川史哉選手(アルビレックス新潟)や川口尚紀選手(柏レイソル)、同期には平松宗選手(SC相模原)がいました。

──玉川さん自身もプロを目指されていたのですか?

玉川さん:上のレベルでサッカーをしたいという気持ちはありましたが、レベルの違いを感じ、プロになるのは厳しいと早い段階から諦めはついていました。サッカーに携わる仕事をしたいとは思っていて、幼い頃からスパイクが好きでアルビレックス新潟の「エキップメントマネージャー」の仕事を見ていたので興味を持ちました。

アルビレックス新潟エキップメントマネージャー_玉川皓太さん

「エキップメントマネージャー」という仕事

──「エキップメントマネージャー」になられたきっかけを教えてください。

玉川さん:「エキップメントマネージャーの仕事をやりたい」とアカデミーの時からスタッフに話していました。ある時、当時の強化部長の神田勝夫さんから「今もまだこういう仕事やりたいの?」と連絡をいただき、「やってみたいです!」と答えました。チームにこの役職は一人しかいない中で不安なことはたくさんありましたが、「少しずつ仕事ができるようになっていけば良いんじゃない?」という言葉をいただいて、チャレンジしてみようと思いました。

──「エキップメントマネージャー」という仕事について教えてください。

玉川さん:「エキップメントマネージャー」は、簡単に言うと用具係です。選手がトレーニングで使うボールやトレーニング用具、ウェア、試合時のユニフォームを用意するのが普段の仕事です。選手によっては自分専用の靴下を持っていたりするので、それを用意することもあります。シーズン毎のウェアを発注するのも仕事の一つです。本来であれば展示会で決めるのですが、新型コロナウイルスの影響で昨年は行けませんでした。今年は何とか私だけでも参加し、より良いものを選手に身に着けてもらいたいです。

──玉川さんが選んだデザインが採用されるのですか?

玉川さん:そうです。ウェアの種類や同じように見えて材質が違うものもあるので、毎年変わるたびに「今年はちょっと着づらい」「ちょっと大きい」「もうちょっとこんなだと良いのに」など、選手からの意見を参考に決めています。

──選手一人ひとりの癖や好みを知っていないと大変な仕事ですよね。

玉川さん:だからこそ、普段から選手と話すようにしています。ウェアのサイズや寒い時期でも半袖を着ていたいタイプなど、一人ひとりの特徴を知るためにも選手をよく見るようにしています。

──エキップメントマネージャーには特に資格が必要ないそうですが、仕事の知識は独学ですか?

玉川さん:私の場合はそうですね。今はJAPANサッカーカレッジにマネージャー科があり、基本的な知識や技術を学ぶことができます。私の場合は全く学ぶ場がない状況でした。シューズやクリームを購入して研究したり、試合の度に対戦相手のマネージャーの方に挨拶をして、色々なやり方を聞き、自分なりの形ができました。

アルビレックス新潟エキップメントマネージャー_玉川皓太さん

“好き”を仕事にしている幸せ

──エキップメントマネージャーとして、大切にしていることはありますか?

玉川さん:選手やスタッフと気軽に話ができ、お互いに何でも言い合える関係を大切にしています。選手が用具を気持ちよく使えるようにしたり、モチベーションの上がるロッカールームづくりを意識しています。要望を気軽に話してもらえるような人間でいたいと心掛けています。

──エキップメントマネージャーの大変な点はどんなことですか?

玉川さん:夜遅くまで作業しなければいけなかったりと大変な面もありますが、それ以上に「好きな仕事ができる喜び」の方が大きいです。好きなことを仕事にできる人はほんの一握りだと思うので、そんなことは言っていられないですね。強いて言えば、1年目の台湾キャンプは大変でしたね。しかし、その経験がなければ翌年に活かせなかったので良い経験ができたと思います。

──玉川さんのモチベーションを教えてください。

玉川さん:一番は試合に勝つことです。大勢のサポーターの方がスタジアムに足を運び、応援してくれます。3年前くらいから試合の時に私のゲートフラッグを作ってくれる女の子がいるんです(笑)。道具の片付けに場内を一周する際、そのゲートフラッグを挙げてくれるのですが、スタッフにもそんな応援をしてくださる方が新潟にはたくさんいらっしゃいますし、「次も頑張ろう!」、「選手をしっかりサポートしたい!」と思います。

アルビレックス新潟エキップメントマネージャー_玉川皓太さん

『アルビレックス新潟は一つの家族』

──玉川さんにとって、「アルビレックス新潟」とはどんな存在ですか?

玉川さん:幼い頃から「アルビレックス新潟」という名前が常に身近にありました。中学生の頃からアルビレックス新潟のチームで試合をしてきて、今でもプライベートで遊ぶ友達は当時からの付き合いが多いです。一緒に仕事をしている人たちは、家族よりも一緒に過ごす時間が長いですからね。「アルビレックス新潟」というチームは“一つの家族のような存在”だと思っています。

──チームはもちろん、サポーターの方も1つになっていますよね。

玉川さん:そうですね。選手ではない私にも声かけてくださるサポーターの方もいらっしゃいます。ご飯を食べに行った時なと「頑張ってください!」と声を掛けてくださるのは嬉しいですね。本当に温かいサポーターの方が多いと思います。

──選手との印象に残るエピソードはありますか?

玉川さん:ジュニアユースやユース時代に一緒だった早川史哉選手は大病を患った後、選手として復帰しました。早川選手は休みの日でもトレーニングを行い、少しずつステップアップしていたので、スターティングメンバーに選ばれた時はとても感動しました。大きな勇気をもらい、「もっと頑張ろう!」という刺激も受けました。

──これから取り組みたいと考えていることはありますか?

玉川さん:「エキップメントマネージャーの仕事がしたい」という学生が年々増えています。私たちの頃はエキップメントマネージャーの情報があまり出回っていなかったのですが、今はSNS社会なのでその点を有効活用し、少しでもエキップメントマネージャーの仕事を知ってもらいたいです。全ての仕事内容を発信してしまうと私の仕事を取られてしまうので(笑)、将来の参考になるように紹介できるものは発信していきたいです。また、子どもたちを対象とした「仕事体験会」を実施したこともあるのですが、定期的にやりたいですね。

──今後の目標を教えてください。

玉川さん:チームとしてはJ1昇格ですが、個人的には一つひとつの作業の質を上げていきたいです。今、若い人たちがエキップメントマネージャーを目指してきていているので、彼らに負けないように、僕がチームに必要とされる人間になりたいと思います。

アルビレックス新潟エキップメントマネージャー_玉川皓太さん
画像提供:アルビレックス新潟

SNSで記事を共有する