【プロフィール】
諸橋陽一(もろはしよういち):三条市出身。高校卒業後は関東の大学に進学し、アメリカ留学も経験する。大学卒業後に新潟に戻ると、2011年にYo1(よーいち)とko2(こーじ/ベースコーラス)の2人で「Yo1ko2」を結成。2014年には活動拠点を東京へ移し、映画『横たわる彼女』の主題歌を担当する。2017年からはnao10(なおと/カホン)が新規加入し、3人編成で活動している。
ガタチラスタッフ:『新潟人169人目は、音楽ユニット「Yo1ko2」の“Yo1”こと諸橋陽一さんです!音楽は未経験だった諸橋さんが音楽活動に魅了されていったきっかけや「Yo1ko2」の結成・解散(?)エピソードなどたくさんのお話をお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
音楽と無縁だった生活から…
–昔から楽器や音楽が好きだったのですか?
諸橋さん:楽器は未経験でしたが、歌うことは昔から好きでした。高校卒業後はなんとなく大学に進学し、留学もしました。今思えば、それが“自分を見つめ直すきっかけ”になったと思います。いわゆる「自分探しの旅」ですね(笑)。
–「自分探しの旅」はどうでしたか?
諸橋さん:異国に行くことでオープンな人間になれると思ったのですが、より内気になって帰国しました(笑)。そんな時に、私を引っ張ってくれたのが高校の同級生だったko2(こーじ)でした。ko2はずっと音楽をやっていて、大学卒業後に新潟へ戻り、「何かしよう」と地元の仲間と始めたのが音楽でした。そこで初めて“音楽と出会った”と言えますね。
–本格的に音楽活動を始めたきっかけは何でしたか?
諸橋さん:YouTubeへの動画投稿です。バラエティ番組などで新ドラマの番宣があるとき、バックでは主題歌が流れていますよね?それをカバーして、すぐにアップしていました。主題歌が発売される前だと、視聴者がネットで検索すると我々の動画だけがヒットするので、投稿するとあっという間に多くの人が見てくれたんです(笑)。その反応が嬉しくて、音楽にハマっていきました。
“一番良い時”に決意した解散
–動画投稿から活動の幅を広げていったのですね!
諸橋さん:そうですね。しかし、YouTubeでたくさん聴いてもらっても「どんな人が聴いてくれてるんだろう」と違和感を感じていました。それで、路上ライブを始めたんです。“目の前にいるお客さん一人ひとりに歌を届けられている”ということがとても嬉しかったですね。
–「YO1KO2」は解散も経験しているんですよね(笑)
諸橋さん:実は2回も解散しています(笑)。そういう事を喜びとして音楽をしていきたかったのに、東京に進出したらあっという間にライブのキャパが大きくなって…。そのスピードと規模感に心がついていけなかったんですよね。映画の主題歌が決まり、レコード会社と具体的な話をしようかというタイミングで1度解散しました。
–すごいタイミングで決断されたのですね…!
諸橋さん:いわゆる“一番良い時”にですね。「私なんかがプロを目指してもいいのかな?」という疑問や不安もあったし、新潟でサラリーマンをしていたので、「東京に移ってどうなるんだろう」と考えた時に恐怖が大きかったんです。
–再結成したきっかけは何だったのですか?
諸橋さん:解散してからも個人では発信を続けていました。その中でko2に作曲や伴奏をお願いする事もあって、制作のスピード感がやっぱり合うなと思ったんです。それで、一度は再結成したのですが、「本気が感じられない」と言われてko2が離れたんです(笑)。その言葉が頭から離れなくて会社を辞めて、本格的に“音楽一本”になりました。
–nao10さんが加入したきっかけは何だったのですか?
諸橋さん:これまで話してお気づきかもしれないですが(笑)、ギクシャクしていた私とko2の緩衝材として加入してもらいました。nao10は音楽をやったこともないし楽器も弾けないので、“マスコット”として入ってもらったのですが、今は「カホン」を担当しています。
相方の音の魅力を生かすために
–ko2さんの言葉で意識が変わられたのですね!
諸橋さん:グループ活動では、「自分の力不足でko2の音楽が生きないのではないか」という想いがずっとありました。その想いを払拭したくて、声楽レッスンにも通っています。学生時代の何となく過ごしていた日々とは違って、“努力”というものをここにきて初めて経験しています!
–ko2さんが作る音楽が好きなんですね!
諸橋さん:そうなんだと思います。彼の音で歌った路上ライブの感動があるから、今もやめられないでいます。初めて人前で歌った時のことは忘れられませんね。緊張はなく、純粋に楽しかったです。
–ko2さんが作る曲の魅力は何だと思いますか?
諸橋さん:男ですが、“女性的なロマンチックさ”を持ち合わせている所ですかね。それもあってか、始めた頃は特に女性ファンが多かったです。言葉選びが美しくて、特に情景描写が素敵だと思います。そんな魅力を私が表現しきれないが故に、日の目を浴びせられなかったという気持ちは未だにあります。今は私がクラシックを、彼はブルースなどを勉強しているので、それが合わさった時にどんな化学反応が起きるのかが楽しみです!
–それは楽しみですね!
諸橋さん:待っててくださるファンの方もいるので、今度こそは長く活動を続けたいと思います!(笑)
世界に一つだけの楽曲を
–個人ではワークショップもされているのですね!
諸橋さん:これは元々ko2のアイデアで、“世界に1つだけのオリジナル曲の制作”をしています!「娘の結婚式直後の私の気持ちを歌にしてほしい」、「子供が生まれた瞬間のこの気持ちを歌にしてほしい」という依頼をいただいています。そういう需要に応えることによって、私たちの曲を知るきっかけになると嬉しいです。
–自分だけの曲を作ってもらえるのは嬉しいですね!
諸橋さん:「なんでここまで私の気持ちがわかるんですか!」と言ってもらえると嬉しいですね。曲を作る時には、「ご依頼してくれた方のこの感情はどんな情景とリンクしているんだろう」という所に着目していますね。その情景を描き出すことで、感情に繋がるような描写を大切にしています。
–これまでの依頼で特に印象的なものはありましたか?
諸橋さん:「子供が将来何科の壁にぶつかった時に、支えになるような曲を作って欲しい」というお母さんからのご依頼がありました。最初は「頑張れ!」と励ますような明るい曲を作ろうと考えていましたが、“いつも傍にあるお守りのような曲”にしようと思い、バラードにしたんです。お子さんにもお母さんの想いや温かさが凄く伝わったそうでとても喜んでいただけました。
–最後に、今後の目標を教えてください!
諸橋さん:5年前にクラウドファンディングを募ってリリースした『Blue Rose(ブルーローズ)』というアルバムがあります。5年前のアルバムでは「ブルーローズ」の絵に色を塗っていなかったのですが、青く塗った「Blue Rose」のアルバムを引っ提げて、「サントリーホールのブルーローズホール」でライブをするのが目標です!「ブルーローズプロジェクト」とでも言いましょうか(笑)。それを完結させたいですね!
–ファンの皆さんも「YO1KO2」の活動を楽しみにされていると思います!
諸橋さん:「Yo1ko2」としては、今はファンクラブサイトのみの活動になっていますが、3人でまたライブをやりたいと思っているので、どうか待っていてください!よろしくお願いします!!
Yo1Ko2が3人揃ってステージに立つ姿を早く観たいわね!YouTubeもこまめにチェックしなくっちゃ♪