
【プロフィール】
長吉和幸(ながよしかずゆき):五泉市出身。調理師専門学校を卒業後、東京・築地の料亭で約4年修業を積み、新潟に帰郷。料理人として腕を磨きながら経営や接客も学び、2014年に『和食酒場 風花』をオープンさせた。
原点は「友人の笑顔」
——料理に興味を持ち始めたのは?
長吉さん:高校生の頃ですね。お腹を空かせていた友人に、チャーハンや焼きそばを作るようになったんです。
友人が喜んでくれたことが嬉しくて、料理に興味を持ちました。
——それから料理人を目指すようになったのですね。
長吉さん:進路を考える時期になっても、正直漠然としていました。就職はしたくないと思いつつ、何になりたいか明確ではなかったです。
そんな中で調理師学校という選択肢を知り、進学しました。在学中に和食店でアルバイトを始め、料理人を目指すスイッチが入りましたね。

体験して実感した和食の魅力
——どのような瞬間にスイッチが入ったのですか?
長吉さん:学校では1年次に和食・洋食・中華を一通り学びますが、当時はあまり実感が湧きませんでした。
2年次の専門を選ぶ時期になり、改めて「現場を知りたい」と思ったんです。冬休みや春休みを利用して、和食・洋食・中華の3店舗を掛け持ちでアルバイトしました。
——現場を経験して気持ちが固まったのですね。
長吉さん:短期間ではありましたが、実際に現場を経験することで、「和食の料理人として生きていきたい」という思いが強くなりましたね。
——専門学校を卒業した後は?
長吉さん:先生の勧めもあり、東京・築地にある料亭に住み込みで修業に入りました。伝統的な調理法を大切にするお店での経験は、今の自分の大きな糧になっています。

築地で磨かれた目利きと技
——どんなことが勉強になりましたか?
長吉さん:築地市場の目の前という立地もあり、新鮮で質の高い食材が集まる環境でした。
築地でも最高級といわれるほどの食材を、若いうちから見て触れる機会を得られたことで、“目利き”が鍛えられたと感じています。
——修業先は厳しくなかったですか?
長吉さん:厳しい世界でした。しかし、新潟出身の先輩方が多い時期だったこともあり、理不尽さというよりも愛情のある厳しさの中で、多くのことを学ばせていただきましたね。

東京で気づいた「新潟食材の真価」
——新潟に戻ってきたのは?
長吉さん:最初の修業先で約4年間学んだ後です。きっかけは築地市場での仕入れでした。
多くの新潟食材に触れる中で、その評価の高さを実感したんです。さらに、店で使用していた米も新潟産で、友人の父親が育てたものだと知り、強く印象に残りました。
——帰郷を決めた理由は?
長吉さん:東京でもう少し修業をしたいという思いもありました。しかし、新潟での人脈構築をが、「35歳までに自身の店を持つ」というプラン実現の近道になると考え、新潟に戻ることを決意しました。
——その後は新潟でも修業を?
長吉さん:古町にある割烹で修業を始めました。東京では予約制のコース料理中心でしたが、古町の店はアラカルト対応もあり、注文ごとに料理を仕上げるスタイルでした。
最初は苦労しましたが、原価管理や仕込みなど、店舗運営に必要なスキルを学ばせていただきましたね。
——その後はどうされたのですか?
長吉さん:店舗の立ち上げや接客を学ぶため、30歳で別の場所で働くことにしました。複数店舗を展開する会社で、新店の料理全般を統括する経験もさせていただきました。
寝る時間も削って働いた4年間でしたね。そして、35歳となった2014年9月に『和食酒場 風花』をオープンしました。

新潟の風土が育む無限の可能性
——お店のコンセプトを教えてください!
長吉さん:“新潟の食材を用いた料理を提供する店”です。新潟は南北に長く、例えばナス一つとっても何十種類もの品種があります。まだ知らない食材も多く、本当に豊かな土地だと考えています。
——食材との向き合い方で大切にしていることは?
長吉さん:生産者と直接お会いし、思いや背景を知ることで料理はさらに進化します。
そうして得た知識を自分なりの解釈で料理に落とし込むことで、“新しい魅力をお客様に伝えられる”と思うんです。この過程が何よりも楽しいですね。

——日本酒にも力を入れているそうですね!
長吉さん:料理と共に、ぜひ日本酒も味わっていただきたいです。当店では常時50種類ほどを揃え、季節ごとの銘柄も入れ替えています。
蔵元にも足を運び、製造現場について学ばせていただいています。
——若手料理人についてどのように感じますか?
長吉さん:若手のレベルが高く、常に刺激を受けています。以前アルバイトをしていたスタッフが独立することもあり、親のように嬉しく感じています。
彼らはそれぞれに様々な経験を積み、多様な技術を習得しています。そうした頼もしい後輩料理人と情報を共有することで、新潟全体のレベルアップにつながればと思っています。
——最後に、今後の目標を教えてください!
長吉さん:若手に刺激を受けながら、自分自身もさらに磨いていきたいです。 芯は変えず、常に進化しながら“新潟で店をやる意味”を料理で示し続けたいと思います。

店名:和食酒場 風花
住所:新潟市中央区米山2-7-20 ITPケヤキビル2
電話:025-245-8650
営業時間:11:30~14:00、17:30〜23:00
公式Instagram
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長吉さんが作る料理を堪能したいわ♪