プロフィール
小林 亮太(こばやし りょうた):新潟市南区出身。大学の進学で上京し、卒業後にウエディング業界に入る。東京白金台の老舗「八芳園」で6年半、新潟市内の結婚式場で3年半ウエディングプランナーとしての経験を積んだ後、2019年の秋に独立。Wish国際ホテル・ブライダル専門学校で非常勤講師を務めながら、フリーのウエディングプランナーとして唯一無二の新しいカタチの結婚式を提案・施行している。
ガタチラスタッフ:『新潟人136人目は、『OWL WEDDING DESIGN』フリーウエディングプランナーの小林亮太さんです!東京と新潟、それぞれで特徴の異なる結婚式場で学んだ経験を活かし、フリーウエディングプランナーとして、気軽に楽しく行える“不苦労”な結婚式を提案されています。そんな小林さんに、プランナーを目指したきっかけやなぜフリーになったのかをお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
人と関わり合いながら面白いものを創りたい
–ウエディング業界に興味を持ったきっかけは何だったのですか?
小林さん:教員を目指して東京の大学に進学しましたが、就職活動を始める頃には「人と関わり合いながら、面白いものを創りたい」と考えるようになり、あらゆる業種の面接を受けました。それでも就活を続けているうちに、「面白いものを創って人に喜んでもらえるのは結婚式なのでは?」と思ったんです。そこから興味を持ちました。
–就活をする中で気づいたのですね!
小林さん:そうなんです。まずは『ゼクシィ』を購入し、「結婚式がどんなものなのか」、「どんな式場(就職先)があるのか」を学びました(笑)。それで、東京の「八芳園」という老舗の式場にご縁をいただき、プランナーとしての修行が始まりました。
–老舗となると人気の式場で大変そうですね…。
小林さん:単純に来客数が多いことが一番大変でしたね。当時「八芳園」には披露宴会場が15会場、当日の式参列者や挙式予定でお打ち合わせのお客様などを合わせると1日3,000人ほどの来客がありました。
–3,000人も!?想像がつきません…
小林さん:当時は3時間×4組の打ち合わせを1日で行う日々だったので、お打ち合わせをした新郎・新婦様の当日の式や披露宴には立ち会う暇もないわけですよ。当日までのプランニングは私が行い、当日は会場クルーに責任を持って引き継ぐという形でやっていました。
–いずれは新潟に戻ろうと考えていたのですか?
小林さん:そうですね。東京にいる間は修行だと思っていました。そのお陰で、他では経験できないような業務も経験させていただいたのでありがたかったです。プランナーの基礎が鍛えられたと思います。
『不苦労』な結婚式を目指して
–新潟に戻ってからも結婚式場に勤められていたんですよね。
小林さん:自身の結婚を機に新潟へ戻り、新潟市内の式場に3年半勤めました。そこは東京時代とは異なり、1日1組限定という式場だったので非常に新鮮でしたね。業務も真逆で、打ち合わせから式当日までの全ての業務を一人で担当していました。それもとても良い経験になりましたね。
–それがフリーになるきっかけになったのですか?
小林さん:ポイントで深く関わる東京での経験と、最初から最後まで長く関わる新潟での経験のどちらもできた事は大きいですね。その中で、式場専属のプランナーはどうしても会場のルール、あるいは昔ながらの結婚式ならではの風習に従わざるを得ないケースが多くあることに、少し違和感を持つようになりました。
–確かに、結婚式には決まった流れがありますよね。
小林さん:その流れを見て思うのは、新郎・新婦様の当日までの準備などの負担がとても大きいと感じたんです。結婚式は一生の中でも大きなイベントなので、もっと自由に気軽に楽しい結婚式を挙げて欲しいと思ったんです。
–「結婚式の準備が大変だ」という声はよく聞きますね。
小林さん:屋号にある『OWL』は“ふくろう”と言う意味で、「“不苦労”な結婚式を新郎・新婦様と創り上げたい」という想いを込めています。独立するにあたり、これまでの式場で様々な経験ができた事でその準備が整いました。
–どのように結婚式の準備を進めるのですか?
小林さん:まずは新郎・新婦様にインタビューをします。「お二人の生い立ち」や「どんなお子さんだった」とか「どんな風に育ったか」、そして「どうやってお二人が出会い、今日に至るのか」というストーリーを伺います。さらに好きなものやテイストをお聞きして、結婚式のイメージを作ります。まずはお二人を知る事、そして距離を縮める事が良い結婚式を挙げる為に必要不可欠だと思っています。
–相手を知ることが大切なのですね!
小林さん:お二人の話を聴いて、こちらからコンセプトを提案します。「好きな式のイメージは?」といきなり聞かれてもなかなか説明できないですよね。なので、デッサンも併せてこちらから提示してイメージを膨らませてもらっています。
–提案してもらえると、イメージしやすそうですね!
小林さん:ある程度の形から添削して行く方が楽だし、分かりやすいですよね。コンセプトが固まったら、次はそれに合わせたイメージで招待状などのペーパー類などをデザインします。さらに、その中のテーマカラーを参列者のドレスコードに取り入れるなどして、他にはない特別な空間を演出しています。
新潟でも気軽に楽しい結婚式を挙げて欲しい
–恥ずかしながら、新潟にもフリーのプランナーさんがいらっしゃることを今回初めて知りました…。
小林さん:新潟で結婚式を挙げようと思った時は、「どこの式場にしようか」という発想になり、「どのウエディングプランナーに頼もうか」という考えが浸透していないんですよね。関東エリアでは、まずはプランナーに相談して、そこから理想に近い式場をピックアップしてもらう流れも増えています。新潟でもそれが出来るといいなと思いますね。
–提案する結婚式でこだわっている部分はどこですか?
小林さん:せっかくの結婚式なので、ゲストと触れ合い、心から楽しめる点にこだわっています。結婚式の受付時に、新郎・新婦様にゲストをお出迎えしてもらい、そのままウェルカムパーティーを行ったり、挙式には“人前式”というスタイルをとっている事です。挙式までにたくさんの人達に出会って来られたと思うんです。ですから、そんな方達に見届けてもらう形式で、新郎・新婦様がお互いに気持ちを伝えあったり、友人や家族から誓いの問いかけをしてもらったり、言葉を主軸にした挙式スタイルを提案しています。その後はパーティースタイルで、気楽に会話を楽しんだり、お酒を飲み交わしたりして、とことん盛り上がって貰うというプランニングです。
–奥様とお二人で運営されているんですよね。
小林さん:打ち合わせなど当日までのプランニング等は私が行い、妻は当日のアテンドなどを担当しています。元々同業のサービス部門のキャプテンを担っていたので、私から見てもプロだなと思って頼りにしています。
–最後に、新潟の結婚式をどんな風にしていきたいですか?
小林さん:まずは“フリープランナー”の存在を多くの方に認知してもらえるように頑張りたいです!式場選択からの結婚式だけではなく、プランナー選択からの結婚式をたくさんの方に知っていただいて、新潟で気軽に楽しく結婚式を挙げられるようにしたいですね。その結果、「新潟で結婚式を挙げて良かったな」と思ってもらえたら嬉しいです。結婚式の相談はもちろん、「フォトウエディングだけやりたい」、「食事会だけやりたい」などの相談も承っております。話を聞きたいという方も大歓迎ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!
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結婚式って幸せな気持ちになれるわよね〜。挙げる方も招待される方も「不苦労」なんて、素敵♪