プロフィール
GREEN 3 GIRLS(グリーンスリーガールズ):新潟市南区の農場「グリーンファクトリー」でブドウや梨などの栽培・販売を行っている女性3人組。直売所や通販などでの販売を行っているほか、SNSで新潟のフルーツの魅力を発信している。
農業初心者からのスタート
──みなさんのご出身とご関係を教えてください!
さやかさん:新潟市南区出身です。ゆりかと私は高校の同級生で、あやのは私のママ友です。
あやのさん:小千谷市出身ですが、結婚を機に南区に来ました。さやかとは子供が同級生同士なんです。
ゆりかさん:私は新潟市西蒲区出身です。あやのとは初対面でした。
──農業を始めたきっかけを教えてください!
さやかさん:私の嫁ぎ先が「グリーンファクトリー」を経営する果樹農家でした。最初は私も関わっておらず、3人とも主婦や飲食業、保育士とそれぞれが別の仕事をしていました。しかし、人手不足に家族が困っていたので手伝うようになり、「農業をやるなら楽しくやりたい」と考えた結果、転職を考えていた友達2人を誘いました。3人で就農して8年目になります。
──ゆりかさんとあやのさんは声を掛けられた時にどう感じましたか?
ゆりかさん:農業は全くの未経験だったので、不安しかなかったです(笑)。しかし、友達がいたので一緒ならやってみようと思いました。
あやのさん:保育士として働いていた時に声を掛けてもらい、子供が小学校に入学するタイミングで加わりました。勤務時間に融通を利かせてくれるので、子育てしながら無理なく働けるのが一番の魅力ですね。
──女性メインで活動する農家は珍しいのではないでしょうか?
さやかさん:県外では若い女性が活躍している農家さんがたくさんいると思いますが、新潟では珍しいとよく言われます。
あやのさん:剪定などの力仕事から、夏場の畑仕事、市場への出荷まで、1年を通してずっと作業しているからなのかなと思います。
──大変なことは何ですか?
さやかさん:暑さや寒さ、トイレや日焼けなどたくさんあります(笑)。どんな天候でも外で作業しなければいけないので、やはり大変ですね。冬の作業場もなかなか寒いので、しっかりと防寒して作業しています。
ゆりかさん:あとは、虫ですね。初めの頃は虫が出るたびに騒いでいたのですが、年数を重ねるごとに慣れてきました。今では、虫やヘビが出たくらいでは動揺しなくなりましたね(笑)。
あやのさん:木の剪定はチェーンソーを使わずに、ノコギリやハサミで行うのですが、他の梨農家さんからは「女性がそんな力仕事をしているのか!」と驚かれます(笑)。太い枝は3人がかりで剪定することも多々ありますね。1月~3月の寒い時期に作業するので、本当に大変です…。
女性ならではの視点を商品に
──生産する果物を教えてください!
さやかさん:私たちが携わる前から、種あり巨峰や種なしブドウ、新興梨や新高梨、ル・レクチェを作っています。最近ではブドウの種類も増え、種なし巨峰、シャインマスカット、マイハート、クイーンニーナ、雄宝、甲斐路、翠峰を栽培しています。梨では、他にあきづきもありますよ。
ゆりかさん:先見の明がある当社の社長の意見で種類を増やしました。新しく作り始めた「マイハート」という種無しブドウは、売り出した当初は全く売れませんでしたが、今では人気の品種です。「クイーンニーナ」という品種は「シャインマスカット」と同じくらい人気があります。
──グリーンファクトリーのこだわりを教えてください。
あやのさん:繁忙期に手伝ってくれる方も含め、女性スタッフが多いので作業が丁寧だと思います。お客様に喜んでもらうために丁寧な梱包を心掛け、パッケージやシールにもこだわっています。女性ならではの視点というのは、こだわっている部分ですね。あとは、SNSの発信に力を入れています。販売の9割は市場ですが、最近ではインスタグラムで注文をもらうことが増えました。インスタグラムに注力してからは、ホームページよりも注文が多いですね。
ゆりかさん:まずは名前を知ってもらうことを目標に運用をスタートし、インスタグラムを始めて2年が経ちました。ほぼ毎日投稿することを心掛けています。内容もリアルな作業風景の他に、ペットや食べ物、個人的なことなども投稿しています。だんだんとフォロワー数も増え、お客様と直接コミュニケーションが取れるところが魅力ですね。
──お客様との印象に残るエピソードを教えてください!
さやかさん:インスタグラムからの購入は県外の方が多く、中には新潟を訪れた際に直売所まで足を運んでくれたお客様がいました。遠方から私たちに会いに来てくれたのが本当に嬉しかったですね。
ゆりかさん:最近は県内の方もインスタグラムを見たという方が多いですね。SNSの広報力に感心しますし、発信を続けてきて良かったと思います。
あやのさん:あとは、お客様からサプライズでプレゼントが届いたこともありました。差し入れを届けに来てくれる方もいるんです。お客様に恵まれていると感じますし、よりおいしい果物を届けようとモチベーションも上がります!
さやかさん:様々な作業がありますが、8月~12月の出荷時期が一番報われますね。お客様から直接「美味しかったよ!」と言われると「またがんばろう」と思えます。
新潟のフルーツの美味しさを知って欲しい!
──これから挑戦したいことを教えてください!
さやかさん:加工品の販売です!落果した果物を使って、自分達でジャムやパフェ、フルーツサンドを作ることがあります。インスタグラムにアップすると「販売して欲しい」という声をいただくのですが、現状は販売できる環境ではありません。今すぐというのは難しいですが、今後の展望として果物以外の商品も販売していけたらいいなと思います。
あやのさん:全国的に見て、新潟はお米やお酒のイメージが強く、果物のイメージがあまりないと思います。知り合いの方にブドウを贈ったお客様が、産地を聞かれて「新潟」と答えると「何で新潟なの?」と言われたそうですが、食べてみるとその美味しさに驚いたそうで嬉しかったです。「新潟の果物は美味しい」ということをもっと多くの方に知って欲しいですね。そのためにも、SNSの発信を続けていきたいと思います!
──最後に、出荷時期に向けておすすめを教えてください!
ゆりかさん:当社の出荷時期は8月~12月となります!ブドウなら「クイーンニーナ」や「マイハート」がおすすめです。どちらも種無しで甘くて美味しいですし、「マイハート」はハートの形をしていてかわいいですよ。梨は新高が定番ですが、「あきづき」も甘くておすすめです。他の品種もどれも魅力的なので、色々な果物を楽しんでください!8月の出荷に向けて、美味しい果物を作っていきます!
>>>「GREEN 3 GIRLS」のインスタグラムはこちら
【有限会社グリーンファクトリー】
住所:新潟市南区鷲ノ木新田960
電話:025-362-5880
女性3人組なのね!出荷時期が今から楽しみだわ♪