【プロフィール】
鈴木 敬喜(すずき ひろゆき):五泉市出身。小学生時代にプロレスにハマり、高校でレスリング部へ。スポーツ推薦で東京の大学へ進学するが、膝を故障してプロレスラーになることを断念。卒業後は一般就職するもプロレスへの思いを断ち切れず、新潟プロレスのスクール生になる。後にスカウトされ、憧れだったプロレスラーの道へ入り、現在は新潟プロレスの若きエースとして活躍中。
新潟人210人目は、『新潟プロレス』の鈴木敬喜さんです!“新潟プロレスの若きエース”として活躍している鈴木さんがプロレスラーを目指したきっかけとは…。「とにかくプロレスが大好き。それが私の原動力です。」と話す鈴木さんに、プロレスの魅力や今後の目標などをお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!
ゲームからハマったプロレス
──プロレスはいつから好きだったのですか?
鈴木さん:小学校の頃から大好きでした。友だちの家で遊んでいたプロレスゲームがきっかけでハマったんです(笑)。テレビでも試合をよく観ていましたね。
──プロレスラーになるきっかけを教えてください!
鈴木さん:友だちとプロレスごっこをするようになり、「観るよりプレーしたい」と思うようになりました。中学校では相撲をやっていて、高校進学の際にレスリング部からスカウトが来たんです。「将来プロレスラーになるためにレスリングも役に立つのでは?」と考えて、入部しました(笑)。
──レスリング部だったのですね(笑)
鈴木さん:高校を卒業したら、プロレスの入門テストを受けようと考えていました。しかし、監督から「推薦するから大学でもレスリングを続けろ」と言われて(笑)。ほぼ強制的に大学でも続けることになりました。
でも、大学時代にレスリングで膝を壊してしまって…。それで一度はプロレスラーの夢を諦めて、新潟へ戻り就職しました。
──その後も夢を諦められなかったのですね。
鈴木さん:そうですね。膝の怪我もあったので、「プロレスラーになれたらいいな」くらいの気持ちで『新潟プロレスのスクール』に入会しました。そこで、当時の代表に「プロレスを本格的にやらないか」と誘われたんです。そのときはうれしさのあまり、「やります!」と即答しましたね(笑)。
お互いに技を引き出し合う、プロレスの楽しさ
──実際にレスラーになってどうでしたか?
鈴木さん:「プロレスって難しいな」と思いましたね。レスリングの経験から上手くできる自信があったのですが、全然違って…。デビュー戦でボコボコにされました(笑)。「このままではだめだ」と感じて、気持ちを入れ直してトレーニングしましたよ。
──プロレスはやっぱり痛いですよね…?
鈴木さん:プロレスは“エンターテインメント性が強い”のが特徴ですが、やっぱり痛いですね。初試合では、胸が紫色に変色しました (笑)。
──相手の技を受けないとダメなのですか?
鈴木さん:プロレスは技を掛けるだけでなく、相手の技を受けなければいけません。だからこそ、“技を受けても立ち上がる強さ”も必要ですね。相手の技を避けてもいいのですが、それではお客さんは喜びません。技を受けて、“お客さんに喜んでもらう”というのもプロレスだと思います。
──ご家族には反対されませんでしたか?
鈴木さん:反対されると思ったので、家族にはデビューが決まるまで言わなかったです(笑)。今では応援してくれていますね。テレビの出演が決まれば、録画予約しているみたいです(笑)。
──プロレスの魅力を教えてください!
鈴木さん:プレーの中から“選手の生き様や個性を見出す”のも楽しみだと思います。“大きな選手同士が戦う王道のプロレス”はもちろん、“お笑いのようなプロレス”や“派手なパフォーマンスが得意な選手”もいます。
さまざまな見方をできるのが、プロレスのおもしろさだと思いますね。「プロレスは怖いもの」と思っている方に、“そうではない”ことを知ってほしいですね。
──選手の皆さんは見た目も個性豊かですし、技も多様ですよね!
鈴木さん:『新潟プロレス』では、県内各地で興行を行っています。県内の皆さんにも“プロレスの魅力”を知っていただきたいので、お住まいの地域に行った際はぜひお気軽に来ていただきたいです!
──興行を行う中で、お客さんが増えている実感はありますか?
鈴木さん:若いお客さんが増えていると感じますね。昔は40~50代の男性のお客さんが多かったのですが、最近は女性や親子連れも増えています。興行をきっかけに、「子どもたちがプロレスをやってみたい」と思ってくれると嬉しいですね!(笑)
──「一度は見てみたい」と興味を持っている方も多いと思います!
鈴木さん:地域のイベントにも参加しているので、そこで面白さを感じ、興行に足を運ぶ…という人が多くなっている気がしますね。当社の所属ではないですが、女子選手の試合を行う興行もあります。男子とはまた違う面白さを感じられると思いますよ!
プロレスを通じて地域貢献を。そして世界へ!
──ファンの方との印象に残るエピソードはありますか?
鈴木さん:何度も負けていた相手にやっと勝てたとき、試合後にリングを一周したら泣いているお客さんがいたんです。そういう姿を見ると、「がんばってよかったな」と思います。
──「新潟プロレスだからこそ」の魅力はありますか?
鈴木さん:“ローカルの団体ならではの距離の近さ”ですね。撮影会やサイン会、キッズプロレス教室など、皆さんと触れ合う機会を多く作っています。
あとは、地元の特別支援学校との交流など、地域の活動を行っていることですね。プロレスだけでなく、地域貢献にも積極的に取り組み“新潟を盛り上げていきたい”と考えています。
──新潟プロレス所属のレスラーの皆さんの魅力を教えてください!
鈴木さん:全員の“個性が違い過ぎる”ところですかね(笑)。最年長の「ビッグ・THE・良寛」をはじめ、サラリーマンとの二刀流の「前田誠」、出戻りの「コシ☆ヒカ~ル」、そして、新人レスラー3人…。個性的なレスラーばかりですが、みんな“プロレス愛”に溢れています。
──最後に、今後の目標を教えてください!
鈴木さん:まずは所属選手をもっと増やして、“新潟を盛り上げていけるように『新潟プロレス』という名前を新潟県内に定着させたい”ですね。老若男女を問わず、気軽に足を運んでもらえるようになりたいと思います!
個人としては、県外にも出て『新潟プロレス』の名を広めていきたいです。そして、近い将来に、海外でも試合をしたいと思っています。海外はプロレスとの向き合い方が日本とは違うので、そこで経験を積んで“もっと上を目指したい”です。
▼鈴木さんのSNSはこちら
公式X:@npw_suzuki
公式Instagram:@npw_suzuki
【新潟プロレス(プロレス道場)】
住所:新潟市東区大形本町3丁目3-27
電話:025-290-7775
公式ホームページ:https://n-p-w.jp/
公式Instagram:@niigata_pro_wrestling
公式X:@n_p_w_official
僕もプロレスを生で見てみたいな~家族みんなで興行に行ってみよう!