【プロフィール】
太田学(おおたまなぶ):新潟市出身。高校卒業後は、趣味であるゲーム制作のプログラミングを学ぶため専門学校へ進学する。前職の多忙な中でハンドパンの音色に救われ、自身も奏者を目指す。現在はハンドパンを広めるための演奏活動を精力的に行いつつ、古町でBARを2店舗経営している。
ガタチラスタッフ:『新潟人177人目は、「ハンドパン奏者」の太田学さんです!UFOのような形状をしたスチール製の打楽器「ハンドパン」。太田さん自身もハンドパンの音色に魅了され、演奏者を目指されたそうです。ハンドパンと出会ったきっかけや今後の目標をお聞きしました!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
ハンドパンの音色に救われた過去から
–『ハンドパン』とはどういった楽器なのですか?
太田さん:『ハンドパン』はスイスで生まれた新しい楽器で、UFOのような形状をした“スチール製の打楽器”です。不思議な形ですよね(笑) 。独特の音色が特徴で、表面にあるくぼみの数によって演奏できる音域が異なります。基本は座った状態での演奏スタイルで、指の第一関節のおなかの部分をハンドパンのくぼみの外側に当てて音を奏でます。
–『ハンドパン』に出会ったきっかけを教えてください!
太田さん:前職の保険会社に勤めていた時に、多忙を極めていて心身ともに限界だったことがありました。疲労によって眠ることもできず、癒しの音色を求めて動画共有サイトを検索していると「何だこの音色は…!」と衝撃を受けたんです。
それが『ハンドパン』でした。とてつもない癒し効果を感じて、心身共に救われました。それから自分で演奏したいと思い、「ハンドパン奏者になる!」と決心しました。
–決断力がすごいですね!楽器などはされていたのですか?
太田さん:小5でギターを始めてから、ブルースギターやジャズギター、クラシックギターなど色々演奏していました。音楽に触れる機会は多かったかもしれないです。だからこそ、新しい楽器も抵抗なく取り組めました。
–ギターとハンドパンは別物のような気がしますが…(笑)
太田さん:ゲームセンターにある音シミュレーションゲーム「pop’n music(ポップンミュージック)」をご存じですか?9個のボタンを叩いて演奏するゲームなのですが、私はかなりやり込んでいて(笑)。『ハンドパン』も似たように複数のボタンを叩くような感覚なので、始める前から上手くできる自身がありました!(笑)
–ハンドパン奏者はたくさんいらっしゃるのですか?
太田さん:東京や京都のほか、意外にも新潟にはたくさんいると思います。とは言っても5人程度なんですけどね。逆に、その他の道府県ではほとんど聞きません。指導を頼める知り合いもいなかったので、独学で始めました。
–新潟に演奏者が多いとは驚きです!
太田さん:県内に広まったきっかけは、“地域おこし協力隊”で移住してこられた方が、プロのハンドパン奏者だったことです。とは言え、楽曲に使われること自体がほとんどない楽器なので、認知度はまだまだ低いと思います。稀に、映画などのサウンドトラックなどで微かに聞こえることがあるくらいです。私が古町で演奏することで“話題づくりのきっかけ”や“地域おこしの一環”になれば良いなと思っています。
人と人が繋がって行く光景が好き
–着物で演奏のステージに立たれている姿を拝見しましたが、雰囲気があって素敵ですね!
太田さん:ありがとうございます!新潟県内の「着物男子会」の会員でもあるので、普段着としても着物を着用しているんです。“着物でハンドパンを演奏する人”は珍しいと思うので、そういう意味でも印象に残ったら嬉しいです!
–イベント以外で演奏するケースもあるのですか?
太田さん:レアなケースですが、不眠症の方から演奏のご依頼をいただいたことがあります。「入眠時に演奏していて欲しい」と1時間の依頼だったのですが、効果は絶大で10分ほどで寝られていました。眠った後もそのまま演奏しましたが、そのくらい癒し効果があるんだなと実感しました。
–『ハンドパン』の音色には確かに癒されます…!
太田さん:私自身もハンドパンの癒される音色に魅了されて演奏者になったので、ぜひ多くの方に『ハンドパン』を知っていただきたいです。私の演奏でたくさんの方を癒したいです!
–人と関わる事が本当にお好きなんですね!
太田さん:幼い頃から父親が経営していたBARによく行っていて、人が繋がっていく様子を見てきた事が影響しています。「自分もそういう場所を創りたい」という想いがありました。
–“やりがい”を感じるのはどんな時ですか?
太田さん:演奏を聴いてくださった方が涙を流して感動している姿を見る時です。聴いてくれた方全員が感動してくれる事はないとは思いますが、“1人でも多くの方の心に届く演奏”ができていたら嬉しいです。
自分も周りもハッピーでいられるように
–現在は『ハンドパン』の演奏がメインですか?
太田さん:今は『ハンドパン』を知ってもらう活動に特に力を入れています。県内外を問わずイベントには積極的に参加していて、「古町どんどん」では5時間演奏し続けました(笑)。「Bar BRAHMA(ブラフマー)」でも演奏しているので、気軽に聴きに来ていただきたいです!
–5時間も演奏し続けるのはすごいですね…!
太田さん:そういう時はガムテープを手に巻いて臨んでも、血まみれになります(笑)。簡単に叩いているように思われがちなのですが、“きちんと音を出すこと自体が難しい楽器”です。
–常に心掛けていることは何ですか?
太田さん:「何より人が喜ぶ姿を見るのが嬉しい」という事です。そのためには自分も心身共にハッピーでいることが大切なので、常に心掛けています。大切なのは、今の幸せに気付く事だと感じていて、「○○があれば幸せ」「○○がないから幸せになれない」と思っているうちは、例えそれが手に入ったとしても幸せには慣れないと思います。
–最後に、今後の目標を教えてください!
太田さん:より多くの人に『ハンドパン』の存在を知ってもらい、演奏活動の場を広げて、より長く演奏を続けて行きたいです!現在は経営しているBARにもほぼ毎日立っているのですが、いずれはBARを誰かに託して“新しいチャレンジをしつつ、ハンドパンにのめりこんで行きたい”というのが理想です。
–また新しいチャレンジをしていくのですね!
太田さん:まだまだやりたいことがたくさんあります!その為には、心身の健康が大前提ですけど(笑)。特に心の健康は、自分も周りに対しても意識しています。忙しい時でも“心が元気だと身体も強くなる”という事を身に染みて感じているので、関わる人たちにもそんな“ハッピーな生き方”をして欲しいと思います!
▼太田学さんのSNSはこちら
- Instagram:@ gaku_handpan
- X(旧Twitter): @eriche_quality
【Bar BRAHMA】
住所:新潟市中央区古町通8番町1435番地 2F A 古町8 2RENO
営業時間:21:00~翌5:00
定休日:不定休
【BRIDGES BAR】
住所:新潟市中央区古町通8番町1506-1日分ビル2階A号室
営業時間:20:00~LAST
定休日:不定休
ハンドパンの癒しの音色、聴いてみたいわ♪着物姿での演奏も必見ね!