【プロフィール】
渡邉 薫平(わたなべ くんぺい):新潟市出身。高校卒業後、新潟調理師専門学校で料理の基礎を学ぶ。新潟グランドホテルに就職し和食部門に配属されるが、体を壊し退職する。飲食業界を一度離れるも再び料理人としての道を歩み始める。「地酒と焼肴 古町 山田家」をはじめ、「イタリア創作料理酒場 頂」や「Food&Bar BRAHMA」、「aobar 店長兼シェフ」など様々な飲食店で経験を積み、2023年9月に『食堂ねこや』をオープンする。
ガタチラスタッフ:『新潟人174人目は、『食堂ねこや』のオーナー・渡邉薫平さんです!母親の影響で料理が好きになり、様々なジャンルの飲食店で経験を積んだ後、今年9月に念願の自分のお店をオープンされました!これまでの経験をたっぷり詰め込んだ豊富な料理のラインナップが魅力です♪オープンするきっかけやこだわりなど、たくさんのお話をお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!
料理のきっかけは“母親の存在”
–料理の道に進むきっかけを教えてください!
渡邉さん:母親の影響ですね。幼い頃から“母親が料理をしている姿”を見るのが好きでした。「面白そうだな~」と思いながら見ていたら、母親が包丁を買ってくれたんです。りんごの皮むきから始まり、それから家で料理をするようになりました。高校3年生の進路を考える時に、「自分の好きなことは何だろう」と浮かんできたのが「料理」でしたね。
–「新潟グランドホテル」に就職されましたが、ホテル調理人になりたかったのですか?
渡邉さん:単純に母親を喜ばせたかったからですね。学生時代は勉強ができるタイプではなくて、高校に入学するのもギリギリなくらいでした(笑)。高校を卒業して、専門学校まで行かせてもらったので、「新潟の人なら誰もが知っているような企業に就職したら、母親も喜んでくれるかな」と思ったからです。
–お母様も喜ばれたでしょうね!
渡邉さん:とても喜んでくれたので良かったと思います。しかし、体を壊してしまって1年弱で退職したんです(笑)その後は他の仕事をしていた時期もありますが、“料理を作りたい”と思って飲食業に戻りました。
–様々なジャンルのお店で働いていたのですね!
渡邉さん:イタリアンやフレンチのほか、お寿司屋さんで寿司を握ったりもしていました!色々なお店を転々とした後に、「地酒と焼肴 古町 山田家」へオープニングスタッフとして入社し、5年ほど修業させてもらったんです。和食をベースに、料理の技術をさらに磨くことができました。
念願の“自分の店”
–「食堂ねこや」をオープンするきっかけを教えてください!
渡邉さん:(前店舗の)「小松家」の居抜きのお話を明け渡しの1週間前にいただいたんです(笑)。設備もしっかりしていたので手放すのはもったいなかったですし、“いずれは自分のお店を持ちたい”という夢があったので決意しました。
–念願の夢が叶ったのですね!
渡邉さん:自分の店は「いつかできればいいな」とずっと思っていました。でも、お金が無かったり現実的には難しかったので、「どんなお店にしようか」という構想をずっと練っているだけでしたね(笑) そしたらトントン拍子で決まり、“人生は運と縁とタイミング”だなと思いましたね。
–「小松家」のラーメンも受け継いでいるんですよね!
渡邉さん:最初は「小松家の油そばと煮干し中華のレシピをあげるからラーメン屋をやらない?」という話だったのですが、それだけでは自分の店じゃないと思っていたんです。でも、復活させることで小松家ファンの方が喜んでくれるならやるべきだと考えて、「油そば」と「煮干し中華そば」をメニューに加えました!
(左から「煮干し中華そば」と「油そば」)
–「食堂ねこや」の名前はやはり猫好きから来ているのですか…?(笑)
渡邉さん:猫好きというのもありますね(笑)。妻とアニメ「異世界食堂」を見ていて、そのアニメの中に「洋食のねこや」が出てくるんです。「これいいじゃん!」という話になって、「食堂ねこや」に決めました!(笑)
–奥様の後押しもあったわけですね!
渡邉さん:そうですね。開業するにあたり、妻にはたくさん助けてもらったので感謝しています。開業の相談をした時にも「やるなら本気でやりなよ」と言われて、後押ししてもらいました(笑)。小松家のオーナーにも最後まで良くしていただいて、内装の手配や業者を紹介してくれたり、色々と教わりましたね。助けてくれる人がたくさんいて、とても恵まれているなと実感しています。
同じ飲食業を目指す人の後押しを
–メニュー決めにも苦労しなかったのですか?
渡邉さん:食堂なので“周辺で働くサラリーマン”をターゲットに考え、目の前には魚メインの「ピアBandai」があるので「肉料理で行こう」と決めました!(笑)レシピは頭の中に合ったので、2時間くらいでメニューは決まりましたね。オープンしてからお客さんが来てくれるかどうかだけが心配でした…(笑)。
–おすすめのメニューは何ですか?
渡邉さん:おすすめは「炙り角煮丼」です!最近人気でよく出るんですよ。角煮を大きめにカットしているので食べ応えが抜群です!炙っているのでジューシーさが増しておいしいと思います!
–「炙り角煮丼(800円)」もそうですが、どのメニューもコスパ抜群ですね…!
渡邉さん:どのお店も物価の高騰で料理の値段が高くなっていますよね。「サラリーマンの昼食には優しくない」と思っていて、できるだけリーズナブルに提供できるように頑張っています!あと、当店は朝7時から営業しているので、“朝ラーや朝食”にもぜひ足を運んでほしいです!!
–最後に今後の目標を教えてください!
渡邉さん:まずは、もっと多くの人に来てもらえるようにお店の認知を広げていきたいです!今後の展望としては、自分の経験から「お店を開きたいけどお金がない人」や「実力はあるのに埋もれている人」などの支援をしていきたいと考えています。投資できる立場で後押しができるようになりたいです!
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▼「食堂ねこや」のレポート記事はこちら!
【食堂ねこや】
住所:新潟市中央区三和町6-11
電話:-
営業時間:7:00~16:00
定休日:不定休 (※公式Instagramをご確認ください)
公式Instagram:@nekoya0926
渡邉さんのこれまでの経験がたくさん詰まったお店ね♪「炙り角煮丼」を食べに行きましょう!