【プロフィール】
山崎清仁(やまざききよひと):弥彦村出身。高校時代から地元のガソリンスタンドでアルバイトをし、卒業後はそのまま就職。その後機械加工の仕事に転職すると、結婚後は夫婦の夢である飲食店開業を目指して知人のカフェで手伝いをしながら、飲食店のノウハウを学ぶ。2022年、弥彦にフードトラックで店舗を構える『旅空Cafe』をオープンする。
ガタチラスタッフ:『新潟人171人目は、『旅空Cafe』のオーナー山崎清仁さんです!飲食店は未経験ながらも、ご夫婦2人で営まれているお店です!オープンしたきっかけや今後の目標などたくさんのお話をお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
夢だった『子ども食堂』に向けて
–『旅空Cafe』をオープンしたきっかけを教えてください!
山崎さん:知人が居酒屋で「子ども食堂」を始める際に、妻が仕事で関わっていたこともあり、自分たちもやりたいと考えるようになりました。
–『子ども食堂』がきっかけだったのですね!
山崎さん:妻が映像関係の仕事をしていて、子ども食堂のドキュメンタリーを作っていたのですが、実際に“自分がやってみるのが一番真相に迫れる”のではないかという事から始まりました。ただ、「子ども食堂」としての取り組みはまだ本格的には始めていません。夫婦揃って飲食店は未経験だったので、まずは“飲食店として経営をしっかり組み立てた上で「子ども食堂」を目指そう”と考えました。
–未経験から始めるとはすごい行動力ですね…!
山崎さん:当時は「何とかなるだろう」と思っていました(笑)。不安や色々な事情よりも、「子供たちのために何かをしたい!」という妻の想いが強かったのが行動に繋がったと思います。良くも悪くも“まずはやってみないと何もわからない”ですからね。
–キッチンカーの営業形態にしたのはなぜですか?
山崎さん:ゆくゆくはこの“フードトラックで全国を回りたい”と考えています。弥彦村は観光地として認知度も高いですし、私の地元でもあるので、まずはここで始める事にしました。
改めて気付く地元・弥彦の魅力
–地元愛も感じられますね!
山崎さん:商売をすることで、改めて弥彦の魅力を感じています。地元民だからこそ知る魅力も発信していきたいです。自然が豊かな分、天候や時間帯にとても左右されやすい土地柄でもありますが、多くの人が訪れる中で「ふらりと立ち寄れるお店」を目指しています。
–弥彦には立派な店構えの老舗が多いイメージがあります!
山崎さん:敷居を感じることなく、ふらりとお茶やランチができるような気軽なお店があると、観光地としての雰囲気も変わると思います。
–料理に使う食材も弥彦産にこだわっているんですよね!
山崎さん:食材からも“弥彦の魅力”を伝えていきたいので、なるべく“地産地消”にこだわり、弥彦産の食材を使用するようにしています!
–看板メニューを“カレー”にしたのはなぜですか?
山崎さん:弥彦近辺に住んでいる方は、畑で野菜を作っている家庭が多いんです。そして多くの方が作り過ぎてしまい、消費しきれない状況を小さい頃から多く見聞きしてきました。とは言え、無農薬で虫食いがあったり、売り物としての規格を満たしていないと市場には出荷できません。しかし、そういった野菜も工夫することで「カレーならおいしくできる!」と思ったんです!
–カレーはみんな大好きですもんね!
山崎さん:おいしいカレーを作ると言っても、やはり長年この道にいらっしゃる料理人の方には到底敵いません。だからこそ、「子供から大人までみんなが食べやすいおいしいカレー」を目指しています。
–特におすすめのカレーを教えてください!
山崎さん:どれもおすすめですが、「ラム肉のカレー」はイチ押しです!スパイスをふんだんに使用しているので、臭みなどが一切なくラム肉の良い所だけを感じられるカレーになっています。「ここのラム肉が一番美味しい!」と言ってくださるお客様もいるので、ぜひ一度食べてほしいです!
–“レモンスカッシュ”もこだわりの一品なのですよね?
山崎さん:本当は1年を通して“国産レモン”にこだわりたいのですが、季節によっては仕入れが難しい場合もあります。しかし、皮ごと味わってもらいたいので、皮が柔らかいものを選別するなど工夫を凝らしています。親と子供の両方の目線から、“安心して食べられる、食べさせられるもの”だけを提供していきたいですね。
–カレーとの相性も良さそうですね!
山崎さん:驚くほどおいしいレモンスカッシュをキッチンカーで販売している知人がいて、ダメ元でレシピを教えて欲しいと頼んだら「秘伝ですよ」と教えてくれたんです!もうこれ以上は教えられないですけど(笑)。カレーとの相性がとても良いので、ぜひ一緒に味わってください!
子供がいつでも食事できる場所を創りたい
–イートインスペースはペットの同伴もできるんですね!
山崎さん:そうなんです!実際にワンちゃん連れのお客様も多いですよ。弥彦にはペット可の飲食店が少ないので、“ペットと一緒に弥彦を満喫できる”という点も当店の魅力の一つだと思います。あとは、イベント出店で当店を知って、そこからわざわざ弥彦まで足を運んでくれる方もいます。そういう方に出会えると、「挑戦して良かった」と思いますね。
–それは嬉しいですね!オープンから1年が経ちますが、苦労もあったのでは?
山崎さん:最初は全てが辛かったですね!(笑)紅葉などで弥彦に一番人が集まる時期にオープンしてしまったんです。飲食店の素人がそんな時期に始めたら大変だという事は分かっていたんですけどね…(笑)それでも、何とかここまで営業を続けてこられました!
–今後はどんなお店を目指していきたいですか?
山崎さん:“子供たちがお腹が空いた時にいつでもご飯が食べられるお店”にしたいです!「子ども食堂」は個人・団体問わず全国に多いのですが、日にちが限られている所がほとんどです。しかし、食事は毎日摂るものなので、いつでも利用できる体制があると良いと思っています。そんな時に子供達に来てもらうだけではなく、“キッチンカーで行く”事によって、また少し違う取り組みができるかもしれないと考えています。
–移動式の「子ども食堂」ですね!
山崎さん:ゆくゆくは「子ども食堂」のキッチンカーで全国を回りたいと思っています。まずは弥彦で実施して、そこからより多くの子供達においしい料理を届けられるようになったら嬉しいですね!実際は難しい事もたくさんあるかもしれませんが、まずはやってみたいと思います。「私達が成功したら、同じようにやってくれる方が増えて、子供の貧困を少しでも助けることができる」という希望と期待を持って、これからも頑張っていきます!
【旅空Cafe-YAHIKO-】
住所:弥彦村弥彦1218
電話:―
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
駐車場:なし(神社周辺の駐車場又は、おもてなし広場向いの駐車場)
キッチンカーで来てくれる『子ども食堂』なんて、素敵ね~!レモンスカッシュを片手に弥彦観光に行かなくっちゃ♪