【小泉祐輔さん（靴のシューマート）】足や靴の悩みに寄り添い、“足もとからの健康作り”をサポートしていく

小泉祐輔（こいずみゆうすけ）：長野県長野市出身。教員を目指して、京都の大学に進学し、歴史民俗学を専攻。大学卒業後は、地元長野県に本社を持つ「靴のシューマート」へ入社する。現在は長岡マーケットモール店の社員として、靴や脚に関わる悩みに寄り添った接客で足元からの健康を支えている。

ガタチラスタッフ：『新潟人147人目は、「靴のシューマート」社員の小泉祐輔さんです！お客様の足の健康を第一に考え、真摯に向き合う姿がとても印象的でした。学生の頃は教員を目指していたという小泉さんが「靴のシューマート」に入社したきっかけとは！？足や靴のこと、今後の目標などをたくさんお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました！』

長野から京都、そして新潟へ

──もともとは教員を目指していたのですね！

小泉さん：そうなんですよ(笑)。でも大学２年の頃に「自分には向いていない」と思うようになったんです。それからは何を目標にしようか、アルバイトをしながらずっと考えていたのですが、気が付いたら卒業を迎えていました(笑)。

──シューマートに入社したのはなぜですか？

小泉さん：当時のアルバイト先からも正社員の話をいただいたのですが、長野に帰ることは決めていたのでお断りしました。長野へUターンした後、実家の近くの「靴のシューマート」で求人募集を見かけたのがきっかけで、まずはパートとして入社しました。

──靴の分野は初めてだったのではないですか？

小泉さん：「シューマート」には子供の頃からお世話になっていたので知っていましたが、“靴を売る”ということは未経験でした。靴の知識は全くありませんでしたが、「まずやってみよう」と思いましたね。先輩方から靴や接客などを学び、靴や足についての知識を得るたびに仕事が楽しくなっていきました。

──「シューマート」さんは、靴を売るだけではないのが特徴ですよね。

小泉さん：そうなんです。当社は「フットヘルスケアカンパニー」なので、“足元から皆さんの健康を支える”のが仕事です。それだけに靴の種類や目的に合わせた靴の提案など、勉強することは多いですね。それがお客様の健康や喜びに繋がっていくと考えると、とてもモチベーションが上がります。

健康は正しい靴選びから

──一人ひとりの足に合う靴を見極めるのは難しそうですね…。

小泉さん：靴の種類によって、靴幅やつま先の形などが違ってくるので、お客様の足に合うものを選ぶのは難しいですね。お客様は我々のことを靴のプロだと思って相談しに来てくださるので、その期待に応えなければなりません。最初の頃はお客様と話すたびに変な汗ばかりかいていました(笑)。でも、周りの先輩方に助けていただきながら、少しずつ成長できているんじゃないかと思います。靴は日々向上され、それに伴い情報も更新されていくので、会社全体で共有しながら最新の情報や商品を基にご提案しています。

──「シューマートで働いているからこそ」と感じる瞬間はありますか？

小泉さん：お客様との距離が近いことですね。足の測定をするので、実際に足に触らせていただくこともありますし、お客様からも「シューマートなら何とかしてくれる」という想いを感じられます。リピーターの方も多く、当店のスタッフ全員が「お客様のお悩みを解決してあげたい」という気持ちで接客させていただいています。「この人に頼めば大丈夫」という安心感を与えられるように心がけています。

──お客様も信頼しているわけですね！来店される方は足の悩みを抱えている方が多いのですか？

小泉さん：足の悩みを抱えて来店される方が多いです。普段使いだけでなく、仕事用の靴でお悩みの方もよくご来店されます。靴選びのほか、靴のお手入れやTPOに合った靴の選び方などの相談で来られる方も多いですね。店内で実際の歩き方を見て、気になった方にはお声がけすることもあるんです。

──歩き方を見ただけでも分かるんですね（笑）

小泉さん：普段から人の歩き方が気になるのは、職業病ですかね(笑)。歩き方に問題を抱えている人が大半だと思うのですが、それが普通だと思ってしまっているんですよね。「足に合った靴を履いて、正しい歩き方をするとこんなに楽なんですよ」ということを知っていただきたいです。それが自分の使命でもあると感じています。特にお子さんは、靴のサイズを測る時に足の問題が分かるので、親御さんには「足のトラブルを引き起こす前に、予防してみませんか？」とお話しするようにしています。

いつも笑顔で、相談しやすい環境を

──接客時に大切にしていることは何ですか？

小泉さん：“お客様に応じた声掛け”と、個人的に大切にしているのは“笑顔”ですね。笑顔を見て嫌な気持ちになる人はいないと思いますし、安心感や話しやすさに繋がると思うので、マスク越しでも笑顔なのが分かるように意識しています。

──確かに素敵な笑顔ですよね…！

小泉さん：ありがとうございます（笑）！他にはできる限り専門用語を使わず、お客様に分かりやすい説明をすることです。自分自身が知識がない状態でこの業界に入ったので、分からない気持ちが分かるんですよね。だからこそ、「こういう風に説明したら分かりやすいかな」ということは常に考えています。

──お客様との心に残るエピソードを教えてください！

小泉さん：閉店してしまった新潟市内の店舗のお客様が、長岡までわざわざ購入しに来てくださったのは嬉しかったですね。私がランニングシューズを選んでインソールも調整して、「これならいい記録が出ますよ」とお渡ししたのですが、「実際にいい記録が出た」と豊栄からお礼を言いに来てくださったんです。

──お客様との距離が近いからこそですね！

小泉さん：本当にそう思います。最近はネットで靴を購入する人も増えていて、「こちらの店で買った靴じゃないんですけど…」と、靴が足に合わないと相談に来られる方もいます。ブランドによって同じサイズでも大きさが違ったりしますしね。当店は、足の健康を守ることを大切にしているので、そういった相談もどんどんお受けしています！お気軽にご来店ください！

──最後に、今後の目標を教えてください！

小泉さん：足の悩みを持っている人を限りなくゼロにしたいです。足は第二の心臓ですからね。いつまでも健康な足でいるためにも、そのお手伝いができればと思っています。「シューマート」各店のスタッフには足や靴のお悩みを解決に導くメンバーが揃っていますし、一度足の測定をすることをおすすめします！自分の思い込みで今まで諦めていた形の靴が履けることが分かったりすることもあるので、ご自身の足を知るきっかけにして欲しいと思います。そして、靴を健康に楽しんでいただきたいです！