プロフィール
山崎 聡(やまざき さとし):新潟市西区出身。高校卒業後、大阪の辻調理師専門学校で学び、卒業後帰郷。レストラン勤務後、一時飲食業から離れるも再び飲食の道へ進み、25歳で独立。現在は株式会社Elevation代表取締役、「居酒屋甲子園」7代目理事長を務め、新潟市の飲食店を盛り上げるため奔走中。
ガタチラスタッフ:『新潟人109人目は「株式会社Elevation」代表取締役の山崎聡さん。「Soi」や「万代グリル ガルベストン bySoi」などの飲食店を経営し、“食”で新潟を元気にしようと挑戦を続ける山崎さんの想いに迫ります!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
人生を変えた師匠との出会い
──学生時代まで新潟で過ごされたのですか?
山崎さん:高校まで新潟で過ごし、大阪の辻調理師専門学校へ進学しました。卒業後は新潟のレストランで働きましたが、一度飲食業を離れたんです。しかし、「やっぱり人と接する仕事がしたい」と思い、再び飲食業の道に進もうと決めました。復帰後に働いていたBARで人生の師匠と出会い、世界観が大きく変わりました。
──師匠はどんな方だったのですか?
山崎さん:異なる業界の社長でした。その方から人生哲学を学び、当社の礎になっています。師匠との出会いをきかっけに、「25歳で独立する」という目標を立て、達成するための項目をリストアップし、実行しました。計画通り、25歳で「Soi」をオープンし、2022年で20年になります。
──目標達成への行動力がすごいですね。
山崎さん:小さな成功体験を積んだことで、恐れることなく挑戦するようになりましたね。大きな失敗もたくさんありますが、その失敗がなければ今の自分はないと思える失敗ばかりです。
──師匠との出会いが、自身の変化に大きな影響を与えたのですね。
山崎さん:そうですね。師匠から学んだのは、「職業」と「仕事」の関係性です。仕事は「人を喜ばせること」であって、その手段が「職業」だと思います。その原理原則を学んだことは大きかったですね。師匠からは「年齢ごとに達成したい夢を抱き続けなさい」と言われていましたが、独立の夢を達成してからは次の夢に悩んでいました。
新潟市は元気になれる街
──そんな時に出会ったのが「居酒屋甲子園」なんですね!
山崎さん:初めて見た時に感銘を受けました。各店舗が理念を持ち、チームとして戦っている姿を見て、「自分もあんなチームを作りたい」と思いました。それから、理念を学ぶためにたくさんの本を読みましたね。結果、「世の中のために何かをやってこそだ」と気づきました。そして、理想のチームを作るには、「共通の目標を持ち、シェアすることが大事だ」と思い、「新潟の明るい未来を創造し、日本と世界を元気にする!」という当社のビジョンや理念体系、目標などを正社員はもちろん、アルバイトの方にも面接時にお伝えしています。
──現在は「居酒屋甲子園」の7代目理事長も務められているのですね。
山崎さん:2018年の「第13回居酒屋甲子園 全国大会」で「ベジテジや Soi新潟万代店」が優勝し、2019年に理事長に就任しました。自社の目標も大切ですが、新潟市の飲食店として地域を盛り上げたいと考えるようになり、「居酒屋甲子園」を新潟市で広めようと思いました。次第に仲間も増え、優勝する新潟の店舗もいくつか出ているので嬉しく思いますね。現在は一緒に勉強会なども行い、新潟市の飲食店が一つのチームになれていると感じます。新潟市は「元気になれる街」なんですよ。元気な街には元気なお店があって、元気な人がいるので、「人」にフォーカスを当てながら経営していきたいです。
──現在は5店舗を運営しており、それぞれのお店で出す料理やコンセプトが異なると思いますが、どのように決められているのですか?
山崎さん:最初に店のコンセプトと売りを明確にして、スタッフ全員でその軸がブレないようにメニューなどを開発しています。お店のエントランスからこだわり、1日の中で時間帯やシーンに合わせてBGMや照明を変えていくのですが、音楽は四季によって変えています。居酒屋は夢を語れる場にしたいという想いがあるので、気持ちがポジティブになる音楽を選んでいます。お客様には、「明日も頑張ろう」という気持ちで帰っていただけると嬉しいですね。
──経営で一番大切にしていることは何ですか?
山崎さん:人はもちろん大切ですが、「人のエネルギーが店のエネルギーになり、街のエネルギーになる」という理念のもと、「新潟を元気にしていく」ということを大切にしています。基本は「従業員第一主義」であり、従業員には「お客様第一主義」を貫くことを求めているので、「お客様を楽しませること」は一番重要な要素です。実現したい夢の一つが「経営者を増やしたい」ということなので、そのためにも理念はみんなに伝えていきたいと思います。
子供たちに新潟の魅力を伝えたい
──「こども夢食堂」を始めたきっかけを教えてください。
山崎さん:日本では子供の6人に1人が貧困に苦しんでいることを知り、こども食堂を考えました。こども食堂は各地で実施されていますが、365日体制で対応できるのは居酒屋しかないと思い、居酒屋甲子園のネットワークを生かして始めました。大人が200円でチケットを購入して寄付をし、子供が入口にあるチケットを持って来店するとご飯が食べられるというシステムです。大人には子供たちへのメッセージを、子供たちには将来の夢を書いてもらっています。子供たちの悩みを聞くと、状況の深刻さがよく分かります。「こども夢食堂」を多くの方に知ってほしいですね。
──休日はどのように過ごしていますか?
山崎さん:最近は仕事とプライベートの境界線が分からなくなっています(笑)。県内外問わず、様々な場所に行き、たくさんの方と出会って話をするようにしています。ご当地グルメを食べたり、休日でも人との出会いを大切にしていますね。もちろん、家族との食事の時間も大切にしていて、定期的に外食へ行きます。
──お客様との印象的なエピソードを教えてください。
山崎さん:常連のお客様が、「この店のおかげで毎日頑張れる」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。店のあるべき姿や理念を改めて再認識させられましたね。新型ウイルス禍で、人との関わりの大切さに気付けたので、より一層お客様も従業員も大切にしていきたいと思います。
──最後に、今後挑戦したいことを教えてください!
山崎さん:「新潟全体をもっと楽しく、魅力的にするような取り組みをする」という目標を達成したいです。新潟にないものは創り、あるものは生かしながら、若い世代に「新潟最高!」と思ってもらえるような街にしたいですね。そして、新型ウイルス禍で改めて感じた「心を込める」ことの大切さも一緒に伝えていきたいです!
【Soi 新潟】
住所:新潟市中央区万代1−2−6
電話:025-241-4818
営業時間:月~木、日、祝: 18:00~翌1:00/金、土、祝前日: 18:00~翌2:00
【ベジテジや Soi新潟万代店】
住所:新潟市中央区弁天2−3−23 1F
電話:025-282-5601
営業時間:月~金、祝前:Lunch11:30~14:00、18:00~22:00/土、日、祝日: 11:30~22:00
【万代グリル ガルベストンby Soi】
住所:新潟市中央区弁天2-3-23 2F
電話:025-288-6940
営業時間:月~日、祝日、祝前: 17:30~翌0:00
【ピーカンBBQ】
住所:新潟市中央区万代島2-11
電話番号:070-8984-8510
営業時間:11:00〜(最終受付18:30)
【GIVE ME CHOCOLATE】
住所:新潟市中央区万代1-2-3コープ野村万代1F
電話:025-385-6303
営業時間:11:30〜22:00
定休日:火曜日
素敵な代表ね♪新潟がもっと元気になると嬉しいわ!