プロフィール
駒井 沙織 (こまい さおり):青森県黒石市出身。青森市内の大学へ進学後、就職した会社の転勤により新潟へ移住。SNSで知り合った仲間達と共に始めたのが、新潟の街コンイベント“潟コン”。2018年に独立し、異性間コミュニケーションに関する講師業などを事業化する。もっと女性が活躍できる場を作りたいと2021年の7月に「ライクミー新潟」を創業。
ガタチラスタッフ:『新潟人94人目は「ライクミー新潟」代表の駒井さん。女性起業家のロールモデルになり、起業の手助けをしたいと「ライクミー新潟」を立ち上げた代表の素顔に迫ります。素敵な笑顔で取材に応じてくれた駒井さん、ありがとうございました!』
人と深く付き合うために
ーー青森から新潟に来た印象はどうでしたか?
駒井さん:「丁度良い!」に尽きますね(笑)。田舎感も都会感も程よくあり、青森で生まれ育った私としては本当に丁度良く感じられます。東京へも2時間で行けて便利ですし、新潟の方は親身になってくれる方が多い印象がありますね。
ーー地元・青森へ戻ろうと考えたことはありますか?
駒井さん:戻ろうとは思わなかったですね(笑)。深い繋がりを持つ人付き合いが苦手だったので、青森時代の人間関係は希薄だったと思います。前職の転勤がきっかけで新潟に来たので知り合いは全くいませんでしたが、当時流行していたmixi(ミクシィ)で繋がった新潟の方達が温かく声を掛けてくれて、寄り添ってくれたのです。そこからは、すっかり深い繋がりを持つ事が出来ましたね。気が付けば、新潟在住15年になります。
ーーその集まりから“潟コン”がスタートされたんですよね!
駒井さん:そうなんです。仲の良い友人たちで集まっていた時に、「“街コン”が関東で流行っているみたいだから、新潟でもやってみようか」と始めました。
ーーその一言で人気のイベントが生まれたのはすごいですね…!
駒井さん:立ち上げメンバーの5人は、それぞれ別の仕事をしていたので、仕事終わりに打ち合わせや営業をしていました。当日の運営スタッフもmixiで募り、100人集めることができたんです。スタッフ全員がmixi繋がりなので、お互いの本名は知らなかったですね(笑)。
“潟コン”を絶やさないために
ーー講師業を始めたきっかけを教えてください!
駒井さん:きっかけは“潟コン”です。開催中に参加者が集うテーブルをよく見回っていたのですが、とても盛り上がっているテーブルもあれば、お葬式のような静かなテーブルもありました。それを見て、「同じ料金を払って来てくれているのに、このままでは誰も来てくれなくなってしまう!」と焦りを感じたんです。どうにかして男性も女性も皆が楽しめるイベントにしたいと思い、“異性間コミュニケーション”の認定講師資格を取得した事から、現在に至ります。
ーー駒井さんの講座を受けられる方はどんな方が多いですか。
駒井さん:婚活中の方、あるいは婚活を支援したいという方が多い印象がありますね。ビジネス系だと、経営者様が多いです。社員の離職を避けるための知識や女性社員との接し方などをお伝えしています。私自身が子育てする上でとても役に立った、「子供との接し方」に関するセミナーなども開催したいのですが、今はそこまで手が回っていない状況です。講師仲間も絶賛募集しています!
女性が輝ける場をもっと作りたい
ーー“ライクミー新潟”の会員さんは何名いらっしゃるのですか?
駒井さん:現在は24名の方が在籍しています。想像以上の反響があり、半年でたくさんの女性起業家の方が集まってくれました。ただ、規模を大きくしたいわけではなく、ひとりひとりじっくりと起業の手助けをしていきたいので、増え過ぎない様に気を付けています。
ーー起業支援に着目したきっかけを教えてください?
駒井さん:新潟県の女性社長率が全国最下位というのをご存知ですか?新潟の女性は、物静かで控えめな方が多いという以外にも理由は様々あるとは思うのですが、そもそもロールモデルが身近にあまりいません。
ーーそのロールモデルに、駒井さんがなろうというわけですね。
駒井さん:おっしゃる通りです!なれたら良いなと思っています。私自身、ロールモデルになる人物も、ロールモデルを目の当たりにする様な場もなかったという経緯があります。「本当は起業したいけど怖い…」、「やってみたいけど何からやれば良いか分からない…」など、不安を感じている方が多いのではないかと、色々な方の話を聞けば聞くほど感じますね。だからこそ、女性が気軽に「やりたい!」と手を挙げられる場を作っていきたいです。
新潟の女性に期待することは
ーー女性は男性に比べ、まだまだ働きにくい環境なのでしょうか…?
駒井さん:確かに家事・育児をはじめとして、未だに女性に比重が行きがちではあると思います。また、社会で活躍できていない男性はネガティブになりやすいという傾向があり、女性に活躍の場を奪われるかもしれないと考えると、仕事上で威圧的になりやすい方もいると感じています。しかし、それでは男女ともに働きにくいですよね。そんな現代社会を生きるには処世術も必要です。しかし、よくある起業に関するセミナーや支援は、そもそものスタートラインが男性目線であることが多いと感じていたので、より女性に寄り添った目線でお伝えしていきたいです。
ーー女性に寄り添った目線とはどんな内容なのでしょうか?
駒井さん:例えば、具体的な体験談などをお話しする事で女性は興味や理解を深めやすいという傾向があります。また、起業するに当たって必要な各種申請文書などは、長い説明文を見ただけで拒否反応を示す方も多くいらっしゃるので、一度こちらで噛み砕いてからわかりやすくお伝えしています。
ーー起業に関する様々な悩みも気軽に相談できそうですね!
駒井さん:様々な相談を受けますね。「最初にどこに相談したら良いかわからないから」と来られる方もいますし、具体的に「いつ頃、どんな形で開業したい」と明確なビジョンをお持ちの方もいらっしゃいます。「開業というものに興味があって、してみたいけれど…」というぼんやりとしたイメージで来られる方もいます。
ーー今まで起業を悩んでいた方の後押しにもなりそうですね!
駒井さん:初めからいきなり起業することはおすすめしていません。パートやアルバイトなどをしながら始めてみるとか、掛け持ちで仕事をする内の一つとして始めることなどを提案しています。いずれにせよ、まずは誰かに話を聴いてもらうというアクションを積極的に起こしてほしいと思います。その第一歩がなかなか踏み出せない方が多いです。実際にお会いしてお話をするという事だけで、大きく前進する方もいらっしゃいますよ!
ーー最後に、これからの目標を聞かせてください。
駒井さん:“新潟の起業家として頑張っている人”という私自身の認知を、まずは広めていきたいです。そこから、「ライクミー新潟」の活動を通じて、自身の言動に責任を持てる女性を増やしていきたいと思っています。その為に、私ができる活動や発信をこれからも続けていきたいです。
※撮影時のみ、マスクを外して撮影しています。
新発田市から上越市まで、業種も異なる県内各地のメンバーが定期的に集まり、仕事からプライベートのことなど様々な情報を交換しているそうです。「業種の異なるメンバーとリアルに話ができて楽しい」、「参加することで毎回刺激をもらっている」と話されていました。起業をお考え・悩んでいる方は、「ライクミー新潟」へぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか?キラキラ輝く起業家の皆さんのお話を聞くことができますよ。
【ライクミー新潟】
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問い合わせはこちら:https://likeme-niigata.com/contact/
これからますます、新潟の女性が輝く姿を見られそうで嬉しいわ♪私も一度、お話を聴いてみようかしら。