近年、若年層の患者数が急増しているといわれる「子宮頸がん」。
日本では年間約10,000人の方がかかり、約2,800人が亡くなっている身近な病気です。(参考:国立がん研究センター がん対策情報センター)
そんな子宮頸がんの予防に有効と言われている「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」が、日本人女性にどれだけ効果があるのかを検証する大規模な研究を新潟市で行っているんです!
「HPVってなに?」、「ワクチンって安全なの?」など疑問を抱く方も多いはず…
今回は新潟大学産科婦人科の先生にセツコがズバリ聞いてみました!
「子宮頸がん」は、性的な交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することで発生すると言われている病気なんです。HPVは多くの女性が一生に一度は感染すると言われています。
えー!!とても身近な病気なのね…。
しかし、感染した人が全員「子宮頸がん」になるわけではありません。ほどんどの人は一時的に感染するだけですが、中にはHPVをずっと感染し続けてしまう人がいて、10数年かけて子宮頸がんが起こる場合があります。
予防する方法はあるのかしら…?
感染予防として、HPVワクチン接種の有効性と安全性が、世界保健機構(WHO)からも認められています。しかし、今の日本人女性はワクチン接種を受けていない人がほとんどなんです。
いったいどうしてなの?
ワクチンで予防できるなら接種したいわよね…。
日本で積極的にワクチン接種が行われていた時に、接種を受けた一部の方に様々な症状が出現したと報道され、厚生労働省はワクチンの積極的推奨を一時中止しました。その影響で、現在もワクチンの接種率が激減しています。
それは少し怖いわね…。HPVワクチンは危険なのかしら?
WHOによると、多様な症状はHPVワクチンに含まれる成分によるものではなく、ワクチン接種に対するストレス反応として発症してしまった可能性があると報告されています。
たしか、ワクチン接種をした方に運動障害が出たとかテレビで報道されていたわね…。
100%安全なワクチンはありませんが、当時報道されていた運動障害や麻痺の症状について、ワクチンが直接的な原因であることを示した研究はありません。
そうなのね!
それを聞いて少し安心だわ♪
「子宮頸がん」を予防するにはHPVワクチン接種は効果があります。ワクチン接種と子宮がん検診をしっかりと受けていれば、「子宮頸がん」は確実に“予防できるがん”なのです!
確実に予防ができるなら、受けるべきね!
「子宮頸がん」について、学びを深めたセツコ。
次回は、ワクチン接種の方法について、先生にお聞きします!!
【新潟大学産科婦人科学教室】
住所:新潟市中央区旭町通1−757
電話:025-277-2320
正しい知識を知ることが大切ね♪
「子宮頸がん」は、よく聞くけどどんな病気なのかしら?