プロフィール
和泉栄(いずみさかえ):昭和28年、新潟市南区白根地区に生まれる。地元の農業高校を卒業後、明治時代から100年以上続く家業の和泉果樹園に入社。50年近く農業に携わり、長年の経験を元に受け継がれてきた木を大切に育て、現在は一年を通して美味しい果物を食べてもらうために、加工業やITを活用した農業にも取り組んでいる。
果樹栽培をはじめたきっかけ
――和泉さんの生い立ちや経歴について教えてください。
和泉さん:白根地区の出身です。生れたときから実家が農家だったので、「いつかは自分が継ぐだろう」と、なんとなく意識しながら幼少時代を過ごしました。農業学校を卒業してからは実家の手伝いをするようになり、それから果樹栽培一筋でやっています。
――和泉果樹園はとても古い歴史がありますよね。
和泉さん:明治の終わりに、フランスからル・レクチェの苗が日本へやってきました。その苗を白根地区の農家が購入したことが始まりだと聞いています。新潟は昔からル・レクチェの栽培に適した気候と言われていて、当時の農家では自宅用としてル・レクチェの木を1、2本育てているところがとても多かったそうです。
――昔はあまり出回っていなかったのですね。
和泉さん:そうですね。昔は県外に出荷されることはほとんどなかったと思います。というのも、ル・レクチェという品種は洋梨の中で最もデリケートな品種で、補整されていない道路ではトラックの中で痛んでしまい、売り物にならなかったからです。現在は道路も綺麗に補整されていますし、梱包技術も進化しているので、綺麗な状態で全国に配送できています。
白根地区が果樹栽培に適している理由とは?
――「和泉果樹園」の特徴を教えてください。
和泉さん:白根地区は土がとても良く、元気なまま木が長持ちします。当園は、作物に良いとされる信濃川の沖積(ちゅうせき)で、菜種やもみ殻を使った有機肥料にこだわって栽培しています。さらに、長年の経験をもとに土の保水性と空気の含み具合を見極め、土の状態に合わせて適切に手を加えています。
――「和泉果樹園」の土地がル・レクチェ栽培に最適なのですね。
和泉さん:まさに、“適地適作”です。しかし、昨今の温暖化や夏の異常気候の影響もあり、そんなことを言っていられなくなるかもしれません。毎年楽しみにしてくださっているお客さんの期待を裏切らないよう、気候変動に対応しながら栽培を行っています。リピーターも多く、お客さんから届く声が何よりもうれしいですね。
農業も時代と共に変化し続ける!
――ル・レクチェはこれからがまさに旬ですね(2021年11月27日現在)!
和泉さん:そうです!ル・レクチェは、気品ある香りと、とろけるような食感が特徴の新潟の名産です。贈答用にも喜ばれますが、ご自宅用としてもぜひ堪能していただきたいですね。当園のル・レクチェは、県内スーパーなどでの販売のほか、通販サイト「ガタ市」などでも販売しています。年々、ネットでの販売にも力をいれているので、より多くの方に楽しんでいただきたいです。
――最後に、今後挑戦したいことを教えてください。
和泉さん:今後はドローンを使った農業に取り組んでいきたいと考えています。ドローンを利用することによって、これまで多くの時間と人手が必要だった作業も数分で終えることができるようになります。高品質なル・レクチェを多くの人に届けるために、これまでの果樹園の枠を超え、時代に合わせた栽培を丁寧に行っていきたいと思います!
\ 商品は通販サイト「ガタ市」から購入できます /
【和泉果樹園】
住所:新潟市南区大郷2465
電話:025-362-5568
今年も県外の親戚に送ってあげよう!人気があるから早めに予約をしないと!!