プロフィール
大塩綾子(オオシオアヤコ):新潟県燕市の吉田出身。新潟市の高校を卒業後、新潟大学に進学。6歳から大学時代まで剣道を続け、全国大会では3位の成績を残す。大学卒業後、BSN新潟放送に入社。ラジオディレクターを務めた後、2020年4月からアナウンサーとしてのキャリアをスタートする。
きっかけは剣道
──BSNへの入社理由を教えてください。
大塩さん:ずっと剣道をしていたことが大きいです。入社理由は主に2つあり、BSNが剣道の公式大会を主催している県内唯一の企業であったことと、大学で健康スポーツ科学課程を学んでいたので、「健康」について発信したいと思ったからです。剣道の放送はかなり少ないのですが、BSNは県内で唯一放送をしています。
──剣道の実績も素晴らしいですが、いつから始めたのですか?
大塩さん:兄の影響で6歳から始めました。ずっと剣道に夢中だったので、勉強不足なところも多いです(笑)。全国3位なので誇れるものではありませんが、大学まで続けていました。
裏方から表舞台へ
──メディア業界で働きたいという想いがあったのですか?
大塩さん:全くなかったです。「どこに就職しよう」と考えた時に、一番ピンと来たのがこの業界でした。身体を動かすことが好きだったのでトレーナーや体育教師、お菓子が好きなのでお菓子関係の企業なども考えたのですが、少し違いましたね(笑)。
──ラジオディレクターを経験されたのですか?
大塩さん:そうなんです。入社して2年間は、ラジオディレクターをしていました。裏方としてラジオ番組の原稿作成や取材、番組の進行などの仕事をしていました。アナウンサーになるとは思っていませんでしたね。
──アナウンス部への異動はよくあるのですか?
大塩さん:初めてだそうです。2020年4月からアナウンス部に異動しました。皆さん驚かれたと思いますが、私が一番驚きましたね(笑)。アナウンサーは、アナウンサーを目指し、スクールに通ったり、全国の採用試験を受けたり、簡単になれる職業ではないと思います。私は0からのスタートだったので「覚悟」は必要でした。
──異動を聞いた時はどんな気持ちでしたか?
大塩さん:不安が大きく、辞めることまで考えました。人前で話すことも苦手で、自信もなく、「私にできるのか…」と悩んでいました。しかし、親に相談したら「やりたいことばかりが仕事じゃないよ!」と怒られて(笑)。「期待されて異動させてもらったのであれば、その期待にがんばって応えよう!」と思うようになりました。
──アナウンス部に異動して、大変だったことを教えてください。
大塩さん:大変なことばかりです。特にイントネーション、滑舌、発声などのアナウンス技術は苦労しました。新潟だと、例えば「いちご」などの単語が頭高なイントネーションになることが多いですよね。今まで普通に話していたイントネーションや言葉遣いを指摘されることはストレスでしたが、綺麗な日本語を話せることは素敵だなと思うようになりました。
剣道着のアナウンサー
──アナウンサーとしてのデビューはどうでしたか?
大塩さん:アナウンサーのデビューはラジオニュースが多いですが、私はなぜか報道の企画取材にイレギュラーで出演することになり、「ゆうなび」の番組でデビューしました。前日くらいに「出るよ」と言われたんです(笑)。本番は頭が真っ白になり、緊張し続けていましたね。楽しむ余裕はなかったです。今では少しずつ慣れ、人前で話す度胸はついたと思います。生放送は、内容や尺が各々異なりますし、何が起こるか分からないという意味では、常に緊張感があります。
──心掛けていることを教えてください。
大塩さん:一番は言葉遣いです。言葉遣いは普段から意識しないと直らないので気を付けていますね。あとは、“見られること”を意識しています。化粧をちゃんとするようになりましたし、ヒールを履くようになりましたね。
──剣道が仕事に活かされていることはありますか?
大塩さん:担当している「スポなび」には、剣道着で出ています!(※現在は番組オリジナルユニフォームを着用)こんなアナウンサーいますかね(笑)。知人からは「体張っているな~」と言われます。「剣道着を着ているアナウンサー」で皆さんに覚えて欲しいです(笑)。あとは、精神面でもかなり活かされていると思います。簡単にはへこたれません。
皆さんと近い存在のアナウンサーに
──印象的なエピソードを教えてください。
大塩さん:アナウンサーになったこと自体が印象的なエピソードではありますね(笑)。ずっと新潟にいるので、周りの方からの応援があるからできていると思います。周囲からの応援は心強いですね。
──アナウンサーになって変化したことを教えてください。
大塩さん:アナウンサーは自分を売り出していく職業なので、自己プロデュースを考えるようになりました。最初は抵抗があった「SNSの発信」なども楽しんでやるようにしています。アナウンサーになってから、新しい自分に出会えました。
──目標にしている方はいますか?
大塩さん:素晴らしい方ばかりなので、それぞれの分野に尊敬できる方がいらっしゃいます。その中でも、フリーアナウンサーの小野沢裕子さんは憧れですね。話し方から、引き出しの多さまで全て尊敬しています。今も背中を押してくれて、とても素敵な方です。
──挑戦したいことを教えてください!
大塩さん:私は身体を動かすことが好きなので、新型コロナウイルス感染症が終息したら、BSN主催で大運動会をしたいです。大人になると運動会をすることがないですよね。運動会であれば、健康にも繋がり、誰でも楽しめると思います。実現するのはまだ難しい状況ですが、いつか実施したいですね。
──どんなアナウンサーに将来なりたいですか?
大塩さん:しっかり技術を身に付け、情報を伝えられるアナウンサーになりたいです。そして、自分の良さを出せる人になりたいですね。“アナウンサーっぽくない”というところは私の良さでもあると思います。だからこそ、親近感のある、皆さんと近い存在のアナウンサーになりたいです。
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笑顔が素敵なアナウンサーさんね!剣道着姿もかっこいいわ!これからの活躍に期待ね!