【プロフィール】
石井雄大(いしいゆうだい):1997年、新発田市生まれ。関東の大学に進学後、新発田市へUターン。新発田市役所の財務課で働く中で、「新発田の魅力をより多くの人に伝えたい」とInstagramでの情報発信を企画。チームのリーダー的存在。
長谷川紗耶(はせがわさや):1998年、阿賀野市生まれ。新発田の高校に進学し、新発田市との接点が生まれる。その後、県内の大学に進学し、卒業後は新発田市役所に勤務。念願だった観光振興課に今年から異動となった。
『新潟人209人目は、新発田市の情報をInstagramでアップしている6人組ユニット「進撃の新発田市」さん。メンバー全員が新発田市役所の職員だという彼らはどうしてこの活動を始めたのか?発起人でプロデューサー的立ち位置の石井雄大さんと、観光地PR担当の長谷川紗耶さんにお話を伺いました!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
新発田の町をより多くの人に知ってもらいたい!
——メンバー構成を教えてください!
石井さん:メンバーは6名で構成されていて、全員が新発田市の職員です。統括的な役割を担っている私は、Instagramで「Mr.Joker・machi」というキャラクターで登場しています。ちなみに、メンバーカラーはレッドです。サブリーダーの長谷川恭平くんが、新発田市の防災情報を発信しています。メンバーカラーはブルーです。
——ほかにはどんな方がいるのですか?
石井さん:佐々木恵さんは、新発田市の便利な行政情報を担当していて、メンバーカラーは好奇心旺盛なイエロー。“Shiba’sキッチン”と題した、料理のレシピ動画を担当しているのが、栗原大輝くん。チームに安心感をもたらしてくれる彼のカラーは、グリーンです。
——メンバーカラーには役割的な意味合いも含んでいるのですね!
石井さん:あとは、飲食店紹介の投稿でナレーションを務め、私と一緒にダンスもするのが坂田玲南さん。愛嬌たっぷりで親しみやすいキャラの彼女は、オレンジです。そして、観光地紹介モデルとして登場する長谷川紗耶さん。長谷川さんはピンクです。
長谷川さん:えっ、私がピンクだったんですか? (笑)
石井さん:そう。ピンク。
長谷川さん:じゃあ、そういうことで(笑)
——仲の良さが伝わりますね! (笑)
石井さん:私以外のメンバーはすごく大人ですね(笑)。私の暴走にいつも付き合ってくれて、ときにはそれに一生懸命乗っかってくれます。
——新発田の情報発信をしようと考えた「きっかけ」を教えてください!
石井さん:私個人で寄付を原資とした奨学金事業を運営しているのですが、その発信がうまくいかず、財団を知ってもらうのに苦労していました。そのときに、「自分の生まれ育った新発田市も同じではないか」「知ってもらう術はないのか」と考えるようになったんです。
長谷川さん:「新発田市を知ってもらい、多くの方に来てほしい」。新発田市を盛り上げようという“石井さんの熱意”に、みんなが賛同して始まりました。
——Instagramでの発信にしたのはなぜですか?
石井さん:通常の投稿だけではなく、リールやストーリーズなど、さまざまなアプローチをできるところが私たちのやりたいことに合っていると考えたからです。
「尖ったことをしたみたい」で始めた白塗りダンス
——6人が集まり、まず始めたことは何ですか?
長谷川さん:2023年10月頃にメンバーが決まり、まずは「新発田市の魅力を発信するアカウントとして、どんなコンテンツを取り上げるか」について会議を重ねました。
石井さん:「新発田市のために」という志のもとで集まった完全有志のプライベートな活動であるため、“クリエイティブな発想”を大事にしています。だからこそ「Mr.Joker・machi」のような企画が生まれました。
——「Mr.Joker・machi」とは何ですか?
石井さん:有名コミックの敵役をオマージュしたキャラクターで、私が顔を白塗りにして、スーツを着て踊るんです(笑)。“城下町(ジョウカマチ)”と引っ掛けて、その名も「Mr.Joker・machi(ジョーカー・マチ)」です。昨年のハロウィンに参加したのが最初だったのですが、投稿を重ねていくうち「もっと尖ったことが必要だ」と思い、コスプレを登場させることにしたんです。
長谷川さん:私たちが初めて手応えを感じたのが、坂田さんの作ったリール動画でした。それまでよりも明らかに再生数が伸びたんです。その矢先に、白塗りの石井さんが新発田の観光地で踊る動画を送ってきました。衝撃でしたが、「単純に面白い!」とみんな好評でしたね(笑)
石井さん:その投稿で300人ほどのフォロワーさんが増え、かなりの手応えを感じましたね。
——現在の更新頻度はどれくらいですか?
長谷川さん:週2〜3回が目標です。情報のジャンルもさまざまなので、調整しながらアップしたいと思っています。
石井さん:さまざまな情報を発信しているので、タイトルページのフォントや全体的な印象は統一せず、あえて雑多な感じにしています。「新発田に関わる面白いことをとにかく発信している」と認識してもらいたいです。
長谷川さん:最近では、「Mr.Joker・machiで取材に来てください」というDMもいただくようになりました。「新発田の方々も私たちを面白がってくれている」とメンバー全員がうれしく思っています。
少しずつ伝播した想い。高まる新発田への想い。
——印象に残っているエピソードはありますか?
長谷川さん:荒川剣龍挟へ撮影に行ったときに、私たち以外にも撮影をしている方々がいたんです。私自身も初めて訪れたのですが、こういった素敵な場所に出会うたびに「知らない人にもっと新発田の魅力を伝えたい」という思いも強くなりますね。
石井さん:撮影の際に声をかけてくださる方やDMも徐々に増えてきて、「新発田市のことを発信してくれてうれしいです」「新発田の誇りです」とコメントをいただきます。“自分たちの想いが市民の方々にも伝わっている”と感じる瞬間に出会うたびに、ものすごく温かい気持ちになります。
——今後の目標を教えてください!
長谷川さん:ある程度のフォロワーがいるアカウントになれたら、市内の飲食店や企業に対して、ノウハウを共有していきたいです。そして、新発田市内のさまざまなアカウントが今よりも影響力の高いものになれるようなお手伝いをしたいと思っています。
石井さん:それができたら、きっと今よりも新発田市の情報が全国、世界に発信されるようになると思います。机上の空論のような野望を実現するためにも、もっと自分たちが強いアカウントになることが最短の目標です。
新発田の魅力が伝わるわ~「進撃の新発田市」のInstagramを要チェックね♪