関 久美子(せき くみこ):新潟市出身。高校卒業後、大学進学のため東京へ。卒業後は都内で就職し、3年後にUターン。求人誌でリクルートプランナーを経験し、ファイナンシャルプランナーの道へ。カルチャーセンターやセミナー講師などを通じて、幅広い相談を受けている。
ガタチラスタッフ:『新潟人141人目は、「ファイナンシャルプランナー」の関 久美子さんです!ご自身の体験をきっかけに「ファイナンシャルプランナー」を志した関さんに、大切にしていることや今後の目標などをたくさんお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』
自身の経験からFPの道へ
──FP(ファイナンシャルプランナー)の業界に入ったきっかけは何ですか?
関さん:新潟にUターンし、求人誌のリクルートプランナーとして働いていた時に、両親が病気になったんです。介護をしながら仕事を続けていたのですが、その時に、「そんな状況でも、よりよい暮らしをするためのお金や保険に関する知識」を学び、自分が学んだことを周りにも伝えたいと思ったことがきっかけです。
──ご自身の経験があったからだったのですね。
関さん:両親は年金生活でしたが、母が亡くなった後、父ひとりの年金収入に変わった生活は思ったよりも厳しいものでした。しかし、この大変さは当事者にならないと分からないですし、世の中にはもっと大変な思いをされている方がたくさんいるので、そういう人たちのためにできることをしていきたいという想いが強かったですね。
──なぜFPなのですか?
関さん:FPと聞くと保険やお金の相談だけと捉われがちですが、これらの知識だけではなく、時代に合わせた幅広い知識を持たなければいけません。そういった意味でも、「FPなら多方面からサポートができる」と考えたからです。お客様に「安心しました」と言っていただけるのが、私のやりがいですね。
──相談される方は、どんな状況の方が多いのですか?
関さん:幅広いですね!年齢も20~80代までいらっしゃいますし、相談するきっかけも「自分なりに勉強したけど、よく分からないので教えて欲しい」という人や、「人生設計について相談したい」という人もいます。お金全般に関わる内容がほとんどですが、どんな相談でもまずは話を聞くようにしています。
まず、じっくり話を聞くこと
──お客様と接する上で大切にしていることは何ですか?
関さん:“相手のお話をじっくり聞く”ということです。問題を解決するために、心から思うことを聞かせていただくことが大切なので傾聴は意識しています。信頼して心を開いていただくために、私自身のこともお話します。他人には言えないことを話していただかなければならないので、信頼関係が何よりも大切ですね。
──“人のためにできることをしたい”という、まさに関さんがやりたかった仕事ですね!
関さん:まさにそうです!しかし、FPは時代の移り変わりとともに、常に情報のアップデートが必要なので、勉強し続けなければいけないのが大変ですね。今はYouTubeからも情報が得られるので、誰でも手軽に学べますが、必ずしもその人に合っているとは限らないので正しい知識をきちんとお伝えする必要性を感じています。そういった意味でも気軽に相談して欲しいです!
──具体的にどんな相談が多いですか?
関さん:お子さんの教育資金の相談や、住宅購入資金についての相談などが多いです。最近は色々と値上がりしているので、家計の見直し相談が増えています。カルチャースクールでよくあるのは、老後2,000万円問題などの将来的なお金に不安を持っている方の相談や、「継ぐ人がいない家をどうしよう」という相続・終活に関する相談です。「よく分からず、身近に相談できる人もいなくて困っていたが、その話を聞けるのはありがたい」という声を多くいただきます。専門的なことは、士業の方と連携しながら相談し解決するようにしていて、私も一緒に勉強しています。
何でも相談して欲しい
──カルチャースクールにはどんな方が多いのですか?
関さん:定年を迎える前後の方が多いですね。セカンドライフや終活について悩んでいる方や漠然とした不安を持っていらっしゃる方が参加されています。具体的な悩みがなくても、不安をお持ちの方はFPにどんどん相談していただきたいです。話していくうちに、具体的なものが見えてくるようになると思います。
──セミナーはどこで受けられるのですか?
関さん:県内各地で実施しています。ホームページなどで告知をしているので、ご興味がある方はご覧になっていただければと思います。個人相談も県内どこへでも、こちらから出向いてお受けいたします!
──休日は何をして過ごされていますか?
関さん:マラソンと登山が好きなので、休日はアクティブに過ごすことが多いですね。以前は、ランニングをしてそのまま出社することもありました(笑)。仕事を頑張るためにも、休日はリフレッシュして切り替えることを大事にしています。
──最後に、今後の目標を教えてください!
関さん:新潟がもっと発展するためのお手伝いをしたいですね。相談を受けることの多い空き家問題についても、終活の世代の方々は、若い世代に自分の話がしづらいという方が多いと思いますが、私が橋渡しをする役目になれたらいいなと思います。それが地域貢献に繋がっていくと考えています。それと、もっと女性に活躍して欲しいんですよね。新潟県は女性の就業率は高いのに、女性社長の数が全国でも下位です。「優秀な人がたくさんいるのになぜだろう」と思うので、女性が活躍できる環境をつくれるように貢献していきたいです!
親身になって話を聞いてくれる関さんになら、安心して相談できそうね♪