【青柳博さん（ニコハウス株式会社代表取締役）】全てはお客様の笑顔のために

プロフィール
青柳博（あおやぎひろし）：新潟市出身。高校中退後、様々なアルバイトを転々としていた中で、大工としてスカウトされたのをきっかけに住宅業界に入る。大工として働きながら様々な資格を取得すると注文住宅会社に転職し、現場監督や営業として活躍する。2013年に「ニコハウス」を設立し、“お客様ファースト”という経営スタイルを貫いている。

ガタチラスタッフ：『新潟人120人目は「ニコハウス株式会社」代表取締役の青柳博さん。「お客様を幸せにしたい」という想いから、お客様に寄り添った理想のお家を叶えてくれる住宅会社です。「ニコハウス」を起業するまでの苦労など社長の素顔に迫りました！素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました！』

高校中退のフリーターから大工へ

–住宅業界には元々興味があったのですか？

青柳さん：住宅とは全く無縁の世界にいました。トラック運転手など様々な仕事やアルバイトをして生活をしていたのですが、自宅を建てる際にお世話になった大工さんにスカウトされたことが、住宅業界に入るきっかけです。体格が良いだけで気に入られたんです（笑）。

–興味があったというわけではなかったのですね。

青柳さん：妻と子供もいたので職に就きたかったという想いも強かったですね。仕事を覚えるまでは職人ならではの厳しい世界でしたが、根が負けず嫌いなので「先輩を超えてやる！」という熱い気持ちで8年続けました。

–大工をきっかけに住宅業界に興味をお持ちになったのですか？

青柳さん：自宅を建てた時に、私自身があまり満足できていなかったんです。「自分ならもっと丁寧に説明をして、色々な提案をするのに…」というもどかしい気持ちがあり、提案する営業職に興味を持ちました。そして、家を建てる方には土地提案から住宅ローン、ファイナンシャル・プランニングまでトータルで提案したいと思い、宅地建物取引士とFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得しました。

–大工をしながら取得するのはなかなか大変な資格ですよね。

青柳さん：がんばりました（笑）。資格を取得し、営業職になるための転職活動を始めましたが、高校中退という学歴しかない上に履歴書に書ける様な経験もなかったので、すぐに役立ちはしなかったですね。履歴書の内容だけでかなり酷い扱いを受けました。資格を持っていても「経験も学歴もないあなたが、何をしに面接に来たの？」という感じでしたね。

有言実行できる環境のありがたさ

–どうやって就職に至ったのですか？

青柳さん：「家づくり相談会のセミナー」チラシに載っていた講師の方を見た時に、「この人の弟子になりたい！」と直感で思ったんです。それで、「先生に会いたいです！」とすぐに電話を掛けました。セミナーを受講して3回目にようやく直接お会いすることができ、大工をしていたことや“お客様を誰よりも幸せにしたい”という想いをお話した後に、「結論として私は世界平和を目指しているんです」ということを伝えました（笑）。

–「世界平和」とはなかなか大きなテーマですね（笑）

青柳さん：突拍子もない私の話にも、先生はしっかり向き合ってくださいました。しかし、個人で活動されていたので「弟子までは取れない」と断られたのですが、知り合いの会社を紹介してくださり、すぐに連絡してくれたんです。

–第一印象の通りの素敵な先生だったんですね。

青柳さん：私の直感は間違っていなかったなと思いましたね。ご紹介いただいた社長さんもとても素敵な方でした。その時に「本日面接に来られますか？」と言ってくださり、その足で向かいました（笑）。すべての想いをぶつけようと思い、面接では「現場監督を務めた後、営業を経験して３年で独立したい」と宣言したんです（笑）。実際に現場監督を１年、営業１年、営業リーダーを１年経験させていただいて独立しました。

–まさに有言実行ですね！

青柳さん：人に恵まれていて、皆さんのおかげで有言実行できています。「やると決めたら絶対にやる」という想いは誰にも負けません。「お客様を喜ばせて、幸せにしたい」という想いで、2013年に「ニコハウス」を起業しました。

お客様の喜ぶ顔が見たいから

–起業されてから大変だったことは何ですか？

青柳さん：驚くほどお客様が来なかった事です（笑）！しかし、真面目に続ければ神様は見てくれていると感じましたね。資金が底をつく頃にお客様から初めてのお問合せを頂いたんです。その時は本当にうれしかったですね。

–「お客様ファースト」がモットーですが、お客様と接する上で大切にしていることは何ですか？

青柳さん：お客様としてというよりは、まずは「人と人として信頼関係を築きたい」と思っています。その上で「お客様がより良い暮らしをするために自分は何ができるか」を真剣に考えていますね。考えすぎて商談中にも黙り込むことも多々あって…（笑）。営業らしからぬ言葉数の少なさだと言われます（笑）。

–『ニコハウス』のスタッフは皆さんそうなのですか？

青柳さん：芯にある思いは同じですね。私の想いは常に伝えているので、「お客様ファースト」は全スタッフの接客の前提にあります。その中でどうアプローチしていくかはスタッフそれぞれですね。

–そこまで真剣に考えてくれるのはうれしいですし、信頼感がちがいますよね！

青柳さん：注文住宅では全てを一から選んでもらうタイプが多いのですが、それでは楽しいはずの家づくりもお客様が常に宿題を抱えている状況になってしまうんですよね。お客様のニーズを把握し、多角的な提案を重ねた上で選んでもらうというのが当社のスタイルです。お客様のイメージを超えるものを提案して、お客様がワクワクすることを考えるのが我々のワクワクにも繋がっています。

–注文住宅とは言え、すべてを自分で選択して考えるのはハードルが高いかも…。

青柳さん：その点がネックで諦めたり、最初から話を聞かない方も多いですね。難しく考えずに、注文住宅に少し興味があるという方はご相談して欲しいと思います。最初の相談時からお客様の個人情報を聞き出すことは一切ありません。中立的な立場で注文住宅の魅力や家づくりのリアルなお話をさせていただきますので、安心してご来店いただきたいです！話を聞いて、当社の注文住宅にも興味を持っていただけるとうれしいですね。

–最後に、今後挑戦したいことを教えてください！

青柳さん：これから家を建てようとした時に「誰に相談して良いかわからない」という方が多くいらっしゃいます。そういった方々に向けて、会社の損得など関係なく中立的な立場でのセミナーを開催したいです。これまで自分が見聞きしてきたメリット、デメリットも含めた家づくりのノウハウを多くの方にお伝えしていきたいですね。それから、これまで当社で家を建ててくださったお客様に対して、感謝を伝えるイベントも企画したいと思います！