プロフィール
大野 まさや(おおの まさや):新潟市出身。中学3年生で「新潟のお笑い集団NAMARA」に入り、初舞台を踏む。NAMARAで活動しながら高校・専門学校に進学し、保育士の資格を取得する。現在はお笑いコンビ「ジャックポット」とソロでも活動の幅を広げ、「にいがた銭湯大使」として銭湯の盛り上げにも力を注いでいる。
芸人デビューは中学3年
──大野さんの生い立ちと経歴を教えてください。
大野さん:生まれも育ちも新潟市です。高校生の頃から芸人活動をしています。高校卒業後の進路選択の時に、親からは芸人を続けることを反対されていました。保育士芸人の金子ボボさんと子供のイベントへ行った時に保育に興味を持ち、保育専門学校で資格の勉強をしながら、お笑いを続けようと市内の専門学校に進学しました。
──芸人になるきっかけを教えてください!
大野さん:中学3年生の頃に目立つわけでも勉強ができるわけでもなかったので、「人と違うことをしたい」と思っていました。友達と古町のイベントに行った時にNAMARAの芸人を見て、新潟にもお笑いの事務所があることを知りました。その時に、「芸人・スタッフ募集」のチラシを見て、やってみようと始めました。
──芸人としての初舞台は覚えていますか?
大野さん:もちろんです!当時は古町のスペースでNAMARAのライブを毎月やっていました。中学3年生の時に同級生とコンビを組み、出演させてもらいました。
──中学3年生の時に芸人デビューをされたのですね!
大野さん:有名な吉本興業などははじめに養成所で基礎を勉強しますが、NAMARAには養成所はないので独学です(笑)。その分、自分が楽しいと思うことができていたと思います。デビュー当時の相方とは、高校進学をきっかけにコンビを解消し、高校生の頃から今の相方(ハルマキまさしさん)と「ジャックポット」を結成しました。しかし、お互いに自分のネタが面白いと思い、尊重し合うことがなかったので3カ月でコンビを解消したんです (笑)。
──お互いにお笑いに対するプライドがあったのですね。
大野さん:安っぽいプライドだったと思います(笑)。高校生の時に事務所で初めて会い、お互いの性格を知らないままやっていましたからね。20代で再結成し、方向性の違いでまた解散して(笑)、2014年に再々結成して今に至ります。
お互いを尊重できるようになったことが成長
──コンビとして昔と変わった部分はありますか?
大野さん:大人になりましたね(笑)。お互いを認め合うようになりました。今は相方がネタを書いています。やっていくうちにネタを書くことが好きではないと分かり、それなら書ける人が書けばいいと、役割分担ができるようになりました。
──大野さん個人でも活動の幅を広げていますよね。
大野さん:自分が出られる場所、糧になるものを作るために、色々なことに挑戦しています。その1つがバルーンアーティストです。初心者でも1ヵ月で覚えられるものに、お笑いのネタを加えながら作っているだけなんですけど(笑)。コロナ禍前は、イベントでのバルーンの仕事が多く、3日連続なんてこともありました。酸欠になり、口の中も荒れるので結構大変でしたね(笑)。
──尊敬する芸人さんはいますか?
大野さん:人生の先輩として所ジョージさんですね。プライベートと仕事の境目がうまい具合にグラデーションになってますよね。仕事がいつの間にか趣味になっていたり、趣味だったものがいつの間にか仕事になっているような感覚が羨ましいなと思います。私もジョージさんのようになりたいです。
──お客さんとの印象的なエピソードを教えてください!
大野さん:ウケたことよりも過酷な方が覚えていますね(笑)。一番大変だったのは、病院で寝たきりの患者さんのベッドが並んでいる場所でお笑いステージをやったことです。何をしても笑いが起きなくて(笑)。NAMARAは基本的に仕事を断らないので、幼稚園や葬儀場など、ゆりかごから墓場までやってる感じです(笑)。それはNAMARAならではだと思います。コロナ禍で、イベント出演は減りましたが、学校の修学旅行など今までとは違う場面に呼ばれるようになりました。
ゲームも銭湯も趣味がそのまま仕事に
──大野さんの趣味は何ですか?
大野さん:漫画とゲームです。昔からゲームが好きだったのですが、ケーブルテレビでeスポーツの番組に出演していて、ますますゲーム熱が高まっています(笑)。漫画も大好きで、一軒家に住んでからは念願の漫画専用の本棚を手に入れました!専用のアプリで蔵書管理もしていて、今は2,500冊くらいあります。漫画の良さは、世代を超えて楽しめることですね。「宮本から君へ」という作品が好きで、サラリーマンの青年が抱く仕事の悩みとか、恋愛とか、人間模様が描かれた作品です。ぜひ読んでみてください!
──銭湯が好きで銭湯大使になられたとお聞きしました!
大野さん:お風呂とレトロなものが好きで銭湯が大好きです。銭湯の数が減っていると聞き、「何とかして銭湯を盛り上げたい」と“にいがた銭湯大使”を始めました。銭湯に興味を持ってもらうきっかけ作りとして、銭湯でのイベントや自作の銭湯缶バッジをガチャガチャで販売しています。銭湯大使は趣味のようなもので楽しく活動させてもらっています。
──最後に、今後挑戦したいことを教えてください!
大野さん:様々なことに挑戦してきたからこそ、それを十分に使って皆さんを笑顔にしたいです!趣味でも、仕事でも、家庭でも、私と関わった人たちを笑顔にすることが“私のエンターテイメント”の形だと思います。もちろん、純粋なお笑いのクオリティを上げることも忘れずに、これからも”私のエンターテインメント”があなたの笑顔に繋がるように頑張ります!
【新潟お笑い集団NAMARA】
住所:新潟市天神尾2丁目13-13
電話:025-290-7385
大野さんのエンターテインメントに今後も期待ね♪