プロフィール
三村 隆(みむら たかし):新潟市出身。親の仕事の都合で幼少期は東京で過ごし、小学校5年生の時に再び新潟市へ戻る。様々な業界の仕事を経験した後、24歳の時に個人事業主としてスタート。現在は株式会社エイレムの代表取締役として、化粧品や健康食品のOEM事業を展開している。
『家業に縛られず、自由なことをしたい』
――三村さんの生い立ちや経歴について教えてください。
三村さん:新潟市出身ですが、親の仕事の都合で幼少期は東京にいました。小学校5年生の終わり頃に新潟へ戻り、それからずっと新潟で過ごしています。私の一族はみんな建設関係の仕事をしていて、その関係で引越しをしていたんです。私は全く違う仕事をしていますけどね(笑)。
――家業を継ぐことは考えなかったのですか?
三村さん:祖父は私も同じ道に進むと思っていたみたいで、「祖父が言うならいずれやろうかな」と考えたこともありました。年齢を重ねるにつれて『自由に選択したい』という想いが強くなりました。特にやりたいことがあったわけではないのですが、若いうちから自分で何かをやりたいと漠然と思っていました。
――株式会社エイレムを立ち上げる前は何をされていたのですか?
三村さん:マッサージやエステ、脱毛、フェイシャルなどの施術をするサロンを経営していました。米山にある「エステ&リラクサロン アヴェニュー」というお店です。現在は、店舗での施術の他に派遣マッサージの提携もしていて、古町のイタリア軒や駅前のスーパーホテルでマッサージもさせていただいています。
――サロンを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
三村さん:偶然、マッサージをしている知り合いがいて、同じタイミングで「何か始めたいね」と言っていたので一緒にサロンを起業しました。
興味は化粧品の開発へ
――株式会社エイレムを立ち上げたきっかけを教えてください。
三村さん:サロンの運営メインでやっていたのですが、サロンで扱う化粧品を仕入れする中で化粧品の成分などが気になったことがきっかけです。いくつかの成分を自分なりに調べていた時に良い成分を知り、自分で商品を作りたいと強く思いました。
――OEMではどんな商品を作られたのですか?
三村さん:実はこれから販売予定の商品が初開発で、長野県にある企業と“まつ毛美容液”を作りました。元々、成分の権利関係の話は進んでいたのですが、OEM事業も2020年のコロナになったタイミングでやろうと思ったんです。それから様々なところに営業を行い、初めて作ったのがまつげ美容液です。初商品にも関わらず、「ビューティーワールドジャパン」にも出展できました。
すばらしい商品をつくる製造会社との出会い
――OEM事業を始めるまでに苦労されたことはありましたか?
三村さん:製造会社の権利を得るのに、かなり苦労をしました。私が提携している製造会社さんは世界中のあらゆる成分を網羅しているんです。日本にはない成分もあるので、その成分を使った商品をつくっているのは新潟では私だけだと思います。元々、その製造会社さんは海外で展開していたため、日本の窓口が1社もなかったんです。
――新潟だけでなく日本で唯一の権利を得られたのですね。
三村さん:そうですね。99%海外にOEMをしていた企業なので何度も足を運んで交渉しました。ある意味、私が日本の代表窓口です。とても良い成分が入っていて、すばらしい商品をつくる企業なんです。だからこそ、権利が欲しかったという想いもあります。
――営業はお一人でされているのですか?
三村さん:同じ志を持った外注の営業の方もいますが、私自身ももちろん営業します。今は、自分自身も広告塔としてやっているので、ラジオや雑誌関係などに出演してPRすることもあります。美容関係だと県外で講師のお話をいただくこともありますね。自分のわかる範囲ですが、化粧品やサプリの話をしています。
――営業から広報まで全てこなされているんですね。
三村さん:令和は「自分」を売り出す時代だと考えています。人口も減り、景気も悪くなっているので個々の力を付けていかないと生き残っていけないと思います。会社=自分のネームバリューを意識していますね。
――美容関係の仕事だと、ご自身の美容に対する意識も変わりましたか?
三村さん:そうですね。私自身も普段から化粧水や美容液を使っています。でも、使い始めたのは35歳くらいからです。元々肌が弱かったので日焼けには気を遣い、日焼け止めなどは塗っていました。よく驚かれるのですが、土方関係の仕事をしていた頃は真っ黒だったんです(笑)。仕事を変えて、昼夜逆転の生活をしていたこともあり、肌の体質も変わりました。
――今では想像できません(笑)体質も変化するのですね。
三村さん:人の体質は7年周期で変わると言われています。専門的なことを言うと、若返りの効果にあるEGF(上皮細胞成長因子)を人は持っているのですが、それが20代後半から減っていきます。30代、40代になるにつれてEGFが減っていき、シミやしわが増えるんです。だからこそ、若い頃から良い化粧品を使うことをおすすめしますね。うちの商品もおすすめします(笑)。
“車”との出会いが人生を変える
――今までで印象に残るエピソードはありますか?
三村さん:人生のターニングポイントいうのがあって、24歳で個人事業主になる前はいくつかのアルバイトをしていました。その時、大してお金も持っていないのに450万円のオープンカーを買ったんです。
――それだけ欲しかった車だったのですね…。
三村さん:ガンダムが好きなのですが、そのオープンカーが全自動で変形するタイプだったんです。偶然、車が変形するシーンを見てしまったんですよね。「超かっこいい」と思い、すぐに調べて欲しい願望が強くなりました。どうしても欲しいとはいえ、今考えると無謀でしたね(笑)
――決断力がすごいですよね。
三村さん:後先考えていませんでしたよね。自分の中では食費を削り、水やお菓子があれば死なないかなと思っていました(笑)。飲食店でバイトをしていたので賄いもあり、生きて行けると思ったんです。ただ、維持費が毎月10万だったのでなかなかきつかったですね。だからこそ、稼がないといけないと思った時、個人事業主という道しかなかったです。
――稼がないといけない状況に置かれたのですね。
三村さん:人は背負うものがあると頑張れるんですよね。出来高制の仕事を始め、月収30万円まで稼いだこともありました。出来高制の仕事が向いていたのか、私は短期超集中型なので2週間程がっつり働き、半月休んで成果を出していました。人生のターニングポイントは車ですね。あれがなかったら、今この仕事をしていないと思います。
――今後、挑戦したいことを教えてください!
三村さん:今もまだ挑戦段階ではありますが、OEMに関しては現存する世の中の化粧品やサプリのなかで一番良い商品を作っていきたいです。あとは、日本だけでなく海外展開を目指したいです。現状の自社でも扱っている商品には、「ハラール認証」という審査が一番厳しい認証も通っています。「ハラール認証」は海外進出には必須だと思っているので、これから製造する商品にもそういった認証を取得し、数多く展開できたら海外も夢ではないと思います。
【株式会社エイレム】
住所:新潟市中央区米山6丁目1-3マイベストルームWAKAN1階
素敵な方ね~!私も美容に気を付けないと…