
【プロフィール】
ますがた みき:新潟県長岡市出身。急性期病院で6年間管理栄養士として勤務。2019年に「はれいろごはん」を立ち上げ、フリーランスの管理栄養士として活動を開始。現在は多職種連携による食育活動・離乳食・幼児食講座・企業向け健康経営支援など幅広く展開。「健康立県にいがたアンバサダー」として、新潟の食と健康の魅力を発信中。中学生と小学生の2児の母。
『新潟人287人目は、フリーランスの管理栄養士・ますがたみきさんです。子どもたちの「生きる力」を育む食育活動や、「健康立県にいがたアンバサダー」としての活動について伺いました』
病院勤務から「はれいろごはん」設立へ

——病院勤務時はどのような経験をされましたか?
ますがたさん:急性期病院で、患者さんと6年間向き合ってきました。
若い方でも生活習慣病でつらそうにされていたり、回復が難しくなっていく姿を目の当たりにして、「予防」の大切さを感じるようになりました。
——何歳くらいからの予防ですか?
ますがたさん:管理栄養士として、“離乳食の段階から食育に取り組みたい”と考えるようになりました。
——独立を決断した決め手は?
ますがたさん:私自身も二児の母として育児を経験し、理想論ではなく実際に役立つ情報が必要だと強く感じていました。
子どもの食で悩みを抱える方の力になりたいと思い、『はれいろごはん』を立ち上げることを決めました。
——「はれいろごはん」について教えてください。
ますがたさん:2019年に立ち上げた、食を通じて“心と体の健康づくりを目指す活動”です。
主に離乳食・幼児食講座や子ども向け食育教室、企業の健康経営支援などを行っています。
——活動名の由来は?
ますがたさん:子どもの食に悩んでモヤモヤしている親御さんの気持ちが、少しでも「晴れるように」という意味があります。
家族で過ごすごはんの時間が、“豊かであたたかいもの”になってほしいという想いを込めました。
——活動を始めて苦労した点はありましたか?
ますがたさん:当初は集客に悩み、子育て支援センターにチラシを置いてもらうところからスタートしました。
今ではセミナーに何度も足を運んでくださるリピーターが増え、本当にありがたく感じています。

「健康立県にいがたアンバサダー」として
——「健康立県にいがたアンバサダー」について教えてください。
ますがたさん:新潟県は、全国トップクラスの健康寿命を目指す「健康立県にいがた」の取組を進めています。
アンバサダーは、その取り組みを“SNSやWebメディアで発信する役割”を担っています。
——アンバサダーになったきっかけは?
ますがたさん:私が目指す「健康な人が増える地域づくり」と県の目標がピッタリ合っていたんです。
「はれいろごはん」の活動を生かせるので、アンバサダーに任命されたときは嬉しかったですね!
——「健康立県にいがた」の取組について教えてください。
ますがたさん:県では“生きがい・幸福度”を軸に「①食生活 ②運動 ③デンタルケア ④たばこ ⑤早期発見・早期受診」の5つのテーマで健康づくりの県民運動を展開しています。
私は特に「食生活」の分野で、バランスの良い食事の大切さを伝えています。

——講座やイベント活動も行っているそうですね。
ますがたさん:「福祉・介護・健康フェアin新潟」では、“適塩がつくる未来の健康”というテーマで講演しました。
“適塩の大切さや野菜摂取の重要性”を多くの方にお伝えできたと思います。
——特に力を入れていることはありますか?
ますがたさん:「予防」の視点を広めることです。健康なうちから食生活に気を配ることの大切さを伝えたいと思っています。
また、アンバサダー活動の一環として、「からだがよろこぶデリ」についての発信にも注力していますよ!

「からだがよろこぶデリ」で広がる新潟の健康づくり
——「からだがよろこぶデリ」とはどのようなものですか?
ますがたさん:「健康立県にいがた」の取組の一環として展開している、“いつでも健康に配慮した食事ができる環境づくり”です。
「主食・主菜・副菜が揃っている/野菜がとれる/適塩につながる」お弁当やお惣菜を、県内のスーパーマーケットと連携して販売しています。
——なぜこのような取り組みが必要なのでしょうか?
ますがたさん:令和6年の県民健康・栄養実態調査では、主食、主菜、副菜の揃った食事を「ほとんど毎日取る人」の割合が男性・女性ともに50.2%と約半分しかいないんです。
健康的な食事を簡単に取り入れられる“環境づくり”が必要不可欠だと思います。
——「からだがよろこぶデリ」の魅力を教えてください。
ますがたさん:栄養バランスがしっかり考えられていることです。
見た目も華やかで美味しく、“手軽に健康に配慮した食事がとれる”のは嬉しいですよね!

——介護現場でも活用されているのですか?
ますがたさん:介護施設「さわやか苑」での活用事例を取材したことがあります。
「白身魚の野菜あんかけ・ブロッコリーの炒め物・もやしのナムル」など、栄養基準に沿ったメニューがとても美味しかったですよ。
——活用するコツはありますか?
ますがたさん:おかずを作る時間がないときに、「からだがよろこぶデリ」の“主菜・副菜を組み合わせるだけ”で、栄養バランスの良い食事になります。
「料理は必ず手作りしなければ」とプレッシャーを感じるより、便利なものは上手に使いながら、家族の時間を大切にしてほしいですね。

多職種連携で目指す「子どもの健やかな成長」
——歯科医院でも勤務されているそうですね
ますがたさん:子どもたちの「食べる力」を深堀りしていくと、口腔機能の発達が重要だと気づいたんです。
5年前から歯科医師の先生と一緒に「離乳食講座」を開催し、現在は週3日勤務させてもらっています。
——なぜ口腔機能に注目されたのですか?
ますがたさん:現代の子どもは噛む力や姿勢が“育ちにくい環境”にあるので、「食べ方・姿勢・口の使い方」から支える視点が重要だと感じたからです。
「美味しく食べられる地域づくり」のためには、管理栄養士としての知識だけでなく、他分野の専門知識も必要だと感じています。
——「多職種連携」について教えてください。
ますがたさん:「多職種がもっと自然につながり連携できる仕組み」が必要と思っています。
管理栄養士・薬剤師・発達トレーナー・看護師・歯科医など、専門家が知識を共有する「はれいろ勉強会」も開催しています。

——お子さんを育てながら、これだけの活動をされているのですね。
ますがたさん:中学生と小学生の子どもを育てながら活動しています。
一日があっという間に過ぎていきますが、“子育てをしている”からこそ分かること・共感できることが本当にたくさんあります
——やりがいを教えてください。
ますがたさん:講座や相談の中で、「食への不安が減りました/家族の食卓が笑顔になりました」という声が何よりのやりがいです。
家庭の食生活が少しずつ変わっていく様子を感じられる時間が、私にとってとても大切な瞬間です
——ガタチラユーザーへのメッセージをお願いします!
ますがたさん:毎日の食事は“未来の健康をつくる大切な時間”です。
完璧を目指さなくても、できることから少しずつやっていきましょう!
一緒に「がんばりすぎない、でも続けられる健康づくり」を考えていけたら嬉しいです。
【ますがた みき】
管理栄養士/はれいろごはん代表
新潟県を拠点に、食育講座・コラム執筆・レシピ提案などを通じて「からだがよろこぶ食」を発信している。新潟県健康立県アンバサダーとして、「からだがよろこぶデリ」の普及にも携わる。
メール:hareiro.gohan@gmail.com
公式ホームページ
公式Instagram
【過去の新潟人の記事はこちら】


私も「子ども達の食」について学びたいわ♪