プロフィール
志賀 將: 新潟市出身。新潟大学を卒業後、株式会社ヨドバシカメラへ入社し、新潟店配属を経て、新店舗の立ち上げの為、東京へ転勤となる。その後、本部でサプライ・アクセサリー商品事業部長を務める。挑戦の場を求め、新潟へ帰郷し株式会社テルベルへ入社する。現在は、株式会社テルベルの執行役員として、新潟県の集合住宅に対し、人々の生活をより豊かにするサービスである「フリーWi-Fi」「宅配ボックス」「洗濯代行」の普及を推進。地域経済の発展に貢献しながら、今後は次のステージでの挑戦を模索している。
前職とは違う利益の生み出し方に魅力を感じ、転職
――志賀さんの生い立ちについて教えてください。
志賀さん:新潟市に生まれ育ち、新潟明訓高等学校、新潟大学経済学部を卒業後、株式会社ヨドバシカメラに入社しました。新潟店でのAV(オーディオ・ビジュアル)売り場配属を経て、新店舗立ち上げの為、東京へ転勤となりました。その後は本部へ異動となり仕入れ担当など経験させていただき、2012年に新潟へ帰郷するとともに退職し、現在の株式会社テルベルに入社しました。 入社とほぼ同時に一般社団法人新潟青年会議所に入会して、同年代の経営者、会社員、行政マンの仲間たちと明るい豊かな新潟の実現を目指し活動してきました。去年40歳になりまして青年会議所は卒業しましたが、同年代の優秀な方々と活動できたことは財産ですし、実業にも非常に役に立ちました。時間とお金はかかりましたが。。。。実業の方も、2020年誰もが予想しなかった新型コロナウイルスの流行による新しい生活様式にフィットしたフリーWi-Fiや宅配ボックスといったサービスがとってもお喜びいただいております。
――現在の会社に入社されたきっかけは何だったのですか?
志賀さん:転職を考えていた時に、転職エージェントを通じて紹介されました。その時、面接していただいたのが取締役だったのですが、見た目がとても強面で(笑)。しかし、天才営業マンでとても話が上手で人間的にも魅力的な方でした。そして、なによりも前職でバイヤーをやっていた時には非常に高い在庫回転率を求められていたので、在庫を持たずに利益を生み出すことが出来ている事業を運営していたことも非常に魅力に感じました。入社後も変化を恐れず、どんどん新しい事業に取り組ませていただいておりますので、とってもハッピーです。
――株式会社テルベルはどんな事業をされているのでしょうか。
志賀さん: 株式会社テルベルでは集合住宅オーナーの賃貸アパート・マンションの入居率向上を目的に、物件価値を高めオーナー様、管理会社様、入居者様全員が喜ぶサービスを分析・開発・運営しています。「フリーWi-Fi」「宅配ボックス」「洗濯代行」のサービスを展開することで暮らしの質を高めることを提案しています。並行して、前職での繋がりを活かし、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」にて新潟の銘品(食品やホーロー鍋など)を販売したり、最先端の遠隔接客システムを新潟で普及させる活動などもしています。転職というと、同業他社で今までのスペックを活かすか、新天地では0からのスタートかと考えがちだと思いますが、今までの自分が培った経験や能力を、すこし軸をずらしながら新天地でも活用すると、0からのスタートにもならずに、新たに入社した会社にも短期間で役に立つことが出来て、かつ前職と同じ仕事をしなくて良いので楽しく生活できると思います。
可処分時間を増やしてよりハッピーな暮らしの提案を
――新潟初となる洗濯代行「WASH&FOLD」新潟店を出店されたきっかけは何だったのでしょうか?
志賀さん:以前より会社の柱となる事業を増やす考えを経営陣は持っていました。新たな事業を考える中で、我々のような小さい会社だと販路やサービス内容で現行の事業と相乗効果を出せるものという点が大事です。もちろんお客様に喜んでいただける事業ということが大前提ではあります。フリーWi-Fiや宅配ボックスと同様、日常の生活をより豊かにするサービスですね。まさにこのコロナ禍で非常に喜ばれているインフラサービスみたいなものなのですが、洗濯という必ず時間がかかる、やらなければならない家事。これをやらなくて良いサービスがあったら、喜ばれるなと感じたからです。新潟ではじめて洗濯代行サービスを導入し、地域の皆さまの家事負担を軽くする。可処分時間を増やして、自分のやりたいことをたくさん楽しんでいただく。地域で愛される店舗を目指して運営しながら、同時に集合住宅の付加価値を高めていくことにもリンクしていくなと考えました。
――洗濯代行サービスとはあまり聞き馴染みがなかったです。
志賀さん:そうだと思います。洗濯代行サービスの発祥はアメリカで、日本では首都圏を中心に人気が出てきていますが新潟ではまだまだ知名度の低いサービスです。負担の大きい家事の1つである洗濯をアウトソーシングにして、個人の可処分時間を増してもらいたいと考えています。忙しい有名な起業家などは「家事の時間を減らし、自分のやりたいことをやる時間を増やす。だからホテルに住んでいる」などと言っていますが、新潟という地方都市の中で、洗濯をやりたくないのにやらされている層にこのサービスを届けて、よりハッピーな暮らしをして欲しいですね。例えば、家事と育児におわれている子育て世代の方々。男性の育休取得も進んできていますが(私も今年2週間とりました)、女性への負担は非常に大きいと思います。(私も妻には感謝してもしきれません)どんどん余裕がなくなっていって子どもに厳しくあたってしまい、また自分を責める。。。そんな悪循環に陥ってしまうこともあると思います。そんなときは、洗濯代行サービスをつかってもらい、心のゆとりを増やしてほしい。そう考えています。旦那さんが奥様への日頃の感謝の表現として、自分で洗濯をするではなくて、洗濯代行を使って、その空いた時間で家族と楽しく過ごすみたいな世の中にしたいですね。デリバリーもやっていますので、店舗に来ることができないお客様もご利用いただけます。
――家事をする時間が減ることで人生が豊かになる人もいますよね。
志賀さん:洗濯は、人生の中でそんなに大事な時間ではないと思うんですよね。洗濯の方法や匂いにこだわりを持っている人や洗濯が好きな人は良いのですが、やらなきゃいけないから洗濯をしている方が多いと思います。あと、洗濯だけの話ではないですが、家事は女性の仕事だと思っている人も多いのではないでしょうか。洗濯代行サービスを利用することはその時間をお金で買うことになるのですが生活の質を上げる1つの方法であると思います。皆さん浮いた時間でやりたいことはたくさんあると思うのですが、洗濯を日常的にやってしまっている人が多いんですよね。だからこそ、洗濯は結局自分でやれば良いと思う方も多いと思いので、そのハードルを如何にして下げるかが課題です。
――洗濯代行サービス「WASH&FOLD」のこだわりや特徴はどんなところなのでしょうか?
志賀さん:時短・時産・エコなど様々なパワーワードがあります。まず、導入しているランドリーマシンがSDGS最先端国の北欧スウェーデンのエレクトロラックス社最新のマシンです。従来のマシンの1/3の水量で洗濯が可能で、使用する洗剤も洗濯排水が環境を破壊することなく、生態系のバランスを整えてくれるEM洗剤が採用されています。どうせ洗濯するなら少しでも環境に優しい形での洗濯方法を選ぶことで当店のお客様は無意識に持続可能な社会実現に貢献しているのです。さらに家事の時間短縮となるので、一人ひとりの生活が豊かになると思います。
――どんな方々にサービスを利用して欲しいとお考えですか?
志賀さん:忙しいビジネスパーソンはもちろん、育児が大変な子育て世代や洗濯することが困難な高齢者世代など全世代の方々に利用してもらいたいですね。最終的には新潟市民全員が利用するくらいサービスが広がることが目標です。新潟は曇りの日が多いじゃないですか、そんな洗濯が乾きにくい灰色の空が続く新潟の冬でも笑顔で過ごせる明るい豊かな社会に貢献したいです。
”都落ち”とは言わせない、新たなステージでの目標達成に向けて
――最後に、今後挑戦したいことを教えてください!
志賀さん:前職を辞めた時に送別会を開いていただきました。その時に、実家が家業をしているわけでもない普通の33歳が東京を離れ、地元に帰ることを都落ちとか、結局会社が嫌になってやめるだけでしょとか思われるのが悔しくて、「新潟市長になるために故郷に帰ります」と宣言してしまいました。。。。経営者でも官僚でも有名人でもない、どこにでもいる普通の会社員が志(こころざし)をもってあきらめずに挑戦したら、結果としてトップリーダーになれましたって、それはそれで夢があると思いますので、しっかり今のビジネスで地域経済に貢献し、時が来れば次のステージに挑戦したいと思います。
【株式会社テルベル】
住所:新潟県新潟市西区内野西2-2421
電話:0120-397-321
営業時間:10:00~20:00
【WASH&FOLD新潟店】
住所:新潟市中央区弁天橋通3-2-7
電話:025-383-6638
営業時間:8:00~20:00(有人営業・洗濯代行・クリーニング受付可)
6:00~8:00/21:00~24:00(無人営業・コインランドリーのみ)
定休日:年中無休
洗濯とたたむのを代行してくれるなんて便利だわ~!空いた時間で習い事がしたいわ!