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TOP > インタビュー > 【KaREN(今野華蓮)さん(T-ROOP DANCE COMPANY講師)】ダンスは私の生きがい!~新潟のダンス界を盛り上げたい~
2020年10月31日

【KaREN(今野華蓮)さん(T-ROOP DANCE COMPANY講師)】ダンスは私の生きがい!~新潟のダンス界を盛り上げたい~

新潟市
インタビュー


プロフィール
KaREN(今野 華蓮): 新潟県新潟市出身。両親の影響で4歳からバレエを始め、母親から色々なジャンルのダンスを習い、アーティストのバックダンサーの経験や海外でワークショップを行うほどのダンスの実力。現在は、母親が運営するダンススタジオ「T-ROOP DANCE COMPANY」の講師としてダンスの指導をしている。


両親ともにダンスをする“ダンス一家”で育つ

――KaRENさんの生い立ちと経歴について教えてください。

KaRENさん:新潟市で生まれ育ちました。小学校1年生の時に市内の別の区へ引越したのですが、引越す前は日本で一番最初にできた保育園に通っていました。相撲や演劇、あとはかるたも強化され全国大会2位を取るところまで実力を伸ばせたり、そんなところでした(笑)。そこから引越した先の小学校はマンモス校だったので小学校1~2年生くらいは人の多さのギャップに耐えられず、最初は戸惑っていたのを覚えています。その後、中学校・高校・大学と今もずっと新潟市で過ごしています。

――何歳からダンスを始めたのですか?

KaRENさん:4歳の時にバレエから始めました。両親ともにダンスをしていて、父はダンスチームを結成したり、母はバレエを習い続け、その後指導もしていました。最初は半分習わされていた感じのスタートで、レッスンに行っても鬼ごっことかしてしまうくらいでした。そんな両親の影響もあり、小さい頃から身近にダンスがありましたね。幼い頃はバレエがメインでしたが、母の子育てが落ち着き、また自分でダンスを教えたいという気持ちになった時に、母からジャズやジャズヒップホップなどバレエ以外のダンススタイルを教えてもらうようになりました。

――「T-ROOP DANCE COMPANY」はお母様が運営されているダンススクールなんですよね。

KaRENさん: そうです。「T-ROOP」がスタートしたのが2002年でその時は現在のスタジオもなく、公民館など色々な場所を借りて行うサークル活動からのスタートでした。私が小学校6年生の時に、現在の場所にスタジオができました。私も生徒として通っていたのですが、今は講師としてダンスを教えています。少し前までは外部からダンス講師を取り入れていたのですが、今となっては「T-ROOP」で育ってきた生徒達が力を付け、この場所を守り、多くの刺激と影響を与えてくれるようになりました。今の講師の方は「T-ROOP」の生徒だった方がほとんどです。

――「T-ROOP」に通う生徒さんはどんな目的で来られる方が多いですか?

KaRENさん:身体を動かしたいという目的の子もいれば、趣味や特技が欲しいという目的の子もいます。学校のお友達が通っていることを知って来てみたり、同じ趣味を持ったお友達づくりをするにも最適ですよね。あとは、テレビで踊っているダンサーやアーティストに憧れて始める子もいますね。年齢は一番下で3~4歳の子から大人まで幅広くいます。

自分を変えてくれたダンスに感謝。

――KaRENさんがダンスをする上で大切にしていることを教えてください。

KaRENさん:なんでもそうなのですが、ダンスって一人で踊るのは誰にでも出来るけど、誰かと一緒に踊ろうとするとコミュニケーションが必ず必要になります。ダンスが好きという同じ気持ちがあっても、その相手とどのように向き合って一緒に踊れるかを考えなければいけないのでコミュニケーション力や人間性を大切にしています。
だからこそ、スクールの生徒には自分の思ったことも言えるようになってほしいし、相手が思っていることも聞けるようになってほしいです。ダンスは一人で出来るものだけれども、誰かとダンスを共有するとなった時にコミュニケーション力や相手のことを思える心が大事になってくるのかなと思います。ダンサーって意外とシャイな人が多いんです。

――そうなんですか?人前で踊る姿を見るとシャイな方が多いのは意外ですね!

KaRENさん:ダンサーさんは、シャイな方が多いですね。このスタジオだけでなく、他のスタジオさんもダンスだから自分が出せるという方が多いと思います。私も思っていることを言えないタイプで人に合わせてしまうことが基本的に多かったです。何かを提案するとか、そういう自信を持てたのがダンスでした。ダンスを通じて性格まで変えられますし、成長する姿が見れるのはおもしろいですね。保護者の方もお子さんが技術だけでなく内面の部分でも成長した姿が見れるのは嬉しいと思います。過去に、ダンスを始めてから「家での会話が増えて嬉しい」と言ってくださった方もいて、そこまでのことを自分がしたんだと思うくらい嬉しいこともたまに聞きます。とてもやりがいになりますね。

――KaRENさんは海外でもワークショップをされた経験があるとか。すごいですね!

KaRENさん:SNSを通じて直接私に声が掛かり、ありがたいことに海外や県外などでワークショップやレッスンしてほしいと言われることもあります。海外でのワークショップを依頼された時は、すべてインスタグラムのダイレクトメッセージでした。私にとって色々な意味でSNSが外と繋がるコンテンツとなっているのでSNSがないビジネスというのは考えられないですね。海外に行ったときは飛行機やホテルの説明も全部ダイレクトメッセージでしたし、トントン拍子に話が進んで凄い世界だなと思いました(笑)。少し怖かったですね。

2018年に初めて中国でワークショップを行ったときは、いきなり「18レッスンよろしくね」と言われて(笑)。でも、それが試練というか、世界を突き付けられたような感覚でした。やっぱり海外は感覚が違いますよね。プロの世界を見ることが出来たのですが、同時に原点を忘れてはいけないなと強く感じました。手厚い待遇を受けて、そこで天狗になるかどうかで違うと思います。本当に勉強になりました。
また、経験したことを持ち帰ったときに自分の経験値が上がるだけでなく、メンバーにとってもやる気に繋がっているみたいでそれが嬉しくて自分も立ち止まれないですね。他のメンバーや下の世代の子たちにも他の舞台を見に行ってもらったりレッスンを受けに行ったり、こうしたチャンスをどんどんチャレンジさせたいと思います。

――アーティストのバックダンサーの経験もあるんですよね?

KaRENさん:Hilcrhyme(ヒルクライム)さんや湘南乃風さんのバックダンサーもご縁があり経験させていただきました。ヒルクライムさんの時は、東京と大阪とヒルクライムさんの地元である新潟でもオーディションが開催され、50数人中の2人に選ばれました。その時は、都会の人と踊ることにとても焦りましたが、それが自分に自信がついたきっかけになったと今でも思いますね。

自分が見てきた“本物”を自信を持って教える

――コンテストでの入賞も多くされていますね。コンテストはチームで参加されるんですか?

KaRENさん:コンテストにはチームで参加することが多いですね。スタジオ内でオーディションを受けて選ばれた子たちが選抜チームとして参加します。私もダンサーとして出る場合もあれば、指導者としてチームに参加する場合もあります。振付や構成は私が担当しているのですが、いかにショーとして形にできるかというのがコンテストなので、ダンスを仕上げて最終的に気持ちを一つにするのは踊っている子たちだけでなく私も同じです。

――講師になられてからは指導者として参加することが多いですか?

KaRENさん:ほとんどが指導者としての立場ですね。それもあり、もっと自分も学びたいという気持ちが増えました。実際、教える立場になって、県外などへ学びに行くことも多くなりましたね。自分がもっと吸収をしないと、指導できないと思っています。

――講師として、指導するうえで大切にしていることを教えてください。

KaRENさん:その人に合わせた声掛けをすることとダンス面で言えば、より自分が見てきた本物を自信を持って伝えることを大切にしています。私自身が見様見真似で人に教えることが嫌いなので、自分が見てすごいなと実感したものをちゃんと教えないとダンス講師とは言えないなと思って指導しています。見てきたものを自分なりの形で教えていくのが自分のやり方かなと思います。レッスン料や送迎、その人の人生に時間を使ってくれている中において、生半可な気持ちで指導はしたくないです。

――KaRENさんが目標にされている方や影響を受けた方はいますか?

KaRENさん:今のダンススタイルにはまったのが高校生の終わり頃なのですが、そのきっかけの先生がRIEHATA(リエハタ)さんという女性のダンサーの方で日本や韓国のアーティストなどの曲を振付されている方です。その方を知り、ダンスを見ていたら本当にダンスの勢いがすごい方で、どんどん新しいものを生み出しているところに惹かれました。しかも、生まれが新潟という共通点があり、「これは繋がらなきゃ!」と思いました。リエハタさんに初めて会えたのがアメリカのロサンゼルスへレッスンを受けに行っていたときで、最後のレッスンが偶然にもリエハタさんのワークショップでした。嬉しすぎて泣きましたね。その後もリエハタさんのワークショップを受けに行くうちに声をかけてもらえることも増えて一緒に踊らせていただきました。本当に夢のようでしたし、とても勉強になりました。

――リエハタさんから多くのことを学んだのですね。

KaRENさん:リエハタさんからはダンス以外の面でも学びました。ダンスはもちろんなのですが、要領がとても良い方で時間ギリギリまで買い物をしてレッスンに行ったりしていて、プライベートでラフな時間があるからいい意味でスイッチがあるんだと学びました。レッスンの間にマッサージとかにも行ってしまう方で、そのポジティブさがすごいですよね。あと、いつも人を楽しませてくれます。常に笑いに変えたり、そういう面も本当に憧れです。目標にしようと意識してからは私も時間がないなんて考えることも無くなりました。

自分に自信を持って輝こうとするその瞬間を大切にしてほしい

――スクールの仲間や生徒との印象に残るエピソードを教えてください。

KaRENさん:イベントで舞台に上がる前に舞台袖で私がメンバー一人ひとりとハグをしたり、背中を叩いたり、握手をしたり、全員と会話をしてからステージに上がるのですが、その時のダンサーとして人に魅せるという意気込みに溢れた顔を見るのがとても好きです。その空間とスイッチの入ったみんなの姿が大好きで魅せる人間としてみんながかっこよく見える瞬間です。みんなはそんなところなんだってこの記事を見て思うかもしれないですね。でも、普通に生活しているだけではそんなことないじゃないですか。自分に自信を持って輝こうとするその瞬間を大事にして欲しいと思っているので、印象に残るというか私が好きな瞬間です。

――生徒さんからも信頼されている素敵な先生ですね。

KaRENさん:そうだと嬉しいですね。先生と思われることも嬉しいですが、何でも話せるような人でもいたいと思っています。大事な時は指導者として、気軽に話したいときは相談相手になれるのが理想です。生徒との距離感も大事にしています。でも、生徒の方がそれを理解しているのでレッスン中と終わった後の切り替えがいい意味でしっかりしています。そういう切り替えがダンスを通じて学べるのも良いと思います。

――「T-ROOP」の他でもレッスンをされているのですか?

KaRENさん:「T-ROOP」の他には岩室と内野また、中地区コミセンなどの公民会、あとは横越にあるひまわり保育園の園児や空港通りの近くにあるひまわり幼児教育専門学校で将来保育士になる専門学生にも教えています。保育園で教えるとなると講師としてのダンスの技術より、教える技術が必要になるのでまた少し違いますね。分かりやすく教えられるかが重要だということもやって気づきました。まだまだですが、レッスンを重ねていき、少しずつ自分のやり方を見つけています。保育園での指導のお話も高校の同級生が誘ってくれて、それもインスタグラムで声を掛けてくれました。周りの方々がいらっしゃるおかげで自分がこうして色々出来ているんです。
大好きなダンスを仕事に出来ていることが一番ありがたいことです。自分が今までやってきたことが武器になっているという、こんな良い話あるかと思います。だからこそちゃんと向き合ってやるしかないです。

新潟のダンス界を盛り上げていきたい

――KaRENさんにとってダンスはどんな存在ですか?

KaRENさん:ダンスは生きがいであり、学びや成長です。ダンスが言葉以外の発見をさせてくれた感じですね。言葉で押し付けて分かるものじゃないものがあるというか、踊っている人を見てかっこいいなとかかわいいなとか、あんな風に人を笑顔にしたり、感動を与えたいと思ったり、そういう発見がダンスの魅力だなと思います。自分のダンスをやっていない人生が考えられないですね(笑)。ダンス以外にもピアノと歌と習字も習っていたのですが、いつも元気で落ち着かず、人を喜ばせることが大好きで音楽が大好きな私にはダンスが1番になりました!

――KaRENさんの今後の目標や挑戦したいことを教えてください!

KaRENさん:ただダンスが上手なだけではなく、人としてかっこいいダンサーになる人が新潟で増えてくれたらとても心強いなと思います。次世代に絶対的な人がやっぱりいてほしいと思うので、自分の年齢が上がった時にまたさらに下の年代が盛り上がっていくことを目指して、今までの繋がりを大切にしながらもっと色々な方と繋がって新潟のダンス界を盛り上げていきたいと思っています。

――お話を聞いて、ダンスをやってみたくなりました(笑)!

KaRENさん:この自粛期間だからこそダンスはおすすめです!最近は特に嬉しいことに毎日のように体験の方がいらっしゃっています。2日間体験無料と入会金半額のキャンペーンもやっているのでこの機会にぜひ来てほしいですね。身体を動かしたいとか特技や趣味が欲しいとか、友達作りなど色々な目的で通っている方がいます。有名人や好きなアイドルがいたとしたらそれが目的でなくても、そんな会話が気軽にできる子が多いので来てみると楽しいかもしれません。そこで同じ趣味の人が見つかるかもしれないので、習い事での友達作りとして学校以外でも友達つくりをして欲しいと思います。あと、この自粛ムードから解放された来年、イベントごとが増えてステージに立つとしたらこの時期に入るのがベストかもしれません。気軽に体験に来てみてください!

「KaREN」さんのInstagramはこちら
「T-ROOP DANCE COMPANY」ホームページはこちら
「T-ROOP DANCE COMPANY」Instagramはこちら

【T-ROOP DANCE COMPANY(トゥループダンスカンパニー)】
住所:新潟市西区寺尾朝日通27-27 2F
電話:025-378-5137
営業時間:月~金/18:30~22:00 土/11:00~22:00
定休日:日曜日

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母:セツコ

ダンスをしている姿はもちろん、挑戦し続ける姿がとてもかっこいいわ~チヨとチクも通わせようかしら!

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